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滋賀医科大 逆転無罪判決への抗議活動は、それ自体が「女性が好む加害性のあるコンテンツ」のための「プレイ」であり参加者は「演者」では?

メディアで大きな注目を集めている滋賀医科大の性的暴行事件について、従来とは異なる新しい視点から分析を試みたいと思います。この分析に入る前に、事件の概要と現在の状況を整理しておきましょう。

事件と抗議活動の現状

事件の経緯:市が医科大学の男子学生2人が女子大学生に性的暴行を加えた罪に問われていた事件で、大阪高等裁判所は一審判決を取り消し、逆転無罪の判決を言い渡しました。一審では女性の裁判長により有罪判決が出されていましたが、高裁での審理において、被害を訴えていた内容に一部矛盾が見られ、また証拠として提出されていた動画の内容からも、確実に性的暴行があったとは断定できないとの判断がなされました。

【逆転無罪】「同意あった疑い払拭できない」 滋賀医科大の男子学生2人 「性的暴行」の罪に問われた裁判で無罪判決 | 特集 | ニュース | 関西テレビ放送 カンテレ

現在の抗議活動の展開: この判決を受けて、複数の形態での抗議活動が展開されています。

  1. SNSでの抗議活動

    • 「#飯島健太郎裁判長に抗議します」というハッシュタグを用いた投稿が、数万から十万件を超える規模で展開

    • 判決内容や裁判長個人に対する抗議メッセージの投稿

  2. 組織的な抗議運動

    • オンライン署名活動の開始

    • 判決内容への異議申し立て

    • 裁判長個人に対する抗議表明

  3. オフラインでのデモ活動

    • フラワーデモと呼ばれる抗議集会の開催

    • 女性を中心とした街頭での抗議活動

これらの抗議活動に対しては、様々な立場からの指摘や批判も出ています。特にSNS上では、抗議内容に含まれる事実誤認や、オンライン署名の文面における不適切な表現、抗議の根拠となる主張の妥当性などについて、多くの議論が交わされています。

この状況について、従来は主に法的観点や社会正義の視点から議論が行われてきました。しかし、本稿ではこれらの活動全体を「プレイ」という新しい視点から分析します。

プレイとしての抗議活動:データに基づく詳細分析

女性の嗜好性を示す客観的データ

この抗議活動の本質を理解するために、まず客観的なデータから検討を始めたいと思います。ここで注目したいのは、Fanza(国内最大のアダルトプラットフォーム)が2018年に公開した男女別コンテンツ利用傾向の調査データです。このデータは、女性ユーザーの実際の行動パターンを示す貴重な資料となっています。

女性ユーザーの人気ジャンルランキング

データが示唆する重要な傾向

このランキングから、以下の重要な特徴が浮かび上がってきます:

  1. 加害性のあるコンテンツへの選好

    • 上位にランクインしているジャンルの多くが、加害性を含む内容

    • 特に「被害者」としての立場を想定するシチュエーションが上位に集中

  2. 行動データと表明される嗜好の乖離

    • 実際の閲覧・購買行動では、加害性のあるコンテンツが好まれる

    • しかし、これは通常、明示的には言語化されない傾向

    • この「言語化されない選好」は、海外の研究でも広く認識されている現象

  3. 加害性のある男性像への選好

    • コンテンツ内で描かれる男性像に、一定の加害性が求められる傾向

    • これは単なる暴力性ではなく、「力の差」を象徴する要素として機能

データの意味するもの

このデータが特に重要な理由は、それが表明された意見ではなく実際の行動を反映している点にあります。

つまり:

  • 女性が公の場で「加害されたい」と発言することはほとんどありません

  • しかし行動データでは、加害性を含むコンテンツへの明確な選好が示されています

  • この「言語化されない選好」と「実際の行動」の差異は、今回の抗議活動を理解する上で重要な視点となります

抗議活動に見る物語構造の分析

前節で確認した女性の行動データを踏まえると、今回の事件と抗議活動には興味深い構造が浮かび上がってきます。

判決がもたらす物語の分岐点

今回の事件では、判決の結果によって物語の構造が大きく変わります:

  1. 有罪判決の場合の物語展開

    • 女性は明確な「被害者」として位置づけられる

    • 男性は「加害者」として確定する

    • 社会的に「加害-被害」の構図が確立される

    • これは女性が好むコンテンツの典型的な構造と一致

  2. 無罪判決の場合の物語崩壊

    • 「被害者」としての立場が法的に否定される

    • 加害-被害の構図が成立しない

    • 女性が望む物語展開が実現できない

    • この状況が抗議活動を誘発する要因となる

抗議活動の構造的意味

ここで重要なのは、抗議活動自体が新たな物語を形成している点です:

  1. 物語の継続装置としての抗議

    • 無罪判決で途切れかけた「被害」の物語を延長

    • 集団的な抗議によって被害の「正当性」を主張

    • これにより物語の続行が可能になる

  2. 物語の強化メカニズム

    • 抗議者の数が増えるほど物語は強化される

    • SNSでの拡散により物語が増幅

    • 署名活動やデモにより物語に現実性が付与される

  3. コンテンツとしての完成要素

    • 男性の「有罪」が物語の完成には不可欠

    • 抗議活動自体が物語の一部として機能

    • 参加者全員が物語の構成要素となる

抗議活動がもたらす効果

この構造は、以下のような効果を生み出します:

