言葉にできることできないこと
あなたは、言葉にできますか?
わたしには、うまく言葉にできることと、うまく言葉にできないことがあります。
今まで、言葉にしなかったのですが、ここ最近の出来事をつなげたら、言葉にできそうなので、書きます。
まず、これを読んでください。
この文章をはじめて読んだとき、わたしはこのように書いていました。
なんか、グッとくるものがあるよね。
うまく言葉にできなくて、そのときの感情をなんとなく伝えたくて、出てきた言葉が「グッと」だったわけです。
ここからは、今のわたしの想いです。
今、わたしは最高に運がよくて、知的障がいのある児童の担任を勤めています。
まさに、小島さんの記事に取り上げられた方と似た存在です。
わたしの教え子たちも、とても素直で、とても不器用で、とても笑顔が似合う。とても最高です。
そんな似た条件に置かれた方を取り上げた記事で他人事にはできなかったのかもしれません。
ここからは、「おまえ偽善者かよ?」と言われようが、言われまいが、「そのように感じたのですね」と受け止めるので、読んでください。
わたしは、最近あらゆることを、「あぁ、そういうこともあるよなぁ」と考えています。もちろん、「なんだよ、クソゥ」と感じることだって、何百回もあります。でも、「あぁ、そういうこともあるよなぁ」には続きがあります。
例えば、昨日あったことなのですが、会計処理に関することでした。指導してくださった方にとっても、やり方が十分にわかっていなくて、困っていました。そこへ、わたしが「通知表に、会計報告に、厳しくないですか?」と聞いてしまったわけです。すると、その方は、「それを言うなら、言わせていただきますけど、、、」と至極真っ当なことを話していました。すごく申し訳なさを感じました。
今なら、ここまで考えます。「あぁ、そうだよなぁ。ここまで、いろいろなことからグッと押さえられて、あらゆる制限の中で動いているのってツラいよなぁ。」と。
その方は、あらゆる文書を読み、チェックし、指導し、そうした上で帰るときに、「今日も何にもできなかった」と話していました。
今回の小島さんの記事に戻りますが、「皆のようにすぐ覚えられない。すぐ忘れる。迷惑かけるし。」と、自分をネガティブに捉えてしまっています。
このマイナスに考えてしまっていることが、ものすごく大きな損だと感じました。そうであるならば、「あぁ。そうだよなぁ」と、とりあえず受け止めておくことも、一つのコミュニケーションスキルであると感じました。
今回の小島さんの記事では、想いを伝えるために『動画』を使っていました。手紙では、文字のバランス、紙の大きさ、文量などあらゆることも考えなければなかったでしょう。映像であっても、編集する時間も手間もたくさんかかったと思います。相手の気持ちを汲み取るために、相手に気持ちを伝えるために、手間隙をかけていったわけです。
この『手間暇』は簡単にかけられるものではなくて、そこには『強い想い』が込められています。
「こんな気持ちになって欲しい。」「こうしたい!」そんな想いは、簡単には伝わりません。
大変だけど、わたしもやらないといけない…と思っていたのかもしれません。
動画という方法でも、『想い』を、伝えることができることが示されたわけです。
この記事から感じたことは、「相手にそっと歩み寄り、相手の心の中をちょっと覗きこみ、あぁそういうことねと捉えて、ジブンゴトとして考えることで、心をつなぐことができる」ということです。
これらが、2020年10月24日のグッとの中身です。きっと。