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App Clip / Google Play Instantでインストールなしのアプリ活用


こんにちは、「Experience×Technology(体験×技術)」の関です。
スマートフォンやタブレットにアプリをインストールするのが面倒だと感じたことはありませんか?
私は外出先で新しいアプリを試そうとして、やめた経験が何度もあります。
そこで、今回はインストールせずにアプリを試せる機能、「App Clip』と「Google Play Instant」を紹介いたします。


App Clip / Google Play Instant とは

App Clip」と「Google Play Instant」は、アプリをインストールせずに体験できる新しい機能として登場しています。
App ClipはiOS向け、Google Play InstantはAndroid向けのサービスになります。
「アプリなのにインストール無し?しかしWebでもない??」とハテナが飛んだ方、いらっしゃいますよね。
通常、ネイティブアプリを利用するにはインストールが必要ですが、App ClipとGoogle Play InstantはネイティブアプリとWebアプリの中間的な位置づけになっています。機能の一部を抽出したミニサイズのアプリをWebアプリのようにして利用できるので、インストールする必要がないのです。
ここまで聞くととても便利そうですよね!

使い方

App ClipはNFCタグの認識、QRコードやApp Clipコードをスキャンするだけで、かんたんにアプリを試せます。

App Clipコードの種類(Appleから引用)

一方、Google Play Instantでは、アプリの詳細ページの「今すぐ試す(TRY NOW)」ボタンをタップするだけでアプリを体験できます。

Google Play Instantのアプリ詳細ページ(Android Developersから引用)

利用するメリット・デメリット

App ClipやGoogle Play Instantには、メリットとデメリットがあります。

【メリット】アプリへの移行がかんたん:
これらのサービスを使用すると、Webアプリから完全版のアプリへスムーズに移行することができます。操作中に「完全版を試してみませんか?」というメッセージが表示されて、それまでのデータは完全版にも継続して利用できるため、追加の手間が必要ありません。
ショッピングアプリでカートに入れた商品情報がそのまま保持されるのは手間がなくていいですよね!そんな感じです。
 
【デメリット】悪質なアプリが存在する可能性:
App ClipやGoogle Play Instantを使うときは、悪質なアプリに気をつけてください。ダウンロードしてインストールする必要がないので、かんたんに悪用することが可能だからです。AppleとGoogleは安全を守る努力をしていると思いますが、抜け道を探して悪用する開発者が出てくる可能性は否定できないので、100%安全とは言えないと思います。
だから、自分自身でしっかり注意しましょう!

実例:Coke ONのApp Clip対応

Coke ONのApp Clip対応(日本コカ・コーラ株式会社から引用)

例として、日本コカ・コーラの自動販売機向けサービス「Coke ON」があります。このアプリは、ドリンクを購入するたびにスタンプを獲得できます。App Clipの登場後、Coke ONはすぐにこれを導入しました。その結果、アプリのダウンロードや会員登録が不要で、すぐにサービスを利用できるようになり、スタンプもたまると評価を得ました。
自動販売機の前でアプリをわざわざダウンロードするのは面倒ですもんね。
このようなユーザビリティの高さは、他の企業も参考にすべきではないでしょうか。

さまざまな分野で活用できる可能性

App ClipやGoogle Play Instantは多様な分野で効果的に活用できると思います。特に、AR(拡張現実)と組み合わせることで多くの可能性が広がると感じます。
 
例えば、店頭に展示された洋服の隣にQRコードを配置します。顧客がこのコードをスキャンすると、AR技術を使用した3Dの試着体験がスマートフォン上で可能となります。そのため、すぐにレジに進んで購入ができるのです。

これによって、店頭とオンラインでの購入体験がシームレスに連携。時間や試着の手間を気にせずに、もっと買い物を楽しめるのではないでしょうか。
私自身、店舗で何度も試着をするのが面倒だと感じているので、このような技術が広がれば便利になるだろうなと思いました!

皆さんも、どのような分野でこの技術が活用できるかを考えてみてください!

最後に

現時点であまり普及していないことが気になります。例として挙げた日本コカ・コーラの自動販売機向けサービス「Coke ON」は、すべての自動販売機で促進をしているわけではないようです。まだまだ時間がかかるということでしょうか。

 今後もワクワクできる「体験×技術」をご紹介していければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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Experience×Technology(体験×技術)

面白い海外事例の紹介、今までの実績を振り返りながらの裏話、個性あふれるスタッフたちによるチャレンジ企画やインタビューなど、みなさんが楽しみながらExperience×Technologyの世界に触れていただけるコンテンツを発信していきます。


執筆者:関
株式会社フラッグ エクスペリエンステクノロジー部のディレクター。ショールームや展示会・イベント、商業施設等への機器選定・現場調整を担当。趣味は0歳の愛娘。


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