香料会社なんぞや

就職活動を頑張っている学生さん、毎年たくさんいますよね。
年をおうごとに多種多様な職種や職業ができています。
Youtuberやギグワークス、フリーランスや起業など既存の会社に入らないということも増えたかと思います。
しかしながら、まだまだ就職活動を行っている方が圧倒的多数ですよね。

そこでとても人気が高いのはいわゆる大企業。
自動車、通信、旅行など。
以前は人気の高かった銀行は下がっていますが、それでも上位。
目立ちにくいですが、じわっと伸びているのは食品業界でしょうか。

理由は様々ですが、食品業界は安定的であり知名度も高いことから人気が高いようです。
個人的には知名度なんて何の役に立つのだろう。
と思いますが、最近は親への企業説明会をするような時代だそうで、
知名度も大事なのかもしれません。

さて本題に入りますが、食品業界は人気が高い一方で、給与面が低い傾向にあるというのがあります。
食品業界ではビールメーカーが非常に高給取りですが、
人気が高く研究は国立大の院卒で営業は体育会系のゴリゴリ系でかつ競争率高く、そうそう入れないのが実情です。
仮に入れたとしても異動の頻度も数年に一回はするような傾向にあります。
まぁ気にしない人は全然問題ないでしょうが、そもそも入れなければ意味ないわけですよ。

で私が勧めるのは香料業界です。
理由の要点は待遇と業界特性の2つです。
◆待遇面
・給与面
主要顧客は食品メーカーで、食品業界に近そうに見えますが、
中身としては化学工業品を販売しているので化学メーカーに近いのがみそです。
そのため一般的な食品メーカーよりも高水準な給与が期待できます。
職種を問わずになので開発部門・管理部門・営業部門など問わずです。
入社直後から平均を上回った水準で、40代前後で700~800万は見込めます。

・休暇
少なからず繁忙期のようなものはありますが、
基本的には土日祝日休みで年間120日ぐらいは休日になっています。
あとは有休も好きに取れるんじゃないでしょうか。

◆業界特性
・業態がBtoBでかつルート営業スタイル
特定の取引先とのやりとりが基本となるので、
人となりを知っている相手とのやり取りをしていくことがほとんどです。
「総菜に髪の毛が入っていたー」のような消費者クレームもなく、
落ち着いた仕事を取り組んでいくことが多いです。
開発部門でもどこの誰だか知らない依頼・受注を受けることはすくないので、
理不尽な開発を行わなくて済む場合が多いです。

・業界の特殊性
一番大事なのはここです。
香料というのはレシピというものがあり、
それが非常に重要な役割を持っています。
食品関係の様々な企業でも「秘伝のレシピあるじゃないか!」
と言われそうですが、あくまでも食品の範疇での話。
鰻のたれといえば、醤油・酒・みりん・砂糖などが主で、あとは隠し味は入ってくると思いますが、
極端に高くなるわけではないでしょう。
あとは、100年前から継ぎ足してきた~というような値段のつけようのないもの・歴史は論外。

そんなわけで、どんなに高い原料でも相場というものは存在します。

それに対して香料に相場というものはありません。
と言うより天然物や合成物を使って香料を作るので、
本当に高いものなのか、実は安いものなのじゃないか。
いずれも原料は社外秘となっており判断がつかないのです。
さらにはその配合されたレシピというのは社外秘で要求されても見せないのがスタンダードです。
これに関しては売り手市場ということがよくわかるかと思います。

以上の点から香料業界は非常に恵まれた業界でありながら、
就職活動中からはなかなか見つけられないですが、ぜひ積極的にエントリーして、入社を目指してもらいたいと思います。

・ブラック企業は嫌だ
・給与も休みもしっかり欲しい

そんな学生さん、業界でお待ちしてます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?