犬鳴村
ポスターから既に仕掛けのある作品。
予告などから、映像の美しいホラー作品なんだろうと想像していたが、少し作りすぎ感が否めない気がした。
自分が音楽をやっているせいか、「唄」が作中に絡む作品は好きなので、そのあたりは私的には高評価。
余談ですが、ラストのクレジットで、あの唄を歌っているのが「犬鳴村の村民」となっていたのはクスッとなりました。
唄繋がりでもう一言。
エンディングの曲があるのはわかるが、最後にクロスフェードする形で劇中歌を流してはどうだろうか、と。
再びその世界観に引き戻されてから映画が終わるので、劇場が明転してからも非現実的感が残るのにな、などと思った次第です。
ストーリー云々についてはネタバレは避けたいので語りませんが、伏線が回収しきれないホラーも多い中、色々とリンクされ、繋がりがある作品だったなと。
一見、関係なさそうに見えた病院の方のエピソードもリンクしてましたしね。
それにしても、石橋蓮司さんの存在感はやはりすごい。
スクリーンに映る時間こそ長くはありませんが、ビジュアルといい芝居といい、すごく印象的でした。
ところで、ヒロインが犬鳴村に行く時に映ったトンネル上部に大きい顔が浮かんでいた様な気がしたのは気のせいですかね?