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企業アニメのコンテ制作~シーンを考える~

これまで企業やサービスの紹介動画を多々制作させて頂きましたが、「つまらなくなる映像」にはいくつかパターンがあることに気が付きました。

その一つとして、「シーンがない」ということが挙げられます。
今回は、この考え方について記載させていただきました。


カットとシーンの違い

「カット」とは映像における最小の単位です。文章に例えると「単語」または「文節」のようなものです。

それに対し「シーン」は複数のカットの連なりからできています。
シーン(scene)は1つの場面/情景などが同じもの表し、言葉に例えると文章/段落の様なものです。

面白い映像は1シーン1メッセージがある

映画でいうところのシーンは、わかりやすいものです。
主人公が朝起きて、身支度をして家を出るまではシーンと呼べます。

ただし、企業アニメではこういった一繋ぎのシーンで語られることはあまり多くありません。あくまで企業アニメは、プレゼンの延長なので、1カット=1メッセージで伝えることが多くなってきます。

そこで問題になるのは、カット毎に別の話題(情報)が出てくるだけで、映像作品としてはとても単調なものになってしまうのです。
視聴者が興味ある情報であればもちろん見られますが、興味のない話題の場合、退屈になってしまいます。

意図的に1シーンを作る

そこでおすすめしたいことは、動画の中で、1シーン=1メッセージの場面を意図的に作る、ということです。

少し分かりやすく噛み砕くと、
"例え話"を4コマ漫画の様に入れてしまうシーンを作る、と言う方法です。
こうすることによて、カット毎に独立する話題になりすぎず、視聴者を楽しませることができるのでは、と考えています。

次のコンテは、ある架空の中小企業の"採用動画"と言う設定を例にして、描いてみました。

遠くの誰かに、想いを届けているような例え

このようにシーンを組み込むことで、ただのパワポ映像ではなく、映像作品としての面白さを引き出すことができます。アニメーションの場合は、実世界の空間にとらわれずに、シーンを作ることもできますね。

最後に

特に2~3分と、長尺になる場合は、繋がっていないパワポ動画を見るのは視聴者にとって苦痛です。そんな場合に、所々組み込んでいくと、視聴者も楽しみながら見てくれるのではないでしょうか。

ぜひ皆さんの制作活動のヒントになってくれれば嬉しいです、


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