  1. 被害の正当性の強化

    • 大規模な抗議により被害の存在が補強される

    • 集団による承認が被害の「証明」となる

  2. 物語の継続性の確保

    • 判決後も抗議を続けることで物語が途切れない

    • 新たな参加者を巻き込むことで物語が拡大する

  3. 加害-被害の構図の維持

    • 無罪判決という「危機」に対する防衛

    • 物語を望ましい方向に導こうとする集団的な試み

このように、抗議活動全体が、女性の好むコンテンツの構造を維持・強化する機能を果たしていることが分かります。

物語パターンから見る抗議活動の構造

女性向けコンテンツに見られる典型的なパターン

今回の事件と抗議活動の構造は、実は多くの女性向けコンテンツで見られる物語パターンと驚くほど類似しています。特に顕著な例として、ディズニー作品や古典的な童話を挙げることができます。

代表的な作品例

  • シンデレラ

  • 白雪姫

  • 眠れる森の美女

  • ラプンツェル

共通する物語構造の詳細分析

これらの物語には、以下のような明確な共通パターンが存在します:

  1. 被害者としてのヒロイン

    • 物語の開始時点で、ヒロインは必ず何らかの被害や危機に遭遇

    • この「被害」は物語の展開に不可欠な要素

    • 被害がなければ、以降の展開が成立しない

  2. 加害者の二層構造

    • 第一の加害者:直接的な加害行為を行う存在

      • 継母(シンデレラ)

      • 魔女(白雪姫)

      • 邪悪な妖精(眠れる森の美女)

    • 第二の加害者:救済者としての王子

      • より強い加害性を持つ存在として登場

      • ヒロインを救出する力を持つ

      • 最終的な「加害者」として機能

  3. 物語展開の必然性

    • 被害→救済のパターンが必須

    • 被害がなければ救済も成立しない

    • 加害者の存在が物語を推進する

現実の抗議活動との対応関係

この物語パターンを今回の事件と抗議活動に当てはめると:

  1. 被害者像の確立

    • 事件の告発者が「ヒロイン」として位置づけられる

    • 被害の存在が物語の出発点となる

    • 無罪判決はこの構図を崩そうとする「危機」として認識される

  2. 加害-救済の構図

    • 告発された学生が第一の加害者として設定される

    • より強い存在(司法システムや社会正義)による救済が期待される

    • 抗議活動はこの構図を維持するための手段となる

  3. 物語の継続性

    • 無罪判決は物語の「危機」として機能

    • 抗議活動によって物語は継続される

    • 新たな参加者が物語を強化する役割を担う

このように、現在の抗議活動は、古典的な物語パターンの現代的な再現として解釈することができます。

演者としての抗議者:物語を維持するための集団的役割

登場人物としての当事者と抗議者

物語構造の視点から現在の状況を見直すと、各参加者が演じている役割が明確になってきます。

物語における配役

  1. 主要登場人物(裁判の当事者)

    • 告発者:物語のヒロイン/主人公として機能

    • 告発された学生:直接的な加害者役として設定

    • 裁判官:物語の展開を左右する重要な役割

  2. 支援キャスト(抗議活動参加者)

    • SNSでの投稿者

    • 署名活動の参加者

    • デモ参加者

これらの支援キャストは、物語においては「モブキャラクター」や「エキストラ」として機能します。

物語維持装置としての抗議活動

抗議活動参加者たちの行動は、物語を維持・強化するための「演技」として解釈できます:

  1. 集団的演技の形態

    • ハッシュタグでの抗議表明

    • 署名活動への参加

    • 街頭でのデモ活動

  2. 演技の目的

    • 被害者としてのヒロイン像の保護

    • 加害-被害の構図の維持

    • 物語の正当性の主張

具体的な例示:物語維持のメカニズム

この構造は、童話的な状況に置き換えると分かりやすくなります:

シナリオ例:お姫様の物語

  1. 基本設定:「お姫様が敵にさらわれた」

  2. 物語を揺るがす指摘:「実は同意があったのでは?」

  3. エキストラの反応:

    • 「いいえ、お姫様は確実に被害者です!」

    • 「邪悪な敵が強制したのです!」

    • 「お姫様を守らなければ!」

これを現実の抗議活動に当てはめると:

  1. 基本設定:「性的暴行事件が起きた」

  2. 物語を揺るがす展開:「無罪判決」

  3. 抗議者の反応:

    • 判決への抗議表明

    • 被害の正当性の主張

    • 集団での異議申し立て

演技の社会的機能

このような集団的な「演技」には、以下のような重要な機能があります:

  1. 物語の継続性確保

    • 無罪判決による物語崩壊の危機を回避

    • 被害者としての立場を社会的に維持

  2. 正当性の付与

    • 多数の参加者による「承認」

    • 集団行動による物語の強化

  3. 物語の拡大再生産

    • 新たな参加者の巻き込み

    • 物語の社会的影響力の増大

このように、抗議活動参加者たちは、意識的であるかどうかに関わらず、より大きな物語の「演者」として機能しているのです。彼らの行動は、単なる抗議という表面的な意味を超えて、深い物語的構造を維持・強化する役割を果たしているのです。

まとめ

世間では、事件の真相や法的手続きの正当性、抗議活動の是非に焦点が当てられています。しかし、この状況を別の角度から見ると、事件の発生から裁判過程、そして現在の抗議活動まで、全てが一続きの物語として機能していることが分かります。

ファンザのデータが示す女性の行動傾向、ディズニーや童話に見られる物語構造との類似性、そして抗議者たちの「演者」としての役割。これらの要素を総合的に見ると、現在の抗議活動は、女性が好む「加害性のあるコンテンツ」の一部として解釈できます。

抗議者たちは、意識的であるかどうかに関わらず、この大きな物語の「演者」として機能しており、彼女たちの活動自体が「プレイの一環」として捉えられます。

※書き起こしをAIで整理したテキストです。変なところあったら申し訳。

#滋賀医科大 #逆転無罪  #飯島健太郎裁判長に抗議します #NoMeansNo

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