AIで実現する透明なUI!?ウェアラブルデバイス「Ai Pin」
こんにちは、「Experience×Technology(体験×技術)」の岡田です。
UI(ユーザーインターフェース)というのは、ユーザーがシステムやアプリケーションとやり取りするための手段です。ユーザーはスマホやPC、機器などから望む結果(目的)を引き出すため、UIを介して指示を与える必要があります。けれど、機能が増すほどにUIも複雑になりがちで「使いにくい!」「わかりにくい!」と、本来望むものにたどり着くまでにストレスを感じることもありますよね。
UI自体がエンタメというケースを除いて、シンプルでわかりやすく目的を達成できるUI(=手順や存在を意識しなくてもいい=透明なUI)が理想的だなぁ、と思います。
では、UIはどこまでシンプルにできるのでしょうか?
そのひとつの例として、小さなウェアラブルデバイス「Ai Pin」を紹介させていただきます。
指先でつまめる小型デバイス、「Ai Pin」
「Ai Pin」はAIを搭載した、ブローチのような小型のデバイスです。
よろしければ下記の動画をご覧ください。
(ちょっと長めの紹介動画はこちら)
つるっとシンプルな見た目ですが、なかなか多機能で、
情報検索や要約、連携
翻訳
音楽再生、プレイリスト生成
通話
メッセージ自動生成、メモ、通知管理
写真撮影、ビデオ撮影
などをこなしてくれるそうです。(詳しくは公式サイトへ)
注目していただきたいポイントは、本体に操作画面がないことです。
サイズで言えばスマートウォッチなども小さく高機能なウェアラブルデバイスですが、当然のようにディスプレイがあって、GUIをタッチ操作しますよね。
ならばそれを持たないAi Pinではどうすればよいのかというと、おもに音声入力やジェスチャーで操作を行います。
もうひとつユニークなのは、レーザー投影によって、必要な時だけサッと手のひらをディスプレイにしてしまうこと。
手に投影された映像も、その映像をボタンとしてタッチするのではなく、手を振ったり親指と人差し指でリングを作るなどのジェスチャーや音声で操作します。
SF感があってちょっとワクワクしませんか?
姿のないAIの存在感
それらを可能にしているのが、高性能カメラ・マイク・光センサー・ジャイロ・GPSといった多様なセンサー類、そして何よりAIアシスタントです。
多彩な機能を持ちながら、その指示系統はAIアシスタントに集約されており、ユーザーはしたいことをそのまま話したり、ごくかんたんなジェスチャーのみで実行できます。
例えば、胸元にAi Pinをつけた女性が果物を手にして「これ食べても良い?」と聞くと「丸ごと食べると糖質目標を超えちゃいますよ?」と、AIアシスタントが栄養管理してくれます。
ユーザーが手にしたものを画像認識・解析
情報検索
データ連携と判断
ユーザーと音声コミュニケーション
といった工程をユーザーに代わって適切に実行してくれているわけです。
もちろん機能としてはスマホでも実現できることですが、選択的なGUIやユーザーの操作なしで、(起動ジェスチャーはありますが)AIアシスタントに一言たずねるだけでシームレスにこなしてくれるのがまずスゴイですし、そこから「固定のディスプレイは不要」という思い切りも驚きでした。
姿形のないAIアシスタントがいてこそ実現できたデバイスですよね。
人に融け込むように、操作をほとんど意識させることなく成立するUI、素敵です。
おわりに
それでもまだ、ジェスチャーや音声といった何らかのインプットは必要としているわけですが、いずれはそれさえ不要となり、脳波から勝手にAIが要望を汲み取るなど、「入力作業を介すことなく求める結果が得られる時代」も近かったり……するのでしょうか。
残念ながらAi Pinはなかなかに高価かつ日本では未発売なのですが、ぜひ操作感を味わってみたいです。
以上
今後もワクワクできる「体験×技術」をご紹介していければと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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