AIがもたらす未来:誰もが創造主になれる時代へ
初めまして。フラグメント株式会社の伊藤 伸博と申します。
昨年2024年の11月22日に会社を設立しました。
設立にあたり、自己紹介も兼ねて私のこれまでと、これからのビジョンを書かせていただきたいな、と思って筆を取りました。
私の職業人生の中で、これまでいくつかの大きな波がありました。
一つ目は1990年代のインターネット社会の登場。
二つ目は2000年代のモバイルインターネット。
三つ目は2010年代のスマートフォンの隆盛。
そして今、2020年代に生成AIが登場したことによって大きな波が起きようとしています。
私はこれからの時代、AIの進化によって、誰もが簡単にクリエイティブできる環境が整うと信じています。それは、熟練されたスキルや多大なリソースがなくても、少数でも、さらにはたった一人でも創造的な作品を生み出せる世界です。そして今、その未来は「AIエージェント」という新しい力によって現実のものになろうとしています。
レイ・カーツワイル氏著作の「ポスト・ヒューマン誕生」を10年以上前に読んだのですが、とうとうその時が来たんだ、と言うワクワクと新たなる時代の到来を感じて、いても立ってもいられず、フラグメント株式会社を立ち上げることにしました。
挑戦と失敗、そしてこれまでのキャリア
私はこれまでIT業界で20年以上、様々なプロジェクトに携わり、モバイル分野やソフトウェア開発に長く関わってきました。直近では、ソフトウェア開発企業で多少、経営にも携わりながら自社プロダクトやクライアントワークを中心に数多くのプロジェクトを経験し、実践的な課題解決の方法を学びました。この経験が、私のビジョンを形にするための確かな土台になっています。
その一方で、もっと自由で創造的なプロダクトを作りたいという思いは常に心にありました。実は10年くらい前に「バンドオンライン」という音楽コラボレーションプラットフォームを立ち上げたこともあります。このサービスは、離れた場所にいる人々がインターネットを通じてリアルタイムで音楽制作を楽しめるというアイデアに基づいていました。
しかし、この挑戦は失敗に終わりました。技術や市場環境が未熟だったこともありますが、自分自身の経験不足も要因の一つでした。それでも、このプロジェクトを通じて得た学びは、創造することの楽しさや価値を多くの人と分かち合いたいという私のビジョンをさらに強固にするきっかけとなりました。
AIが民主化するソフトウェア開発
これまでは、ソフトウェア開発には専門知識を持つエンジニアが不可欠であり、その門戸は限られた人々にしか開かれていませんでした。しかし、AIエージェントの登場により、その状況が劇的に変わろうとしています。AIエージェントは、自然言語による指示を理解し、それをもとにソフトウェアを自動生成する能力を持っています。
これにより、開発者だけでなく、アイデアを持つ誰もがソフトウェアを形にできる時代が到来します。たとえば、複雑なコードを書く必要がなくなり、アイデアを入力するだけで、AIがプロトタイプを作成し、さらにはその完成形を提案してくれる未来が広がっています。これこそが、ソフトウェア開発の「民主化」といえるものです。
公平な創造の価値を届ける社会へ
私はドラマや映画、ゲームなどのクレジットロールを見るたびに、多くのスタッフが、その努力に見合う報酬を得られていないのではないかと言う思いがありました。著作から生まれる収益は、クリエイティブに貢献したすべての人に公平に還元されるべきではという、ある種のシェアリングエコノミー的な発想をずっと胸のうちにあたためてきました。バンドオンラインもそのような発想の発露として作った経緯があります。
この先に起こるAIエージェントによる創作の民主化は、こうした課題を解決する可能性を秘めています。AIを活用することで、誰もが自分のアイデアを形にし、その成果から直接利益を得る仕組みを構築できるのです。これにより、これまで埋もれていた無数の創造力が解き放たれ、社会全体に新しい価値をもたらすでしょう。
フラグメント株式会社のビジョン
フラグメント株式会社では、「人生の中で一瞬でもクリエイティブになれる時」を誰もが持ち、その瞬間から生まれる価値が永続的に本人に還元される社会を目指しています。このビジョンを実現するために、AIエージェントを活用したプロダクトを開発し、ソフトウェア開発の民主化を促進します。
失敗から学び、新たな技術とともに描く未来。その挑戦を共に歩む仲間とともに、私たちは誰もが創造主であり、それが人生の幸せの一部となる世界を実現します。
と言うことで、AIはようやく社会実装が始まったばかり。もしフラグメント株式会社に興味を持っていただける方がいれば是非、色んな可能性についてお話ししましょう。お気軽にお声がけください。XでもFacebookでもお問合せでも構いません。一緒に未来の創造について議論できることを楽しみにしています。