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リラの精の魔法

5月の「時は満ちる」の記事でも書きましたが、
グリムの昔話「ねむりひめ」(いばらひめ)、
ペローの「眠りの森の美女」。
美しい姫が15歳でつむに刺され、
百年の眠りに落ちる。百年後、
王子のキスで目が覚めるというお話。

私はかつてストーリーテリングをしていましたが、
昔話の中で、この「ねむりひめ」ほど、質が高く
「語り手を選ぶ」おはなしはないように思います。
私は一度だけ語る機会をいただきましたが、
二度と語ることはありませんでした。
私の技量をはるかに超えた大変奥深いお話です。

チャイコフスキーの音楽で有名なバレエも
ペローの「眠りの森の美女」をもとにできていますよね。
悪い妖精が姫に「死」の呪いをかけますが、
「リラの精」の魔法によって
「百年の眠り」となるわけです。

土曜日、大好きな作家さん、きんいろひとでさんの
「ねむり姫」のハンカチーフが届きました。
それを手にしたとたん、
私の中の少女が目を覚まし、
心を澄んだ状態に戻してくれました。


リラの花とつるバラ、リラの精、糸を紡ぐ糸車、森の中のお城、・・・全部ときめく♡

リラ(ライラック)は、義母の一番好きな花です。
3軒先のお宅のリラの花が咲くのを、
毎年楽しみにしていました。
ただそれを知っているのは私だけ。

私はねむり姫のハンカチをお守りにして、
今入院している義母のところへ行きました。
すると、なんとなんと、
前日までネガティブなことしか
口にしなかった義母が、
穏やかな顔をみせてくれました。
わずかな時間でも、そういう義母に会えたことは、
私の心を明るくしました。
「リラの精の魔法だ~」と思いました😊
きんいろさんありがとう♡

皆さんにもリラの精の魔法がかかりますように♡

「昔話の深層 
ユング心理学とグリム童話」
(河合隼雄 講談社)の中に、
十二番目の仙女(リラの精)ができることは、
呪いを取り消すことではなく、
「せいぜい軽くすることができるだけでした」
という言葉は、
「われわれのように心理療法に従事しているものの
こころを打つ」と書かれていました。

これは私たち皆に言えることかもしれないと
思いました。
結局、「内的なもの」というのは、周りからは
手出しできない。
乗り越えるのは、「本人」にしかできない。

そこを謙虚に受け止め、
周りのものは、ただ陰で「応援する」。
穏やかな時間の流れを
心から信じることのみできる。
ただひたすら信じる。
そしてそういう「私」になるためには、
「義務」や「恐れ」からではなく、
心からの真実の「祈り」にするには、
心を澄んだ状態にしていなくてはと思います。

そして私自身がその「乗り越えることのできる私」
になるためにも、
自分の内部の独り言をジャッジしないで
ただ観察する目を持ち、
脳内おしゃべりの暴走を避けること。

そして
なにものにもとらわれない、
どこまでも素直な心で、
内なる子どもを満足させ、
澄んだ状態でいることが、本当に本当に
大事なことなんだと、
きんいろさんの「リラの精」に
教えてもらいました。

またそういうことが「リラの精」の魔法に
ほんの少し近づくことになるのではと
思います😊

私がnoteをはじめるきっかけとなった
きんいろひとでさんはこんな方です。

皆さんもどうぞできうる限り
子どもの心で楽しんでくださいね。
思いの外、いいことがありますよ、きっと♡

今日のミニバラ

最後まで読んで下さってありがとうございました。

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