【ふわっと便りvol.5】スタッフインタビュー “あさちゃん”
こんにちは。はじめましての方はどうぞよろしくお願いいたします。フラットおおたのライトユーザー、柏木(仮名)です。主に土曜日に利用させていただいています。
今回は「フラットおおた」のスタッフ、あさちゃんにインタビューしました。
「フラットおおた」のスタッフになったきっかけ
――どうしてこのお仕事を始められたのですか?
あさちゃん:もともと会社員だったんです。会社員って、自社の製品しかお客様におすすめできないのですよ。「もっとこの人に合ったサービスがあるのでは」、と思っても立場上言うことができない。
それに加えて、新入社員がメンタルヘルスの問題で退職していく姿に気がつくようになりました。能力もやる気も十分ある若者たちなのに、どうしてだろうと思って。それでメンタルヘルスや心理学の勉強も始めました。
――会社員としてできること、できないことを実感したり、若者への思いがあったのですね。
あさちゃん:これだけだとまだ「フラットおおた」のスタッフになることにたどり着かないですよね(笑)。
そうですね……。私のこれまでの人生の〝蓄積〟が、「フラットおおた」への就職という形になった。
――集大成のような。
あさちゃん:今振り返ってみると、その時々で見聞きし感じて来たこと、これまでの道のりが繋がって、たどり着いた先が「フラットおおた」だった気がしています。
――フラットおおたのどこが好きですか
あさちゃん:〝安心感〟があるところですね。スタッフみんなで利用者さんをサポートしている、チームで活動しているところです。
――素敵ですね。話題は変わりますが、フラットおおたに置いてあるグッズだとなにがお好きですか?
あさちゃん:〝本〟です。フラットおおたには、たくさん本が並べてあります。本って、コミュニケーションツールになると思います。「なに読んでるの?」といったなにげない会話から、コミュニケーションが始まることもあります。集中して読んでいる人のとなりにそっと座っていたら、ぽつりぽつりと話が始まることもあります。
本当に、1人で没頭して本を読みたかったら、家にいてここには来ないんじゃないかなと思います。なにかしら“人とのつながり〟を求めているから来てくれているのかなあ、と思ってます。本を介して利用者さんと交流が生まれることもあります。
フラットおおたで働いていて面白いこと
あさちゃん:ここで働く前は、「相談」って相談室の中できっちり、しっかりやるものだと思ってました。もちろん「フラットおおた」にもそのような相談もあります。でも、それだけではなくて〝いろいろな相談のかたち〟があるところがフラットおおたの面白さだと思います。
——相談のバリエーションが広いですよね。形式も内容も。
あさちゃん:みんなとの気軽な雑談をしている中で、「実は……」と、ふとした瞬間に見せてくれる顔があります。そこから、相談につながることもありますし。相談の糸口が日常に溶け込んでいるような状態ですね。
――信頼されているから、話してくれるのですね。
あさちゃん:私もみなさんのいろいろな側面を発見して、みなさんを知ることができるので嬉しいです。相談から、利用者さんの「やりたいことはなにか」といった話に広がることもあります。
趣味、リフレッシュ方法
――どうやってリフレッシュされるのですか?
あさちゃん:家に閉じこもって過ごすのが好きで。隙あらば、家で過ごせる方法を考えています。
――いいですね。
あさちゃん:〝無趣味〟がコンプレックスでした。でも他のスタッフに、「食べ物の話をしているときは、本当にいきいきしてるね」って言われて。そうか、私は食べ物の話をすることが好きなんだ、って気づかされました。お店のサイトに載っているメニューを見て、「自分なら何を頼むかな」って想像するのも好きですし、ワクワクします。
あさちゃん:少人数の、自分が素のままでいられる人たちと取った食事って、とても豊かな気持ちになるんです。大人数での食事は苦手だけれど、気心の知れた人たちと居心地よく、「おいしいね」って食事をとることが好きで。信頼しあっているからかもしれないですけど。
――フラットおおたのスタッフ同士のチームワークにも通じるところがありますね。食べ物としてはなにがお好きですか?
あさちゃん:ひとつに決めるのは難しいですが…。「カニ」ですね。どの部位が好きとか、どこそこのカニが美味しいとか、カニに詳しいわけではないのですが(笑)。
――お仕事で大切にしていることはありますか。
あさちゃん:利用者さんが〝安心できる〟場所であることを大切にしています。利用者さんは、正論は何度も聞いてきています。いろいろなことをものすごく考えているんだなと感じます。自分が何をするべきかをすでに知っているし、わかってもいる人も多いです。
だから、利用者さんに“安心感”を持ってもらい、その〝思い〟を受け止めたいと思っています。
――素敵ですね。利用者さんへのメッセージはありますか?
あさちゃん:「来てくれてありがとう」に尽きます。顔を見せにきてくれて、話をしてくれて本当にありがとうといつも思っています。私の方が、みんなから元気をもらっています。
――利用を考えている人へのメッセージをお願いします。
あさちゃん:未来の利用者さんへのメッセージですか。ここに来ることに迷ったら、自分に合っているかを、まずは「確かめに来てみて」と思います。
ネットで詳しく検索できる時代だからこそ、「見もせず、自分の行くところではないかも」と勝手に思い込み、選択肢が狭まってしまうことがあると思います。初めてのところに行くことは、とても勇気のいることです。
「思った場所と違ったらどうしよう」と考えるかも知れません。でも、「違った」としても、それはそれで1歩踏み出した収穫で、何かに近づいていると私は信じます。
あさちゃん、フラットおおたのスタッフになったきっかけを再発見
あさちゃん:フラットおおたのスタッフになったきっかけを思い出しました。私は若いころ、安全に大人と話せる場所、安心して大人とつながれる場所が欲しかった。
――家庭環境含め、大人との関係に悩んでいる若者は多いですよね。
あさちゃん:若い人たちのつながる〝選択肢“のひとつになるなにかになりたかったのだと思います。
世界中の誰もが必死に生きていて、この大海原をひとりで何とかして生きていこうことは、とても難しいことだと私自身も感じています。支え支えられる誰かの存在が大事だと思います。
「フラットおおた」で仕事をすることは、利用者さんがつながる先の糧のごくひとつにはなれているのかなと思います。そういった仕事をしたかったのでしょうね。
――大田区から「フラットおおた」のような居場所が全国に広まって欲しいですね。あさちゃん、お話し聞かせてくださって本当にありがとうございました。
話しぶりからも、またお話しする内容からも〝暖かさ〟を感じました。
フラットおおたの利用者は優しく大人しめな方が多いですが、その方々に寄り添いつづける伴走者のようなスタッフです。
ほっこりしたいときに、またあさちゃんとお話ししようと思います。
フラットおおたのライトユーザー
柏木(仮名)
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