ジュニア大解体の変(本能寺の変もじり)

文を紡ぐのが久々なもので拙い分だけれど、どうか最後まで読んで貰えたら嬉しいです^_^

※今回の騒動をH･A･F目線で語っています。もし今回の記事で不快に思われた方が居たら申し訳ないです。

※一部私の憶測が混ざっています

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エンターテイナーは人生をかけないと出来ない職業。そのくせ将来は確約されていない職業。不透明すぎるから。どうしたら面白くなるとか、どうしたら売れるとか、そんなの誰も知らないから。そんな不透明を可視化して導いてきたのがジャニーさんだったので、居なくなるとなれば勢いが落ち込むのも無理は無いけれど、この仕打ちは余りにも酷だ。

ぶっちゃけSNSやテレビ媒体で人を魅了する為に必要な資格は無い。これをしないとなれないというものもない。エンターテインメントとは人間性のみでぶつかるもの。コメント力などの頭の回転の早さ、バク転やローラーなどの身体能力、演技力、楽器の演奏、歌唱力その他もろもろ、その人の天性の才能や血が滲むような努力で成り立っているもの。履歴書には書けない、人間性が物を言う、そんな世界を命の時間を削ってメンバーや同期という戦友と共に生きた。そんな彼らの努力をまっさらにして、全て一から始めようなんて綺麗事、呑み込める筈がない。ハイリスクハイリターンな世界を歩むことを決意した彼らの意がまるで尊重されて居ない。


どれだけ搾取されてきたと思ってる。過去に一度、ジュニアの給料事情が話題になった。猪狩が「同じ仕事をこなしても、デビュー組とジュニアとでは給料が半分も変わる」とバライティーで口にした。猪狩にとっては笑わせる為の行為だったのに、ファンはその事実に驚愕した。有り得ない。あんなにテレビの露出があって、引っ張りだこに見えて、あんなに順風満帆そうに見えて、、。実際はそう見えていただけの話だった。エンターテインメントは値段が付けられない。一般の会社なら常務や部長などの役職があってその立場に見合った給料を貰う。けれどエンターテインメントははかれない。「面白い」や「楽しい」という感情に値段は付けられない。そこで本来出てくるのが事務所である。事務所側が彼らの頑張りを認め、昇格させ、給料を与えるのだ。彼らは直近のアリーナツアーで20万人以上を動員した。20万人もの人を魅了し虜にした。デビュー組と同等もしくはそれ以上にバライティーや演技仕事もこなした。SNSでは番組が放送される度に話題になり、HiHi Jetsという名は一気に広がっていった。それなのに報われない。報われないどころか労働力が搾取されている。人を笑顔にしたいという感情に付け込んで、ファンを喜ばせたという達成感に付け込んで。どんどんエスカレートしていった。人気絶頂だった彼らの一昨年のメディア露出は、デビュー組を上回るほど過剰で異常だった。絶対デビューするだろうと決めつける人まで居たし、デビューしていないの？と驚く一般人でさえ出てきた。その答えは明確。一番油が乗る時期であろう20代の彼らを使い、稼げるだけ稼ごうという事務所の考えにある。デビューしたら言わずもがな給料は跳ね上がる。搾取が出来なくなる。上の立場の人間からすると、そんなのは全くもって面白くない。最初からそういう意図だったのだ。ジャニーさんが居なくなって、ジャニーズ騒動も落ち着いて、それに気づいたいちタレントは辞めると言い出した。これ以上待っていられない。これ以上自分の大切な時期を奪わせる訳にはいかない。自分の将来をこの事務所に預けてはいけない。そしてこれは後の髙橋優斗の退所発表に繋がる。不透明な世界は、時折タレントを不安にさせる。こんなに仕事を貰えているのに、まだ正式にこの事務所にデビュー組として取り扱って貰えない。話し合う場を設けても取り合って貰えない。それが分かってしまったその時、辞めてしまおうと思ったんだと思う。本当は、彼らの方が飼い殺される側だった。期待させるだけさせて、搾取するだけしておいて。私達も彼らと同じ被害者だった。私たちのデビューへの期待を金で釣って、今か今かと待ち望んでいたデビューはジャニーさんが死んだ時から物凄い速度で遠のいて居たのに。気づかなかった。気づけなかった。


エンターテイナーは隠すのが上手だった。人を笑顔にする為なら内部の事情なんて大切な人たちには言わずに堪えて笑って見せた。そこにつけこまれていたんだ。エンターテイナーという立場であることを白昼堂々と利用された。


タレントとファンの心を削って、えぐって、傷つけて、寄り添ったフリをして、また心を殺そうとしているのが見える。搾取しようとしているザマが目に浮かぶ。「デビューしていないタレントとそれを応援するファン」というモラトリアムな関係は利用され、上層部の「搾取したい」という真意に気づき始めたジュニアを口封じするかのように、グループを解体する。そしてあくまで雇い主と雇用者だということを力づくで分からせる。そんな浅はかなものに変わりつつあった。一世を風靡した''ジャニーズ''はこうして徐々に崩れていくんだ。ジュニアの1件はデビュー組へも波紋が広がっていくような気がする。そうならないことを祈るばかりだけれど、ジュニアに対する態度がこんなものだったから、デビュー組も今後何かあってもおかしくはない。脅しではないけれど。私のグループは大丈夫、なんて台詞は社長が変わってしまった今使うのは自ら伏線を貼っているようで、どうにも気が気でない。