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十三夜 不完全な月を美しいと思う心

今日は十三夜、栗名月ですね。
この完全ではない、ちょっと欠けた月を美しいと思う心も日本人独特な感性なのでしょうか。なんか良いですよね。
満月は望月(もちづき)、十三夜が小望月(こもちづき)と呼ぶのも可愛らしくて好きです。

お月さまだけじゃなく、人間もまた同じかなあと思います。完璧な人なんてどこにもいなくて、皆それぞれどこか欠けていて、不完全だから、そこがその人の魅力になるような気がします。

短所を補って完全にするのではなくて、どんな人も、好きなことを楽しんで極められたらそれが最高ですよね。

また別の視点では、不完全だから、子どもも大人も成長したいという欲望があるのかもしれない。
木が、切っても切っても、お日様に向かってまっすぐに伸びていくように、私たち人間にも、何歳になっても、「より良い自分」になりたいという本能が、誰の心の中にも備わっているのだと思います。

でもだからこそ、「今、欠けている自分」をまるごと受け入れることが大事なのかもしれませんね。
「今、どこにいるかより、どちらを向いているかが重要」という言葉を聞いたことがあります。
今、立っている場所は、人それぞれ違っていい。そこに優劣はなく、それよりも、自分の心がどの方向へ向いているか?

例えば、今、とても苦しい状況で、負の感情が心を支配しているとしても、それでも、いつか必ず自分の心の中が平和になる時がくると信じている。
その道が、遠くても、そちらを向いているというだけでも、その人の内側では、大きな変化が起きていて、その人が元々持っている輝きを放ち始めていくのだと思います。

昨日の河合隼雄さんの言葉じゃないですけど、人は苦しい時にこそ、成長するのかなと思います。だから、苦しい時こそ、自分を丸ごと認めるということが、本当に大事なのですね。

私もそのように努めていこうと思います。

そうしていれば、
今の自分を丸ごと認め、受け入れて、まっすぐに未来を見つめていれば、誰の人生にも、光がさしてくると、私は信じています。

口で言うのは簡単ですが、実行するのはなかなか難しい。

それでもあきらめず、たった一度切りの自分の人生の「今」を大事にして、少しでも成長したいというより、自分を生かしていきたいと思います。

十三夜、小望月に、今の自分を受け入れ、認め、そして信じて、改めて自分を大切な人として、扱っていきましょう。あなたも私も。
おいしいものを食べたり、ゆっくりお風呂に入ったり・・・。

お月見ができますように♥

読んでくださってありがとうございます。

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