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小さな幸せの積み重ね

(↑岩シャジン、 スコットランドではブルーベル♪)

「人生の幸せは、ささいなことの積み重ねでできている―小さな、すぐに忘れてしまうような、あたたかいキス、ほほえみ、優しいまさざし、心からのほめ言葉、そして数えきれない、ちょっとした楽しい考えやうれしい気持ちといったものだ。」
サミュエル・テイラー・コールリッジ 「即興芸人」より

「学び直しの古典 心ときめきするもの」(清川妙 新日本出版社)の中にも、小さな幸せがたくさんありました。

江戸後期の歌人 橘 曙覧(たちばなのあけみ)。この本を読むまで、全く知らない人でしたが、「わかる~!」っていう感じの歌が多くて、うれしかったのでちょっとご紹介します。

たのしみは木の芽煮やして大きなる饅頭を一つほほばりしとき

木の芽は山椒じゃなくて、お茶のこと。この季節。暑いお茶と甘いものって、最高ですよね。ほおばるっていうのも良いですよね。

たのしみはそぞろ読みゆく書の中に我とひとしき人をみし時

(なんとなく読み始めた本の中に、自分と同じ考え方や志を持った人をみつけた喜び)

読書はもちろんですが、note の中でも、萩の写真が撮れなかった翌日に他の方のnote に「萩と月」の写真があって、偶然でも、そうじゃなくても、どっちでもうれしい♡

たのしみは庭にうえたる春秋の花のさかりにあえる時々

たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時

花を育ててる人なら、「わかるわかる」っていう歌ですよね。

たのしみは常に見なれぬ鳥の来て軒遠からぬ樹に鳴きしとき

この気持ちもよくわかります。今の家に越してきてから、画眉鳥(ガビチョウ)を初めて知りました。日本では特定外来生き物に指定されてて、悪者にされていますが、鳥に罪はないと思うのです。

日本語ではガビチョウと言うので、いかにも悪者みたいですよね(笑)
でも中国語では画眉(ホアメイ)と呼ぶそうです。その方が優しい響きですよね。
古代中国4代美人の西施が、その歌声に魅了されたというほど、透明感があって明るい鳴き声です。
私の感覚では、美しいというよりは、底抜けに明るくてかなりとぼけている鳴き声です。確かに鶯みたいに趣があるという感じではないのですが、思わず笑いたくなる感じに、どんなに元気をもらっているかわかりません。(最近は寒くて見かけませんが)

気圧のせいか、なかなか気分が上がらない時もありますが、橘 曙覧のように、小さな幸せ見つけていきたいですね。

この本にも書いてありますが、兼好の「徒然草」の中の
「存命の喜び日々に楽しまざらんや」
の思いを心に刻み、楽しみ上手に過ごしていきたいと思います。

今日も深い呼吸でリラックスし、小さな幸せ見つけていきましょう。

読んでくださってありがとうございます。



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