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【Melon月間チャート】QWER「My Name is Malguem」

韓国の音楽サービス「Melon」の月間チャートの中から特に気になったアーティストや楽曲を毎月1組ご紹介します。

 ★2024年10月の月間チャートはこちらからご覧ください★

 今月は、BLACKPINKのメンバーであるロゼ、ジェニ、そしてaespaのカリナによるソロ曲が初登場で上位にランクインしました。特にaespaはソロ曲だけでなく、グループとしてリリースした「Whiplash」も28位にランクインしました。

 その中で今回は初登場3位に輝いたQWER「My Name is Malguem(내 이름 맑음)」をご紹介します。

 QWERは2023年10月にデビューした4人組ガールズバンドです。このコーナーではデビュー曲「Discord」がチャートインした際に一度ご紹介したので、こちら↓も併せてご覧ください!

 その後リリースした悩み中毒(고민중독)も大ヒットし、先日行われた2024 Mnet Asian Music Awards(MAMA)ではベストバンドパフォーマンス賞を受賞しました。そんな大人気の彼女たちが9月にリリースした2ndミニアルバム『Algorithm's Blossom』のタイトル曲が今回ご紹介する「My Name is Malguem」です。

 愛する相手への溢れる思いをどうにか抑えようとする主人公の感情を歌ったこの曲には、メンバー全員がボーカルとして参加しており、それぞれの魅力的な声によって感情の移り変わりがうまく表現されています。デビューから変わらない軽快なバンドサウンドももちろん健在です。なんと制作には(G)I-DLEソヨンが関わっており、レコーディングビハインドでは実際にソヨンがディレクションする様子が写っています。特にこれまでボーカルがほとんどなかったメンバーたちが、ソヨンの指導を通して、歌唱力や表現力を上達させていく様子は興味深いです。

 QWERは以前(G)I-DLE「나는 아픈 건 딱 질색이니까(Fate)」のカバーを披露し、オリジナル楽曲のチャート上昇に大きく貢献しました。そんな縁のある(G)I-DLEのソヨンが、今回楽曲の制作だけでなく、MVのディレクションや、先行シングル「FAKE IDOL」のMV出演まで関わっています。

 QWERはデビュー当初こそ、「日本のアニメソング ”っぽい”」「J-POP ”っぽい”」というような形容がよくされている印象を受けましたが、今回のミニアルバムには先述のソヨンをはじめ、韓国のエレクトロニカバンドであるIDIOTAPE、そしてRed Velvetやaespaなどへの楽曲提供でも広く知られているアーティストSUMINが関わっており、それらの楽曲を聴きながら、もはや先ほどの形容が不要であると言い切れるほど、韓国のバンドとして独自のポジションを築いていると感じました。特にSUMINが提供した「달리기(run! run! run!)」は、なんとベースのマゼンタとドラムのチョダンによるユニットです。このようにバンドとして自分のポジションを全うするだけでなく、ボーカル以外のメンバーも積極的にボーカルにチャレンジするなど、作品ごとに進化を続けている点もQWERの魅力です。

 今回のミニアルバムのタイトルは日本語で「アルゴリズムが咲かせた花」と読みます。このタイトルはデビューから注目を浴び、人気を博し続けてきたQWERの作品にピッタリだと感じました。2024年も残りわずかとなりましたが、今年の韓国音楽シーンにおいて、数多くのバンドが注目を集め、QWERもそのブームに大きく貢献しました。来年以降も進化を続けてくれるだろうQWERの音楽に期待しています!それでは来月もお楽しみに!最後まで読んでくださりありがとうございました!


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