新潟千直で8枠、逃げ馬を買って馬券が当たっていますか?

2023年になってから、『新潟千直で8枠、逃げ馬』を買って当たっていますか?

今まではそれでよいと言われていたコースですが、本当にそうでしょうか?2023年になってからは、外枠から外ラチ沿いを取って逃げるだけでは通用しないコースとなっていると考えています。実際にそれをデータで見てみましょう。

以下の数字は、2023年に行われた千直戦の全28戦および、2021~2022年に行われた千直戦の全44戦のデータを用いています。

【通過順位1番手になっている馬】

・2023年:6-2-1-19(単勝回収率:76%、複勝回収率:66%)
 しかも10月になってからの6戦では、1番人気もラクサパーナ、バオバブスピリットの2頭がいましたが、0-1-0-5とクインズコスモスが2着に入っただけで勝ち馬はいません。
 夏場と違ってやや時計がかかる馬場になっていることからも、スピードに任せて逃げ切ることは余計に難しくなっています。

・2021~2022年:12-15-6-28(単勝回収率:276%、複勝回収率:170%)
 単勝97.6倍で逃げ切ったセルレア(2022/10/16)の影響もあり、回収率が高くなっているものの、馬券内に来ている割合も明らかに2023年より上です。

【8枠馬(桃色帽子)】

・2023年:5-3-8-34(単勝回収率:36%、複勝回収率:99%)
 特に、10月になってからは1-1-3-7となっていて、勝ったのは10/21のルクスパラディのみです。

・2021~2022年:14-17-10-73(単勝回収率:84%、複勝回収率:98%)
 
2023年になってからも複勝回収率こそあまり変化はないものの、単勝回収率は大きく下がり、そもそも馬券内に来る割合も減っています。
 ただ、複勝回収率はいずれにしても優秀ですね。

【理想の進路取りとは】

個人的には10/22の新潟12Rのエコロレジーナ(★印馬)だと思います。ぜひご覧ください。(画像はJRA HPより引用させて頂いています)

・スタート:内目の4番枠と一般的には不利と言える枠から好スタート

・残り600m:さらに良いスタートを決めていた青帽子イルルージュをうまく前において風除けに(完璧に真後ろに入れています)

・残り400m:どん詰まりを防ぐためにわずかに外に出して進路を作る(後方外ラチ沿いの馬の追い上げをブロックする意味でも素晴らしい。実際、赤帽子2頭はゴール前でどん詰まり

・ゴール:完璧な騎乗で0.4差も付けた快勝なのでガッツポーズが出てしまうのもわかります

また、このレースで手綱を握っていた菊沢一樹騎手にも注目しています。今年の千直では1-4-0-10となっているものの乗っている馬は15戦して全て4番人気以下です。
10/22新潟12R
 エコロレジーナ(5番人気1着)
9/3新潟12R雷光特別 
 アポロルタ(10番人気2着)
7/29新潟12R
 サミュエル(8番人気2着)
5/20新潟9R飛竜特別 
 ローズブルーム(4番人気2着)
4/30新潟10R邁進特別
 ルルルージュ(8番人気2着)

【まとめ】

 いかがでしたでしょうか。あくまでデータ数が少ない中での結果ですので、統計学的には正しいと言える内容ではないかもしれません。ただ、千直は外枠逃げ馬有利という一般論が広まりすぎていることからどうしても過剰人気となり、オッズ妙味を狙うことができません。一般論が正しいのかどうか?常に競馬に関する知識はブラッシュアップしていきたいですね。 

 今年の千直はあと2戦のみとなりましたが、日曜メインにはオープン戦のルミエールオータムダッシュも控えています。今週末に8枠や逃げ馬が来る可能性はもちろんありますし、私自身も本命にするかもしれません。ただ、何も考えずにただ外枠だからとか逃げ馬だからと言って買うのはどうでしょうか?という問題提起をしたいと思っています。このデータが少しでもお役に立てることを願っております。


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