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おじさん構文が気持ち悪いのは文章構造が原因ではない 気色悪さの理由(仮説)を説明する
おじさん構文が定期的に流出し「気持ち悪w」とネットがざわつく。
おじさん構文について調べてみると「構文の特徴」や「構文を作るコツ」のような見かけ上の文章フォーマットに言及する情報しかない。
具体的に「人はなぜおじさん構文を気持ち悪いと感じるのか」を分析しているものが見当たらなかったため、個人的な回答を出そうと思う。
だって、絵文字や顔文字を多用しても普通は気持ち悪くならないでしょう?では、なぜおじさん構文は気持ち悪いのか。
文章のフォーマットだけにとらわれ、おじさん構文の本質を理解していないと、あなたも将来的におじさん構文として笑われる側になっているかもしれない。
おじさん構文の根本的な要素を(脳内)研究したので是非見てって欲しい。
※おばさん構文も同じ理由で説明できる。が、基本的にはおじさん構文というキーワードにまとめて説明していく。
おじさん構文の特徴と一般なイメージ
おじさん構文をよく知らない人のために、そして一応「おじさん構文とはどんなものなのか」の認識を統一するために簡単な説明をしよう。
こういうやつだ。
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パッと見で気持ち悪いと感じるだろうが、この構文の何がどうやって不快感を生み出しているのかの説明は難しいだろう。
まずは、一般的に「おじさん構文の特徴・コツ」とされている要素を確認してみよう。
おじさん構文の特徴・コツ:
絵文字や顔文字の多用
語尾のカタカナ
句読点が多い
チャットなのに長文
下心
聞かれてないのに近況報告をする
1人ノリツッコミ
これらの要素を盛り込むことで、今日からあなたもおじさん構文を書くことができる。
しかし、これはあくまでも見かけ上のおじさん構文であり、おじさん構文から醸し出される「不快感」の説明にはなっていないので、次から考察していく。
おじさん構文の気持ち悪さは文章のフォーマットが原因ではない
おじさん構文の気持ち悪さは前述した「おじさん構文の特徴」のような文章フォーマットが原因ではないと考えている。
理由は2つ:
10〜20代の若者がおじさん構文の特徴に習って文章を書いても、おじさん構文本来の気持ち悪さは出せない
フォーマットから外れたおじさん構文も存在する
①おじさん構文フォーマットでも気持ち悪くなるとは限らない
まず、10〜20代の若者がおじさん構文の特徴に習って文章を書いても気持ち悪くならないという仮説。これを立証するためにChatGPTにおじさん構文を書いてもらった。
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ChatGPTすげぇwww
思ってたよりちゃんと「おじさん」を演じてくれてびっくりした。おそらく、おじさん構文はネット上でかなり話題になっているので、構文の情報を学習できているんだろう。
さて、このようにChatGPTに書いてもらったおじさん構文は文章フォーマットとしては完璧に近い。
だがしかし、生身のおじさんから放たれる気持ち悪さまでは演出できていないように感じる。あくまでも「構文」を真似ているだけであり、本家のおじさんが送ってくる文章からにじみ出るおじさんオーラが足りていない。
「おじさん構文書くの上手いね!」って感じであり、背中にゾワッとはこないだろう?
