アロマ愛好家にできる、森づくりのカタチ。
「地元の山や畑の素材を使って、精油を作りたいんです」
こんな夢物語を、今まで何人の人から聞いたでしょうか。
敢えて「夢物語」と書いたのは、国内の産地を巡る中で、精油生産を事業として継続する大変さを知ってしまったから。
精油生産は、一攫千金の仕事じゃない。
ひたすら地道な仕事だからこそ、情熱と資金を継続させることが必須だと思っています。
そんな夢物語を現実にするために取り組んでいる人の一人が、QUSUYAMA LLC. 代表の吉水純子さん。
純子さんは、ネパールの原生林で収穫・抽出した「THOUSAND SNOW(通称・ヒマラヤ精油)」のブランド設立者。
ここ数年は海外で学んだ精油作りの技術を持って、開発に協力的な森林事業者とともに、国内の森林資源活用の一環としての精油生産に取り組んでいます。
最近純子さんが通っているのは、宮崎・三股町の森。
三股町は、林業のプロではない人向けの林業学校「森に学ぶ Learn from the forest」の現地講習の舞台でもあります。
私も「森に学ぶ」の運営スタッフです。
三股町の森には美しい飫肥杉が育ち、美しい水が流れています。
(純子さんは「精油作りには水がとても重要だと思っている」と私に教えてくれました)
現在、純子さんは一年を通じた森のコンディションを見ながら、商品作りに向けたテストを繰り返しているそう。
そのテスト過程で生まれた蒸留水や蒸留残渣液を、継続的に買う人を募集する企画が立ち上がりました。
詳細は、下記のFacebookページをご覧ください。
<Thousand Snow from Himalaya Facebookページ>
https://www.facebook.com/qusuyama/posts/3497988730310563
自分の手元にある精油や芳香蒸留水がどんな森からきたのかを知り、継続して商品を購入すること。
それは、アロマ愛好家にできる、森づくりのカタチのひとつです。
国産精油を継続的に使うことは、作り手を支えること。
そして、心ある樹木精油の作り手を支えることは、いきいきとした森を作ることにもつながります。
「この製品の原料を生み出す森のことを
できる限り沢山の方々と共にサポートしたい」
純子さんの本気を、私も応援したくてシェアします。
今はちょうど、杉の花の季節。
杉の枝葉ならぬ「花葉」の蒸留水は、みかんのような甘さとフローラルな香りがするそうですよ。嗅いでみたい!