未勝利戦や1勝クラス戦で勝つために抑えたい一つのこと
G1シーズンを迎えて、G1に出走する馬の情報はX(旧 Twitter)でも見かけることは多いと思います。ただ、3場開催では1日に36レースも行われており、特に未勝利戦や下級条件戦は数が多いです。そこでしっかり結果を残すことで財布的にも心理的にも余裕を持たせることは、メインレースに向けてとても大切なことです。
そこで未勝利戦や1勝クラス戦のようないわゆる下級条件で勝つために抑えたい一つのことを、先週のあるレースが示していましたので、取り上げてみたいと思います。
注目レース:10/15(日)京都6R 1勝クラス ダート1800
このレースは8頭立てと少頭数戦で馬柱は次のようになっていました。
このレースでのFLAREの印はこのようになっていました。
◎ 7ササヤキ(単勝3番人気)
〇 1オメガタキシード(単勝4番人気)
▲ 4シゲルソロソロ(単勝2番人気)
△ 5ムーンスカイ(単勝5番人気)
すなわち、単勝1番人気の2パラディは無印です。
レース結果は次のように○ー◎決着となっていて、馬連本線で1140円、ワイド本線でも530円が付きました。この頭数でこの配当を本線で取れるのは実においしいレースです。
3連単マルチで50点買いなどで2万馬券を取るよりよほど効率が良いことがお分かりいただけるかと思います。
まず、ここで2パラディが1番人気ですが、これは危険な人気馬だと思っていました。そこでパラディの戦績を見てみましょう。
・デビューから8戦目となった前走でやっと未勝利戦を勝ちあがっており、それまでも2着が4回ありますが、そのレース質には疑問を持たざるを得ません。パラディが負けた7戦の内、ダートを5戦使っていますが、その勝ち馬のその後の戦績( )内を見てみましょう。
・ブルーペクトライト(1勝クラス9着)
・マーゴットミニモ(1勝クラス5着、紫苑ステークス17着)
・グァルジャー(1勝クラス14,11,5,12着、門別7着)
・リヤンドメテオール(1勝クラス4,8,13着、園田8着)
・ミッキーマカロン(1勝クラス11,4,6,6,4,7,7着)
このようにパラディを負かした馬は5頭もいましたが、その後は1勝クラスで一度たりとも馬券圏内にも来ていません。そのような馬に負け続けてきたパラディがなぜ今回の1勝クラスへの昇級初戦で1番人気を背負うのかは甚だ疑問です。もちろん3歳で成長が見込める点は考える必要はありますが、それでも過剰人気と言えるでしょう。
では、勝ち馬のオメガタキシードはどうでしょうか。オメガタキシードの戦績は次のようになっています。
3着に入ったデビュー2戦目の黒竹賞では、4着サノノエスポ、8着アレクサ、12着シェットランドが既に1勝クラスを勝ちあがり、13着ナチュラルハイは既に2勝クラスを勝ちあがっています。
また、前走のテーオーリカード戦では12着と大敗に終わっていますが、2着マリアナトレンチ、6着プラーヴィ、7着クレメダンジュ、8着リチャ(前日10/14)、9着メイトースイ(同日10/15)、11着タガノアレハンドラが1勝クラスを勝ちあがっているハイレベル戦です。
さらには、次のように当時回顧ツイートでも取り上げていたように敗因がはっきりしているレースでした。
また、2着に入ったササヤキがこのレースで4着に入っていることからもテーオーリカード戦のレベルの高さを考えるとこの2頭が1番人気ではなかったというのは絶好の狙い目と言えそうです。
このように条件戦は出走馬が過去にどのような相手と戦ってきたか?というレースレベルの判別が非常に大切となります。FLAREの回顧ツイートやnoteでもそのような点に触れることは多いので、ぜひそのあたりもご覧頂ければと思います。
また、ご自身で予想する場合にもこれまでに戦ってきたレースレベルが高いか低いか?という視点を持つことでオッズ妙味のある馬、危険な人気馬を判別することもできるようになります。
何より私自身が競馬を始めたての頃は、『当日に新聞を買って、馬柱を見ることで前走着順が良いだけの”なんとなく強そうな馬”ばかり』を買って、負けていました。その轍を踏んでほしくないので、このような活動を行っていますが、よかったらこれからも競馬を楽しむ一助として、ご利用いただければと存じます。