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史上初の全国公演「フラメンコのちから」

フラメンコには、プロ、アマ、性別、年齢、国籍といったあらゆる垣根を超えて、すべての人々にポジティブなエネルギーを伝える力があります。

この素晴らしい「フラメンコのちから」を、日本全国の一人でも多くの方にお届けしたい、という強い思いを胸に、来たる12月から年明け1月にかけて、日本フラメンコ界のオールスターが総出演する、協会史上初の全国公演ツアーを開催することになりました!

日本を代表するフラメンコ・アーティストである 重鎮・中堅・新進の三世代からなるダンサーとミュージシャンたちを率いて、全国6か所(札幌、仙台、富山、大阪、徳島、館山)を巡って上演する、この「フラメンコのちから 〜The Power of Flamenco〜」について、これからご紹介していきます。
 



きっかけ

2023 年 3 月23日、24日の2日間、当会の主幹公演の一つである「アニフェリア ~フラメンコ の祭典~」(東京都中野区・なかのZEROホール)を開催。コロナ禍を超えて、実に4年ぶりのことでした。

フラメンコに魅了された多様な出演者たちが プロ・アマの境目なく多数出演する伝統の「公募部門」では、年少は 6 歳から年長は 80 代までが登場し、フラメンコの持つ楽しさや明るさ、情熱とひたむきさ、そして何よりもフラメンコへの敬愛に満ちた魅力的な作品を披露しました。


加えて今回は、協会設立からの精神的支柱であり続けた先代の濱田滋郎会長(1935-2021)と、30年に渡って当会の実質的なリーダーであり続けた田代事務局長(1946-2021)の3回忌にあわせた、オメナヘ(Homenaje、オマージュ、追悼)特別企画として、日本を代表するプロアーティストたちの群舞から成る「協会作品」を上演しました。

重鎮・中堅・新進という3世代の舞踊家 28 名は、普段はその一人ひとりが“主役”としてソロで踊るスター級のアーティスト。そんな彼らが、過去への敬意と感謝、そして未来への祈りを込めて心をひとつにして踊る 群舞 は、ただただ圧巻、まさに“日本フラメンコ界 オールスター競演”の様相でした。

この振付演出には、自身の舞踊団に加えて、歌舞伎、宝塚、吉本新喜劇など多方面での活躍もめざましく、昨年、新たな理事に就任したばかりの佐藤浩希氏を迎えて、ここに、フラメンコの素晴らしさをあらゆる面から俯瞰できる作品が、誕生したのです。 

趣旨

今回の全国ツアーでは、この日本フラメンコ史上類をみない規模と多様性をもった「協会作品」を、北海道は札幌、東北は仙台、東海北陸は富山、近畿は大阪、中国四国は徳島、そして、関東は千葉の館山で上演すると共に、そのエリアを拠点に活躍するフラメンコ・ア ーティストたちを舞台に迎えて「現地作品」として、ご来場のみなさまのお目にかけます。

独力だけでは決して叶わない規模の本公演が実現することとなったのは、日本フラメンコ協会 および この作品が、文化庁 令和4年度補正予算 文化芸術振興費補助金「統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2)」の助成対象活動として認められ、ツアー開催にかかる経費の半分程度を補助していただけることになったためです。

この機会を心から有難く思うと共に、公演を通じて、フラメンコが人々に与えてくれる「ちから」には、十二分にその価値があるということを示したいと考えています。また、日本全国の各地で活躍するフラメンコ・アーティストたちにも、私たちと一緒に舞台に乗っていただければなんて素敵だろうとの思いから、お声がけを行い、数多くの素晴らしいアーティスト、舞踊団、お教室のみなさんにもご出演をいただくことになっています。

フラメンコのちから

生きているかぎり、誰もが逃れることのできない苦しみや悲しみ、それでもやはり生きているからこそ、感じられる喜びや楽しさ。そんな、腹の底から沸き起こってくる喜怒哀楽の情動を、歌や踊りを通じて表現するフラメンコには、観る側にはもちろん、演じる側にも強いカタルシス(精神の浄化)と幸福感をもたらす「ちから」があります。

フラメンコの舞台を観終わったとき、「ああ、生きててよかった」「生きてるって、素晴らしい」と感じていただくことが私たちの願いあであり、あわよくばその鑑賞をきっかけとして、フラメンコを愛好、実践する道へと進む仲間が日本中に増えていってくれたら・・・ これ以上の喜びはありません。

