日常のひととき 喜びはあなたとともにある
かごが好きです♡
先日珍しくテレビのスイッチを入れたら「パリジェンヌの田舎暮らし」という番組をやっていて、漂ってくる雰囲気が好きで思わず最後まで観てしまいました。
忙しい夕方の時間帯で普段ならソファに座ってテレビを見るなどできないのですが、その時間はたまたま私ひとりだったのと、テレビをつけたタイミングが良くてなんとも心地よい時間でした。
それは、田舎暮らしをはじめたイラストレーターの女性が暮らしの中で使うかごや食器や羊毛・・などを作る作家(職人)に会いにいって、話を聞いて、お気に入りを買って、暮らしの中で使うという番組でした。
その中に日本の茶器やお猪口のような小さな陶器を作っている女性の陶芸家がいて、彼女の作品をそのイラストレーターの女性が買って、それを家に帰って開けてみたら、その器の中にメッセージのメモが入っていて、そこに書かれていたのが、
「日常のひととき 喜びはいつもあなたとともにある」
だったのです。なんて素敵な言葉!と思って、すぐにメモしました。テレビのスイッチを入れた自分を褒めたい(*^-^*)
この「日常のひととき」「暮らす」ということが、生きること。人生そのものだなと私は思っています。
そこにその人が出ますよね。「日常のひととき」「暮らす」ことの中に、自分らしさを持っている人は素敵です。自分と趣味が違っていても、その人がご自分を大切にしている感じが見ていて気持ちいい。
そして作家さんや職人さんは、もちろん自分の世界を持っている人で、この番組に出てくる人も、どの人も魅力的でした。
私は昔からかごが好きで、家にもたくさんあります。写真はその一部(^^;
そのかごを作る職人さんも、出ていましたが、素材となる植物から育てている人で、その作業も非常に丁寧で、出来上がったかごも、丈夫そうな、そして美しいかごでした。
「満月をまって」(メアリー・リン・レイ 文 バーバラ・クーニー 絵 掛川恭子 訳 あすなろ書房)という絵本があります。
これは、今から100年以上前に、アメリカのニューヨーク州のハドソンからそれほど遠くない山間で、かごを作って暮らしを立てていた人たちのおはなしです。芸術品ともいえるような、美しくそして丈夫なかごだったようですが、今はもう作る人はいなくなったようです。
この絵本を読むと、かご職人の人たちは、町の人たちに、「山ザル」と言われ山奥で暮らしていることなどから、薄気味悪く思われていました。きっと、その仕事に見合うだけの収入を得ることができなかったのでしょう。そういう時代だったのかもしれませんが、残念です。けれどこの絵本には、かご職人さんの素敵な言葉が載っています。
「風から学んだ言葉を、音にして歌いあげる人がいる。詩を作っている人もいる。風は、おれたちには、かごを作ることを教えてくれたんだ」
日常のひとときを豊かにしてくれる、こういう手仕事の職人さんや作家さん素敵だし、あり難いですよね。少しでも応援できたらいいなと思います。安くてつい買ってしまうこともありますが、普段使うものこそ、他のものを少し我慢してでも、自分のお気に入りを選んで大切に長く使っていけたらと思います。
と言いつつ、かごの写真の一番手前の小さいのは、100円ショップで買ったひもで、私が作りました(*^-^*)
それでは今日も、あなたの日常に喜びがたくさんありますようにと願って☆
読んでくださってありがとうございます。