「男性は産み付けて逃げることができる」の嘘
未だに「男性が加害者で女性が被害者である」という妄想的な前提で語る人を見かけたので説明する。
男性は産み付けて逃げることができる、女性は産み付けられて逃げられない
だそうだ。
お気持ちは理解できるが、現実はそうではない。
パートナー選び:女性優位
性交同意:女性優位
避妊(コンドーム):女性優位
避妊(女性用避妊具):女性の意思のみで可能
避妊(アフターピル):女性の意思のみで可能
中絶 or 出産:女性の同意のみで選択可能
親権:88%が母親 父親は12%のみ
養育費:裁判所から強制執行・差し押さえ
托卵:遺伝子検査するまで男性側は認知できない
最初から最後まで、ほぼ女性側の意思が尊重されるのが現代の社会であり法律だ。
これら全てをクリアしないと「男性は産み付けて逃げることができる」を達成することはできない。にも関わらず、「女性は産み付けられて」と表現するのは無理があるのではないだろうか。女性の妊娠出産という結果は、女性側の意思が反映されているということ。
これだけ女性の意思が尊重されるルールが儲けられている社会において、それでも「女性は産み付けられて」という被害者ポジションが成り立つ条件がある。
それは「女性には自己判断能力・責任能力が無い」こと。これを認めるなら成立する。
「自己判断能力・責任能力が無い」ことが公に認められている最も一般的な存在が「未成年」である。
未成年は「自己判断能力が無い」という前提があるので、責任を追求されない。つまり、経緯がどうであれ、未成年と関係を持った成人側が罪や責任を問われる。未成年は「自己判断能力が無い」から「責任も無い」のである。
女性側に有利な手段や法律が定められているにも関わらず、男性側に全ての責任を押し付け被害者ムーブをしたいのであれば、「私達女性は判断能力がありません」という社会的な合意を得る必要がある。
「自由恋愛〜妊娠出産の権利を得つつ、責任はとらない」という立場は成立しない。
自身の選択に対する責任を取りたくない(取れない)のであれば、与えられる権利は「未成年と同じ」。自由恋愛を諦め、両親・親族など判断能力のある大人の監視のもとに交際相手を選び、周りの大人が決めたパートナーとだけ関係を持てばいい。そうすれば大人が責任を負担してくれる。
「自由には責任が伴う」ことは義務教育で習ったろう。
もう一度、女性の権利を示すが、
パートナー選び:女性優位
性交同意:女性優位
避妊(コンドーム):女性優位
避妊(女性用避妊具):女性の意思のみで可能
避妊(アフターピル):女性の意思のみで可能
中絶 or 出産:女性の同意のみで選択可能
親権:88%が母親 父親は12%のみ
養育費:裁判所から強制執行・差し押さえ
托卵:遺伝子検査するまで男性側は認知できない
これらほぼ全て女性優位な仕組み・女性の意思で選択できる項目だ。
男は勝手に産み付けることなんてできていないし、女性が一方的に産み付けられることはない。女性側の選択の結果である。
いい大人なんだから自分の選択には責任を持とう。
責任を放棄し、男性側に全ての責任を追求する姿勢は「自身の判断能力が未成年レベルである」ことの宣言と同義であり、女性の社会的立場を悪化させるだけなので推奨しない。
女性の敵は女性である。