②フォーマットから外れた(絵文字がない)おじさん構文も存在する
「おじさん構文の特徴」に該当しないおじさん構文も存在する。
先日、神奈川県知事の黒岩氏の不倫メールが流出し、ハイレベルなおじさん構文であったことが話題になった。
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「おじさん構文の特徴」だったはずの「絵文字」「顔文字」を使用していないにも関わらず、ちゃんとおじさん構文してるだろう。これがすごい。
今から約20年前(2002年)のメールであり、まだスマホも絵文字も普及していない時代だ。また昔の携帯電話の1画面を切り取った情報量なので「文章が長い」という特徴も当てはまっていない。
なのにちゃんとおじさん構文だし、ちゃんと気持ち悪い。
これらの理由により、おじさん構文の気持ち悪さは「文章フォーマットとは別に原因がある」と考えるのが妥当ではないだろうか。
気持ち悪さの原因はおじさんの精神性
おじさん構文の気持ち悪さは文章フォーマットが原因ではなく、おじさんの精神性から生成されると考えている。
つまり、おじさん構文は原因ではなく結果なのである。
他者に不快感を与えるような精神性を持つ人間が生成する文章は、結果的に気持ち悪くなるということだ。
では、おじさん構文の見かけ上の特徴でなく、それを書いている人間の心理的な特徴を考えてみる。少し抽象的な内容になるが伝わったら嬉しい。
僕が思う「おじさん構文の裏にある心理的な特徴」は「自分の欲求を満たす目的で、相手にコミュニケーションコストとリスクを負担させる」だ。
自分が欲求を満たしたいのにも関わらず、自分が発言の責任やリスクを負うことは避け、相手に自主的に自分の欲求を満たさせようとする立ち周り。
これが「おじさんからのLINEクソキモい」の原因ではないだろうか。
例えば、普通に「○○ちゃんを抱きたいです」と堂々と言えば、(キモいのはキモいけど)世間で話題にされるようなゾッとする気色悪さはないだろう。
おじさん「セックスさせて」
女の子「嫌です」
これで終わる話だ。
しかし、おじさんから堂々と「セックスしたい」と言えば、当然断られてショックを受けるリスクや、関係性が壊れるリスクや、口説いたことに対する責任が発生する。これを必死に避けようとする様がキモいのである。
自分は責任やリスクを負いたくないので、相手に自分の欲求を満たす言葉を言わせようとするアプローチ。これがキモい。
なので、おじさん構文の特徴である「絵文字・顔文字・ナンチャッテ」などは、単純に前時代的なフォーマットというだけではない。「相手に自分の要求を強制的に悟らせようとする」ための結果として構文が使用されていると考えると辻褄が合うのではないだろうか。
相手に悟らせるためのおじさん構文
おじさん構文は原因ではなく結果である。
自分がリスクを負わず、自分の要求を相手に悟らせ、相手から自主的に己の要求を満たす言葉を引き出そうとする結果として、絵文字の多用や長文などの「おじさん構文の特徴」に行き着くのだ。
ほら、僕はこんな表情だよ?
僕はこんな気持ちだよ?
僕が望んでいることわかるよね?
じゃあ僕を満足させるためにあなたはどんな返答をしたらいいかわかるよね?
という、相手に悟らせ言わせるための絵文字の多用なのだ。
言葉で直接的な要求はしたくないけど、相手が勝手に要求を理解して応じて欲しいという邪悪な願望の現れがおじさん構文なのではないか。
コミュリスク・責任を相手に負担させる例
おじさんと女の子を反転させて具体例を出してみる。
キャバ嬢→おじさん のケース。
おじさんにバッグを買って欲しいキャバ嬢がいるとする。たぶん全国に5万人くらいいる。
この場合、直接キャバ嬢から「バッグを買って欲しい」とは言わない。自分から要求すると浅ましく思われたり、代償を要求されるリスクが発生するからだ。
では、どのようにアプローチするのか。おそらく次のような文章になる。
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ね?おじさん構文と同じでしょ?
このLINEを受け取ったおじさんは自ら「バッグ買ってあげようか?」と言ってしまう。
これで後々、おじさんから「バッグ買ってやったのに……」と言われるリスクを回避できる。あくまでも、「そっちが買ってやると言ったんでしょ?」と逃げられるのだ。
このような「バッグ買ってあげようか?」と自分の要求を向こうから言わせようとする行為。
「キャバ嬢→おじさん」の要求はまだ許される。「子供→大人」でもまぁ許してもらえる。
このような無責任なコミュニケーションをおじさん・おばさんのような、立場や年齢が上の人間が行うから気持ち悪いのではないか。
まとめ:気持ち悪いおじさんにならないために
正直なコミュニケーションをしよう
自分の要求を通したいのに、相手にコスト・リスク・責任を負担させようとしてはいけない
例えば、奢り奢られの話にすると、「奢って欲しい」と勇気を持って言えばいい。断られる覚悟を持ってだ。
それを「あーお腹すいたな~」「でも給料日前だからなー」とか独り言を言って、「ご馳走しましょうか」と相手に言わせようとする姿勢が気持ち悪いのだ。
ちなみに、おじさんの気持ち悪い精神性はどこから産まれたのか。
現状わからない。
仮説:
年齢を重ねるとおじさんの精神性が芽生える
特定の年代におじさんの精神性を獲得するような時代背景があった
特定の業界や立場や生い立ちが原因
まだ研究の途中だが、こんなものを研究したとして何の役にも立たないのでやる気はない。
回答や仮説を持っている人がいたらコメント欄やツイッターで是非教えてほしい。おじさん構文に悩むみんなのモヤモヤを解消するきっかけになるだろう。