MR(複合現実)がもっと身近に! 最新ゴーグル『Meta Quest 3』の魅力
こんにちは。「Experience×Technology(体験×技術)」の松田です。
Meta社の最新デバイス『Meta Quest 3』が発売されてから約4か月が経ちました。Meta QuestシリーズはPCやケーブルなしで単体動作するスタンドアローン型のVRゴーグルですが、今回のMeta Quest 3で強化された『MR機能』により、VRゲーム以外の分野にも活用が広がっています。
この記事では、Meta Quest 3のMR機能がどのようなものなのかを、かんたんにご紹介します。
そもそも『MR』って何?
MRとは、『Mixed Reality(複合現実)』の略称で、現実世界と仮想世界を融合する技術のことです。よく似た言葉に『AR=Augimented Reality(拡張現実)』がありますね。
MRとARの区別は厳密には定まっていませんが、2023年現在、現実の壁や床にバーチャルな映像が違和感なく合成されたり、現実の自分の手でバーチャルな物体を掴むような体験のことをMRと呼ぶことが多いです。
Meta Quest 3の何がすごい?
Meta Quest 3の大きな特長のひとつは、『カラーパススルー』ができることです。ゴーグルの正面に搭載されたカメラを通して、ゴーグルをかぶったまま現実の風景を見ることを『パススルー』と言います。
Meta Quest 2のパススルーはモノクロ映像でしたが、Meta Quest 3はカラーで、より肉眼に近い映像が見えるようになりました。
さて、「ゴーグルをかぶったまま現実の風景が見える」ということは、そこにバーチャルな映像を合成するとどう見えるでしょうか?
天井を突き破って現れた宇宙船が、テーブルの上に着陸しました!
宇宙船は現実のテーブルの上にぴったり接地し、影も落ちています。
さらに、壊れた天井や壁の向こう側には、バーチャルな荒野が地続きで広がっているように見えますね。
このように、Meta Quest 3では現実世界(パススルーで見えている映像)と仮想世界(3D CG)を融合させたMRコンテンツが体験できます。
他の事例も見てみましょう。
こちらは、現実のピアノに『演奏ガイド』を合成できるMRアプリです。楽譜を目で追うことなく手元に集中できるので、気軽に演奏を楽しみたい人やピアノ入門者にぴったりですね。
https://twitter.com/ROYCE62294821/status/1712104171795886326
こちらは、キッチンで洗い物をしながら、MRでYouTubeを視聴している例です。ただ眺めるだけでなく、濡れたままの手(現実)でYouTubeの画面(バーチャル)を掴むことができていますね。このように、現実世界から仮想世界に直接干渉できることもMRの特徴です。
デバイスの進化で、MRはもっと身近に
Meta Quest 3にカラーパススルーが搭載されたことで、高度なMRコンテンツがこれまでよりも手軽に体験できるようになりました。
2024年にはApple社初の超高性能MRゴーグル『Vision Pro』が発売されます。製造原価は『Meta Quest 3の4倍』とも言われており、「手軽に体験」とはいかなさそうですが、どのような新しいMRコンテンツが生まれるのか、今から楽しみですね。
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