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【ふわっと便りvol.1】わたしがフラットおおたに来た理由

こんにちは。フラットおおたのライトユーザー、柏木(仮名)と申します。30代の女性会社員です。

月に1~2回、主に土曜日にフラットおおたを利用しています。

スペースに置いてある『違国日記』を何気なく読んだり、テキストを持ち込んで勉強したり、みんなで歌を歌ったり。気ままに過ごしています。


本棚にある漫画『違国日記』

フラットおおたを利用するようになったのは、大田区支援機関の先生に紹介されたのがきっかけです。もともと支援機関で家計相談に乗っていただいていました。

私は家計管理がうまくいかず、貯金が底をついてしまっていました。言い訳にはなってしまいますが、転居費用、そして家族間トラブルのために弁護士へ依頼した費用がかかってしまったのも一因です。

家族間トラブルの詳細については割愛しますが、いっとき私は追い詰められていました。

先生が便宜を図ってくださり、フードバンクを利用させていただいたこともあります。

とりあえずは急をしのぎほっと一息ついたタイミングで、フラットおおたの存在を教えてくださったのです。

見学に訪れると、壁に描かれたパステルカラーのイラストが目を引きました。優しい、あたたかみのある色合い。くじらが空を飛んでいるように見えました。

お部屋の壁

空を飛ぶくじら。

くじらも空を飛べるのか。

そうか、私は自由にしていいのかもしれない。

つらかった経験から、私はもう自由になっていいのかもしれない――。

スタッフの方は、貯金を使い果たしてしまっただらしない私を責めるでもなく、ただ受け入れてくださいました。ひっそりと感謝をしつつ、フラットおおたに通い始めて2年ほどになります。

ここでは責められることはありません。べたべたと過剰に慣れ親しみ、境界を侵されることもありません。

話したければ話せばいい。ひとり静かに過ごしたいならそれでもいい。

スタッフの方も利用者の方も、ただ私が〝そこにあること〟を尊重してくださいます。

それから貯金を切り崩すことがなくなって、半年ほどが経ちます。

再起を図るのに遅すぎるということはないように思います。

生活に奮闘する私のそばに、〝ふらっと〟立ち寄れる場所としてそこはあります。

いつかはフラットおおたを卒業する日がきます。しかしそれは今すぐではなく、〝もう少し〟かかります。

世間体ではなく、見栄と虚勢が織り成す狭隘な世界ではなく、ただ私の意思のために、「私がどう暮らしたいのか」のために。エネルギーを充填する場所として。

もうしばらくのあいだ、フラットおおたはそこにいつづけてくれます。

仕事に行きます。家事をします。友人と会います。ものを書きます。

そして、フラットおおたを訪れるのです。

あなたの「したいこと」はなんですか。

フラットおおた入口

フラットおおた ライトユーザー
柏木(仮名)


《ふわっと便りとは》
フラットおおたを利用している若者やスタッフが発信するお便りです。毎月5日、20日ごろ配信します。

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