【気になるデバイス】アイトラッキングの可能性「Tobii」
「Experience×Technology(体験×技術)」の出井です。
今回は前から気になっていた「アイトラッキング」のデバイスを紹介します。
目線で画面操作できる、ユーザーの注目点がわかる
今回紹介するのはスウェーデンのスタートアップから始まった「Tobii」というアイトラッキングのデバイスの紹介です。
こちらは赤外線カメラをつかって、人の目の動きや形状をとらえ、注視点を算出しているデバイスです。2000年前半から開発されていましたが、技術的な進化や小型化を経て様々な用途に使われ始めています。
VRのヘッドマウントディスプレイにも搭載できるようなものも発売されはじめましたが、今回はモニターなどスクリーンに対応したものをご紹介します。
視線を解析する仕組みとは?
人がどこを見ているかを解析するには
赤外線を照射する「近赤外LED」、
顔から反射された赤外線をキャッチする「アイトラッキングカメラ」、
そして入ってきたカメラ映像を画像解析、3Dアイモデル、
視線算出アルゴリズムを含む「演算処理装置」、
上記のようなもので構成されています。
現在は、50インチ程度のスクリーンサイズまでとなりますが、
仕組み的には複雑ではないので、更に大きなサイズのスクリーンにも
対応したものを期待しています。
同様の仕組みは、MicrosoftのKinectやLEAP motionでも使われています。
Tobii紹介映像と活用アイデア
上記の映像からも分かる通り、手を触れることなくアプリの操作が可能です。ただ、プログラムで、どのような時に、画面上のボタンを選択したのかを判断するイベントの設定は必要です。
コロナ禍の中、不特定多数の人が接触するタッチモニターに対する抵抗感があったとしても、アイトラッキングでは気にする必要がありません。
また、タッチモニターのサイネージが設置されていてもなかなか気づいてもらえなかったり、興味をもたせられなかったりしても、視線を向けたとたんに、アバターなどが話かけてきたら好奇心が刺激されて少しだけでも体験したくなるのではないでしょうか。
さまざまな施設にデジタルサイネージが導入されていますが、後付けで設置することが可能です。ただし、UIプログラムの改修は必要になります。
ショールームや展示会でも、お客様がどのワードや画像に興味をもっていただいているかを把握できることにより、プレゼンの流れを変えたり、提案内容の改善につなげられます。
AIなどと連携して、表情から感情を解析、より詳しい効果を測定できるのではないかとも考えています。AIの感情エンジンに関しては、別途ご紹介する予定です。
個人的には、PCやテレビで、マウスやリモコンの替わりとしてアイトラッキングで簡単な操作ができないかと思っています。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後も気になるデジタルツールや関連イベントなどをご紹介します。
今回のツールは、VRやメタバースの世界では、今後必須になるような技術だと思いますので、更なる進化と普及を期待します。
X(旧Twitter)
このnoteとも連携して発信していくので、興味のある方はフォローよろしくお願いいたします!
Experience×Technology(体験×技術)
面白い海外事例の紹介、今までの実績を振り返りながらの裏話、個性あふれるスタッフたちによるチャレンジ企画やインタビューなど、みなさんが楽しみながらExperience×Technologyの世界に触れていただけるコンテンツを発信していきます。