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サイボーグ双角
2021年7月31日 21:47
お風呂は露天風呂。お湯に入れば心地よい。彼女は向かい側にこっちを向いて入っていた。かけ湯をして体を洗って湯船に入る。彼女のむかいだ。「チカちゃん、お風呂気持ちいいね」「礼ちゃん、温度丁度いいよ。リラックスできそう。ワイン回り始めたけど」「ほんのり赤くなってるわね」「あまり君は赤くならないね。体質かな」「そうかもしれない。でもあまりたくさん飲まなかったのよ。そっち行くから」「
2021年7月27日 20:14
夕食タイムがやってきた。お部屋ではなく個室に出向いて食べるのだ。二人で浴衣姿でリラックスして個室で創作懐石をいただく。あまり堅苦しく解析ではなく、なかなかユニークなつくりのお料理も多い。眺めて、味わって、とてもおいしかった。お酒はあらかじめ今日買ったワインを冷やしてもらっていたので美味しくいただけた。食事も終わり、部屋に引き上げる。ほろ酔い気分が心地よい。「一休みしてお風呂入ろう」「そ
2021年7月24日 09:20
夕方、日もだいぶ傾いてきた。涼風もたち、いったん、部屋に戻ることにした。部屋は和室でかけ流しの温泉がついている。竹林と竹編みの壁で外界と隣の部屋を仕切っている。うっそうとしているわけではなく、上空が開けているから明るい。もちろん、2階はない。「いい部屋のセレクトだね、礼ちゃんナイス!」「チカちゃんなら気に入ってくれると思っていたの。よかったー」「会社さぼって、よいね。罪悪感を覚えないく
2021年7月12日 23:17
ワイナリーの屋上で手を繋いで黙って景色見てるなんてオヂサンには大変な心の変化が生まれた。もはや遊んでない。こいつは真剣勝負になった。思い込み、馬鹿といっても過言ではない舞い上がりぶりである。お昼はなぜかロードサイドのファミレスで軽く食べて夜のごちそうに備えることになった。宿には3時過ぎに着いた。チェックインをして荷物を置くのもそこそこに、まずは別々に大浴場に行きひと風呂浴びてくる。あまりに人が
2021年7月11日 21:49
筆者よりお詫び:7月月初はあまりにも忙しくて更新できずすみません。話はこれから佳境です。旅行に行く日がやってきた。彼女のとの集合場所は飛田給の駅。出かける方向付近まで彼女がクルマを出してくれたのだ。晴天の平日遅い時間の駅前はガランとしている。通る車も人もいない。待つことしばし。彼女の車はやってきた。少し型落ちのクラウンで高速警察隊みたいなシルバーメタリックだ。「チカちゃん、ごめんね。遅