フラメンコの魅力

フラメンコの魅力は、スペイン南部アンダルシア地方の民族舞踊をルーツとしながら、バレエやモダンダンスの要素も融合した美しくも力強い無二の舞踊ジャンルであるという点に加えて、その上演においては、ギター、カンテ(歌)、パルマ(手拍子)等による生演奏を伴うことが常であり、音楽ジャンルとしても強い魅力を備えています。一聴すると、激しく衝動的で複雑でありながらも、次第に永遠無限の円環を感じさせるような繰り返しの中には、まるで、生と死の在り方が映し出されているようでもあります。音楽マニアなら、きっとその虜になるはずです。 

本場スペインに次ぐフラメンコ愛好家人口を誇るといわれている日本で、目の肥えた従来のフラメンコファンにも認められる上質で本格派の作品を届けると共に、若年層を含む潜在的観客層への訴求を通じて地方の実演家がその活動をさらに前進させるための契機となることも目指しています。

この先にはさらに大きな目標もあります!日本フラメンコ協会の新たな挑戦に、どうぞご期待ください。

(文=一般社団法人日本フラメンコ協会 事務局長 瀬戸雅美)
  


「協会作品」出演者

<総合演出>
佐藤浩希

<出演>
小島章司

岡本倫子 小林伴子 齋藤克己 鈴木眞澄 曽我辺靖子 手塚真智子 渡邊薫 

石川慶子 大槻敏己 伊集院史朗 鍵田真由美 鍜地陽子 三枝雄輔 三四郎 鈴木敬子 堀江朋子 本間静香 宮内さゆり

荒濱早絵 川松冬花 鬼頭幸穂 佐藤陽美 JURINA 鈴木時丹 中里眞央 脇川 愛 山崎嬉星 山本海

[ギター]
鈴木英夫 
今田央 片桐勝彦 
北岸麻生 福嶋隆児 

[カンテ]
有田圭輔 石塚隆充 川島桂子 
中里眞央 嶽北慎二 山田あかり 


 
*仙台、札幌、富山、徳島、大阪、館山の各地で活躍するフラメンコ・アーティストによる「現地作品」の出演者は、各公演事の投稿でご案内します


全国6ヶ所12公演の日程

<2023年12月>

⚑ 仙台公演

仙台市民会館 "トークネットホール” 小ホール
11日月曜日 夜公演☾19時開演
12日火曜日 昼公演☀︎14時開演
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⚑ 札幌公演

共済ホール
14日木曜日 夜公演☾ 19時開演
15日金曜日 昼公演☀︎ 14時開演
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⚑ 富山公演 

富山市芸術文化ホール "オーバード・ホール" 中ホール
19日火曜日 夜公演☾ 19時開演
20日水曜日 夜公演☾ 19時開演
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<2024年 1月>

⚐ 徳島公演

阿南市文化会館 "夢ホール"
15日月曜日 夜公演☾ 19時開演
16日火曜日 昼公演☀︎ 14時開演
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⚐ 大阪公演

クレオ大阪中央ホール
17日水曜日 夜公演☾ 19時開演
18日木曜日 夜公演☾ 19時開演
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⚐ 館山公演

南総文化ホール 大ホール
23日火曜日 夜公演☾ 19時開演
24日水曜日 昼公演☀︎ 14時開演
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チケット

6,000円(自由席)

<プレイガイド>
カンフェティ、ぴあ、イープラスにて
⚑ 12月開催地(仙台、札幌、富山)から10月20日より 順次発売!
 

🎫出演者からもお求めいただくことができます
詳しくは今後発表の各地の公演情報を参照ください

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アートキャラバン実行委員会

有田圭輔(理事) 石塚隆充(理事)伊集院史朗(理事)市川惠子(理事)岡本倫子(理事)片桐勝彦(理事)川島桂子(理事)小林伴子(理事)斎藤克己(理事)鈴木眞澄(理事)手塚真智子(理事)渡邊 薫(理事)瀬戸雅美(事務局長)

スタッフ

[舞台監督] 飴谷圭介
[照明]有限会社キングビスケット 諏訪幸子、河西みのり、有賀まどか
[音響・大道具]音屋飴谷 出西 光、佐藤陽美、杵渕三朗
[映像撮影配信]oreodacci, Inc. 小田裕貴

[宣伝写真]ステージフォト 川島浩之
[宣伝美術]moyuru design

[演出助手] 末木三四郎、中里眞央
[アシスタントプロデューサー]日本フラメンコ協会 望月素子

[プロデューサー]日本フラメンコ協会 瀬戸雅美

助成

文化庁 令和4年度補正予算 文化芸術振興費補助金
統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2)

後援

駐日スペイン大使館
スペイン政府観光局
インスティトゥト・セルバンテス東京
(公財)日本スペイン協会
(公財)スペイン舞踊振興 MARUWA財団

主催/お問合せ

一般社団法人日本フラメンコ協会
https://anif.jp

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メディア掲載


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