食欲不振とふるえはラミクタールの副作用だった/躁状態で読める本

ラミクタールの副作用

少し前にラミクタールを中止した。最大125mgまで徐々に増量したら、ある日、特にきっかけもなく謎の湿疹が出てしまった。この薬だけは処方される際に、もし湿疹が出たら軽くても自己判断で即中止するように指導されると思う。なので、そのとおりに直ちに中止した。
で、個人的にはアレルギーかなんかであってほしかったのだけど、残念ながら発疹はラミクタールを止めたら数日であっさり消えたので、たぶんアウトなんでしょうね。残念でした。

さらに、止めたら食欲不振が治り、手足のけいれん(自分の名前がうまく書けないレベル)がだいぶ減ったのでそれも副作用だったのかもしれない。
副作用の出ていた期間が服用期間とバッチリ重なっているので、かなり怪しい。
お医者さんは(というか僕も)、ラミクタールは125mgより下の用量でもそれなりに有効であったため、しばらく休んでから少量使うことも考えていたようだけど、けいれんまで消えた話をすると「それはもう駄目かも」と。

で、湿疹はかゆくなかったし、すぐ消えたしまあいいんだけど、急に中止したらいきなりハイになってしまった。
じつはリーマスも一緒に飲んでいたので、ラミクタールがどれだけ効いていたのか、いまいち実感がなかったのだけど、ラミクタールもそれなりに効いていたらしい。

ラミクタール中止の反動で自転車こぐ

家の玄関に、まえの躁状態で発注し、届いたときには鬱転してて、その後ずっと触れもせずに放置していた新品のロードバイクがあった。
ラミクタールを中止した翌日か翌々日くらいに突然それで25kmほど(片道)突っ走ってしまった。当然また自転車で帰ってこなければならず、往復50km以上漕いだ。
躁状態のときって完璧に疲れきるまで気づかないので、気づいたときにはもうヘロヘロで、おうちに帰れなくなるかと思いました。
8時間くらいマンガ喫茶で休んで、結果的にはなんとか帰れたのだけど。

あのよくわからない衝動はすごい。
なぜそんなことをしたのかというと、そうとう旅に出たかったらしい。目の前の景色や状況に飽き飽きしていた。
それで「海に行くぞ」と思ったような記憶がうっすらある。覚えてないので、他人事である。「海」が出てくるのは海辺で育ったからかもしれない。

ちなみに、iPhoneに万歩計のすごいやつ(Movesというアプリ)を入れてあって、常時動かしてるからこのところの行動の記録が残ってるんだけど、さらに3日後にもまた往復30km(片道15km)とかやっているのである。アホか。

それまで何ヶ月かほとんどひきこもりだったのに、一体どこにその気力・体力を隠してたのって感じ。

で、こりゃまずいと医者にいき、ラミクタール止めた影響を相殺するために、寝る前にセロクエル200mgが出た。
また、その前からコントミンが出ていたが、これをより積極的に使うことにした。
(もしかしたらコントミンとセロクエルは似ている作用があるのかな。どこかにセロクエルは副作用の少ないコントミンのように振る舞うという推測が何かに書いてあった)。

ちなみに、いまどきコントミンとはかなりレアなんだけど、以前から就寝前にピンポイントで軽躁っぽいときがあり、コントミンを12.5〜25mgくらい飲むとわりと上手くいったのでひきづづき処方されていた。まあ、この量では飲んだ感じはないのだが、気づくと普通に落ちついている。BZPみたいなフワフワ感がないのがよい。この分量じゃ副作用もない。

寝る前のそわそわといきおいのある希死念慮

ところで、就寝前の軽躁ってほんとにやっかいだと思う。コントミンだけで即効治まるわけではないし。
この症状は、(昼型の人にとっての)夜に起きる。なので普通だるいから外へは出たくない。出られれば散歩とかファミレスとか行けるのだけど無理。
しかし、躁だから本読むための集中力も死んでる。

そういうわけで、時間がつぶせず、手持ち無沙汰になる。このそわそわ感がやっかいだ。ひどいときは、ふっと、殺してほしい……とか、ああ、気絶したい……とか思う。
今思ったけど、過去の僕のリスカとオーバードーズはすべてこの時間に起きたといっても過言ではなく、普通に鬼門である。

ともかく、そういうわけでラミクタールは止めざるをえず、その後はリーマスがメインだ。それでも起きる大きい波はセロクエル、半日とかの細かい波(軽躁様の状態)はコントミンでなんとか抑えている。

余談だけど、そういう躁状態になって集中力ゼロなとき(つまり要コントミンなとき)でも、たまにその隙間を抜けて脳にするっと入ってきて助けてくれる本がある。その時々に違う雰囲気、違う作家なんだけど、それらの作家諸氏には深ーく感謝している。

それに、だいたい、死ぬほどそわそわしてて集中力もないときにでも読める作家って、ほめてる気がしないんですよね…。 

参考: 軽躁状態でも読める本——鷺沢萠の日記など

まあ、参考にする人、いないと思うけど、例えば鷺沢萠(さぎさわ・めぐむ)の博打のエッセイとか、ブログ発明前の時代に書かれた実質ブログである「インターネット日記」( 『サギサワ@オフィスめめ』Web版 が初出)の書籍版はいい。

日記なのに笑いとりにいっちゃうとかね……。ちょっと日記のテンション高すぎたりね……。
読者の笑いのために健康を売り渡したり(酒飲んだり徹夜でギャンブルしたり)、現金を「溶かし」たり、しておられるようなバカバカしさがいいのか。

ただ、結構何年も経ってるから、いま読んでもギャグがわからないかもしれないし、ノリもズレてきているんだよなあ。ああ、それが若干悲しい。もう亡くなって結構経つんだなあって。

あとここメンヘラなブログですので、やっぱあらかじめ注意しなければならないと思うので書くが……鷺沢萠は自ら命を絶っています。そういうの駄目なひと、引きずられやすい人はご注意ください。まあ、公には、引きずられるほどのメッセージも残さなかったが。
実は、当時どうやって亡くなったかわからなかったくらいだ。僕は心筋梗塞かなにかだと思っていた。

だって、ウェブの日記なんか、本当になんの前触れもなく、いきなり日記が切れてるだけである。
ウェブサイトの管理をしているわたべ氏が《裏》日記に少し追記してあっただろうか?
ちょっとそれこそ躁状態の人が自殺するみたいにあっけなかった。

まあ、そういったことを除いても、勝手な想像だけど、飲酒、過労、体調の変動、不摂生、ほっといても病気で死にそうな方だった。
あとどうも気分が不安定で、躁うつの気分の波が、(私は医者ではないからなんとも言えないけど)生きるの大変そうではあった。
それは、もちろん亡くなったあとで、日記の記述を見るからかもしれないし、同病相憐れむみたいな、他人を自分と思いたがる人間の性質のせいかもしれない。ともかくすべては後知恵ですが。

しかし、生前に未刊行だった分の日記は、結局総集編1冊しか出なかったのは不満である。

もう1冊の麻雀の方は……面白かった記憶があるけど、没後に出てるし、タイトルがタイトルなので、それなりに追悼モードだったかもしれない。

そんな感じ。余談でした。
ま、気になったら読んでみてください。

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