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【ライブレポ】tripleS[2024 tripleS Authentic in Seoul]

 コロナが少しずつ落ち着き、日本でも韓国のアーティストによるコンサートが数多く開催された2023年から、ライブレポにて定期的に感想をまとめ始めました。
 今回はその番外編として、今年2月にソウルで開催されたtripleSのコンサートに参加した時の模様をお届けしたいと思います!


2024 tripleS Authentic in Seoulとは?

 tripleSは24名で構成される韓国のガールズグループです。昨年のMAMA AWARDSでは新人賞も受賞しました。総勢24名という大所帯のメンバーが徐々に発表されていくというスタイルで、(2024年4月現在全員が発表されています)様々なユニット(DIMENSIONと呼ばれます)を構成しながら、多彩な活動を行なっています。WAV(tripleSのファン名)が「COSMO」というアプリでの投票を通して、楽曲やユニットのメンバーの決定に参加できるのも面白いポイントです。

 今回私は、Authenticという名称で行われた初ワールドツアーのソウル公演で、2/3、4の2日間にわたって行われた計3回の公演に参加しました。1日目は8名ずつで構成され昨年活動した2つのユニット、LOVELution(以下LOVE)EVOLution(以下EVOL)がそれぞれ行ってきたツアーの最終公演で(各1公演)、2日目はtripleSのメンバーとしてこの時点までに発表されている総勢20名が登場し、LOVE・EVOLを含むこれまでのユニット、そして全員によるパフォーマンスが行われました。

梨泰院にあるBLUE SQUARE(ブルー・スクエア)マスターカードホールにて行われました!

1日目

 まず最初はLOVEによる公演です!この日はS8・ユビンの誕生日でもあり、皆でお祝いもしました。タイトル曲の「Girls' Capitalism」はもちろん収録曲や、LOVE以外のユニットによる楽曲もたっぷり披露してくれました。冒頭でEVOLの収録曲である「Rhodanthe」を披露してくれたのですが、終盤ではなんとこの後に公演を控えるEVOLが登場し「本家」の「Rhodanthe」を披露してくれるという粋な演出もありました。
 中盤ではLOVE所属のS10・ダヒョンが「More Than Yesterday」(ドラマ「浪漫ドクター キム・サブ 3」のOST)をフルで披露しましたが、彼女の圧倒的な歌唱力で披露されるこの曲を生で聴いた時に、あまりの凄さに鳥肌が立ち、はるばる韓国までライブを観にきて本当に良かった!と心から思った瞬間として、今でも強く印象に残っています。


 感動の熱が冷めやらぬまま、夕方からはもう一つのユニット、EVOLによる公演に参加しました。こちらも基本的にはLOVEと同じ構成で、終盤には先ほど公演を行ったLOVEが出演してくれました。
 2公演共通で、メンバーがそれぞれ準備したダンスカバーを一人ずつ披露するコーナーがあったりなど、終始和気藹々とした雰囲気で進んでいきました。
 私がこのコーナーで特に印象に残っているのはLOVEのS9・カエデとEVOLのS7・ナギョンで、カエデはほんわかとした雰囲気とは裏腹にRIIZEの「Siren」を豪快に踊り切り、観客やメンバーから一際大きな歓声が上がっていました。ナギョンはEXO・カイの「Mmmh」を完全に自分のものにしていて圧巻でした。このコーナーはもちろんですが、2日間の公演中ずっとナギョンの洗練されたパフォーマンスに夢中になってしまいました。


 先述の通り、この2つのユニットはそれぞれが米国・豪州でツアーを行い、今回はその最終公演という位置付けだったため、時折寂しがっている様子も見られましたが、今回のワールドツアー、そして音楽番組等の出演を多くこなす中で、一段とパフォーマンススキルを向上させ、そしてメンバーとの結束を深めた彼女たちの堂々とした姿を生で見ることができ感無量でした。
 また、8名ずつという(tripleSの中では)少人数単位でメンバーの姿を直接見ることで、「この子の踊り方とても好きだな」や「この子は落ち着いていてMCが上手だな」など、これまであまり気づくことができなかったメンバーそれぞれの魅力を発見する機会となり、その点からも充実した1日目となりました。

EVOLの公演にLOVEが登場!


2日目

 2日目は、前日に素晴らしいステージを見せてくれた16人がメインで行う合同ステージで、冒頭にはLOVEEVOLの楽曲が多く披露されました。それ以外にもtripleSの最初のユニットAcid Angel from Asia+(KR)ystal Eyes、そして今年1月に誕生したユニットのAriaによるパフォーマンスまで盛りだくさんでした。
 何より今回の公演の見どころのひとつは、S17からS20の4名にて構成されたユニットNXTが初めてWAVの前に姿を見せ、「Just Do It」を披露したことです。彼女たちの完成度が高くキレの良いパフォーマンス、そしてフレッシュな姿が、今後tripleSに加わることでより良い影響を与えてくれることを確信しました。
 終盤にはNXTも加えた20名で「Rising」「Colorful」を披露し、特に20名という大所帯でパフォーマンスされた「Rising」はこれまで画面上で見ていた時の何倍もの迫力がありました。最後にはメンバーたちも知らなかったサプライズ発表もあり(↓の動画は当時の模様)「2024年のtripleSも面白いことをたくさんしてくれそうだ!」とワクワクした気持ちを胸に、2日間楽しんだ会場を後にしました。


 思い返せばちょうど1年前に『ASSEMBLE』がリリースされ、その際にはオンラインで視聴しましたが、(感想はこちら)今回の公演中に当時の初々しい姿を度々思い出しました。同時にこれだけの充実した公演をやり遂げることができるまでに成長した彼女たちの立派な姿を目の当たりにして、胸が熱くなりました。彼女たちはいとも簡単にやり遂げているように見えましたが、2日間異なるセットリストで、楽曲によっては複数のフォーメーションを覚えなければならないという状況の中、(例えば元々10名でリリースされた「Rising」は1日目に16名で、2日目には10名と最後20名で披露されたため、それぞれ微妙に異なるフォーメーションを覚えていることになります。)この公演のためにかなり練習をしたことが窺えました。決して豪華なセットや演出がある訳ではありませんでしたが、だからこそ20名のパフォーマンスだけでがっちりと観客の心を掴んでいましたし、観客とメンバーとで作り上げるどこか「アットホーム」な雰囲気が非常に心地よかったです。

最後に

 今回は短い滞在時間ではありましたが、今回の公演の他にも、TOMORROW X TOGETHERのメンバー・テヒョンのセンイルカフェを巡ったり、ソウルファッションウィークで賑わう東大門デザインプラザ(DDP)を訪れたりなど、たくさんのやりたいことを叶えることができ、充実した滞在となりました。

HYBE裏のカフェ
DDP周辺にはお洒落な方がたくさんいました!


 5月には24名でフルアルバム『ASSEMBLE24』をリリースするtripleSですが、今後日本で公演をする機会があったらぜひ足を運んで、彼女たちの迫力満点なパフォーマンスを生で見ていただきたいです。最後まで読んでくださりありがとうございました!

サムネイル、文中の写真:全て筆者撮影






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