美しい仕事
私の大好きな世界を見せてくれる絵描きさんであり、デザイナーであり、
アーティスト「きんいろひとで」さんのバッグが届きました♥
一目見た瞬間に、
きんいろひとでさん(以下きんいろさんと呼ばせていただきます)の描く
「ブルーローズの森」の世界が、織りで美しく表現されていることに、
とても感動しました。
きんいろさんはもちろんのこと、この仕上がりまで関わったすべての方の「美しい仕事」の結晶だと思いました。
湖の描写がすばらしい!木々や白鳥の陰影の繊細な美しさ、
きんいろさんの水彩画の雰囲気がそのまま表現されていることに
本当に感動します。
パンジーや女の子、
もちろんブルーローズもそうですが、
地色とのバランス、糸の色、
きんいろさんの世界を織りで表現することで、
奥行きが出てそれが高級感となって輝いています。
またリボンの色や質感、裏地、デザインその全てが
私の心をつかみました。
こういう時、必ず免疫力って上がってますね(笑)
美しい仕事って、こういうのだなあ♥
手にした瞬間に、何か温かいものが伝わってくる感じ、
おしつけがましくなくて、でも確実にこちらを幸せにする。
美しい仕事・・とつぶやきながら、
「ルピナスさん」
(バーバラ・クーニー作 掛川恭子訳 ほるぷ出版)という
絵本を思い出しました。
~~~ルピナスさんは小さな頃、おじいさんに遠い国々の話をしてもらい、
「大きくなったら、わたしも遠い国にいく。そしておばあさんになったら
海のそばの町にすむことにする」と言います。
するとおじいさんが
「それはけっこうだがね、アリス(ルピナスさんのこと)
もうひとつしなくてはならないことがあるぞ」と言います。
「なんなの?」とアリスが聞くとおじいさんは言いました。
「世の中を、もっと美しくするために、何かしてもらいたいのだよ」
「いいわ」なにをすればいいのかはわかりませんでしたが、アリスは
おじいさんに約束しました。~~~
世の中を「良くするために」でもなければ、
世の中を「正しくするために」でもなくて、
世の中を「美しくするために」というところが好きです。
おじいさんが、「してもらいたいのだよ」と言い直すところも。
きんいろさんのこの美しいバッグを迎えたその手で、
そのぬくもりを持って、
今日、私にできる小さなことを、丁寧にしようと思いました。
「美しい仕事の結晶」には、
私たちが生きていくのに必要な、地味で地道な日々の仕事を
高みに引き上げてくれる力があると思います。