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不動産投資の営業に営業された話①

主にマッチングアプリを経由して今まで不動産投資の営業に5回くらい会いました。
今回はその経験について話していきたいと思います。
全部書こうと思ったのですが、長くなったので今回は1人目だけです。
不動産投資がどんなものなのかも書いていきます。

1人目 元関取みたいな人からの営業

仕事で展示会に参加した帰りにアンケートに協力して欲しいと言われ、回答しました。
そしたら後日、その女性から不動産投資について話をさせて欲しいと言われたんですね。
正直、不動産投資に興味はなかったのですが、何事も経験だし勉強がてら聞いてみようと思って話を聞きに行きました。

Tips
展示会の周辺にはいっぱい不動産投資の営業がいるよ!気をつけてね!

若い女性だったし、そんなガンガンに営業しかけてくることないだろう、と思って待ち合わせ場所のカフェに行けば、そこにいたのは屈強そうなガタイの良いお兄さんでした。
まじか、と思いながら若い女性と元関取みたいな人(元々相撲をやっていたらしい)から話を聞きました。

不動産投資の話って一発で理解するのがなかなか難しいのですが、ポイントは下記です。

1. 勧められる投資先はワンルームマンション
2. ローンを組んで投資先を購入
3. 投資先を賃貸として貸し出す
4. 借りたい人を見つけたりのめんどくさいことは不動産会社がやってくれる

1. 勧められる投資先はワンルームマンション

基本的には都内やその近郊のワンルームマンションへの投資を勧められます。
価格はざっくり数千万円くらいの物件です。
他のバリエーションとしては地方とか海外とか、あとは太陽光発電への投資とかも一昔前はあったみたいです。

2. ローンを組んで投資先を購入

一括で数千万円ぽんと出せる人以外はローンを組んで購入します。
このため不動産投資の営業先としては社会人数年目の大手に勤めている人が対象のようです。
社会的信用があってローンが組めるかつ、まだ住宅ローンを組んでいないことが前提になります。
結婚して住宅ローンを組んでいたりすると与信枠が減って、ローンを組めない場合もあるようです。

3. 投資先を賃貸として貸し出す

投資先を賃貸として貸し出すことによってローンの返済と不動産会社への手数料を支払っていきます。
私がこの時に持ちかけられた話ではさらに私から月々持ち出しでお金を支払うように求められました。
不動産投資のタイプによっては逆に毎月賃料の一部をもらうというスキームを組むこともできるみたいなのでここは会社によって異なるみたいです。

4. 借りたい人を見つけたりのめんどくさいことは不動産会社がやってくれる

不動産会社に手数料を支払う理由ですが、人に物件を貸したり、募集したり、交渉したりといった面倒なことを一挙に引き受けてくれます。
これによって貸し出しをしているオーナーはローンの完済後にワンルームマンションも手に入れることができるという筋書きです。

不動産投資のメリットは色々ありますが、この時に説明されたのは下記の3つです。

1. 節税効果
2. 保険効果
3. 貯蓄効果

1. 節税効果

不動産投資に限りませんが、購入した不動産を減価償却することで所得と相殺することができます。
これは帳簿の上での操作になりますので、手元に残るキャッシュはそのままで所得税や住民税を下げることができます。
減価償却は数年で終わりますので永遠に続くわけではないことに注意ください。

2. 保険効果

不動産を購入する際にローンに入ると団体信用保険に入ることができます。
これに入るともしもの時に家族に負担なく不動産を残すことができます。
具体的には自分自身が亡くなったりした場合にローンがなくなるという寸法です。
もしもの時のリスクが低いことをアピールしてきたわけですね。

3. 貯蓄効果

ちょっとここはうろ覚えなのですが、最終的に投資したマンションが手元に残ります。
そのまま物件を貸し出せば老後の資金になるし、住めば家賃の心配がなくなるというわけです。
完済する頃には築40年とかを超えるのですが、「今時のマンションはそのぐらいの築年数では問題ありません」と主張しておられました。

こんな話を打ち合わせを重ねて、私の収入を元にシミュレーションしながら契約に向けて話が進んでいきました。
空室リスクは?という質問に対しても「家賃保証があり、オーナーが損をすることはありません」と主張しておられました。
とはいえ大きな投資になるので、親が不動産に私よりは詳しそうなので相談しました。
当然ながらって感じですが、反対されました。
一番私も言われて、そうだなと思ったのは「身の丈に合わない投資はしないこと」です。
仮に失敗しても笑って済む金額であれば良いですが、数千万円の借金を追う可能性を考えると笑えません。
またリスクの割に得られるものは本当に住み続けるか、買い手がつくかもわからない築40年のローンです。
あと親戚で不動産の購入で大変な目に遭った話も聞いてリスクの高さを実感しました。
購入した不動産の価値が半額になったりすることだってあり得るわけです。
確かにハイリスクの割にはローリターンだなと判断して元関取の営業に連絡してお断りの連絡をしました。
そしたらここからが大変でした・・・。

私も悪かったのですが、元関取は相当に気合が入っていたみたいで、私に過度な期待を寄せていました。
その一例として、社内稟議でもかなり頑張ってくれたみたいです。
不動産投資をする際には初期の手数料が50万円くらいかかるのですが、それを減らそうと頑張っている様をLINEで実況中継されました。
2時間ごとぐらいに「いま20万円まで減らせました!」、「10万円まで来ました、まだまだ粘ります!!」、「ついに0円にできました!!!!」といったメッセージが来ました。
これを見て喜ぶ人もいるかもしれませんが、私は引きました。
まずそんな段階的に金額を減らしていく会議ってあるの?なにそれ?って感じでしたし、買うとまだ言ってないのに頑張りすぎてるな、と率直に思いました。

そんなやりとりもあってお断りの連絡をしたところ、一度会って話すことになりました。
向こうからは別の物件を紹介されたり、もう一度不動産投資のメリットについて説明されましたが、私の意思は変わりません。
そうすると最終的に元関取は声も荒げてこう言いました。

「わかりました!平八郎さんは!お母さんが言うから買うのをやめられるんですね!!!お母さんが!!!言うから!!!買うのをやめるんですね!!!!お母さんが!!!!!」

マザコンって言いたいのか・・・。
と言うようなことも言われましたし、

「平八郎という名前に相応しい立派な方だと思ったんですけどね!!!!」

というようなことも言われました。
こうなる前は「平八郎の名前の由来ってなんなんですか?」とか砕けたアイスブレイクトークもしていたのに。
お金が関わるとこうも人間ボロカスに言われて関係が崩壊するのかと思いました。
本当名前を責めるのはひどいですよ・・・。

とこんな調子で2時間くらい耐えて帰路に着きました。
期待を持たせすぎて申し訳なかったなと思います。
あと社長に「絶対取れますよ!」とかコミットしちゃって辛かったんだろなとも思いました。
大の元関取が泣きそうな目で私に罵詈雑言を浴びせる様はキツかったです。

このようにして初めての不動産投資の営業を退けました。
しかしこの時は知るよしもなかったのです、この後に第二、第三の不動産投資の営業が攻め入ってくることを・・・。

総評

不動産投資がどんな話をされるか、大体わかったかと思います。
この話の教訓としては

1. 若い女性だからといって油断して遭わない
2. 営業に期待を持たせない
3. 怒られそうな時は公共の場で会う

です。
話を聞くこと自体は別に悪くはないと思います。
向こうの話を理解しつつ、良いことを誇張して話しているんだろなと受け止めましょう。
ただ私もこの経験の後で色々調べましたが、そんなに良い投資ではないんじゃないかなという感覚です。
皆さんの参考になれば幸いです。

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