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Presence Ⅰ


いつもドラマはそんなに見ないのだが(時間を守れなかったり、途中で飽きたりで)、いまやっている火21時フジ「大豆田とわ子と三人の元夫」は久し振りに続けて観ることができていた。
帰宅後、着替えたり食事の準備をしながら流し見しているのでストーリーをガッツリ追っているわけでもないけど、逆にそれぐらいで丁度いい。
仕事終わりにグリーンラベルを飲みつつ観るようなドラマだ。

「上場企業の決算・IR分析」と「クール毎にやってるドラマレビュー」の二本柱で長年やってらっしゃる骨太ツイッタラー、@pant_moonさんもお墨付きだ。御本人の人となりは全く分からないが、投資家目線でのIR分析などで仕事の勉強にさせていただいている。

物語自体は、「建築会社の社長業を務めるとわ子(松たか子)」と「とわ子と過去籍を入れていた3人の元夫(松田龍平・東京03角田・岡田将生)」によるスラップスティックな会話劇。

そこに伊藤沙莉のガサつき気味のナレーション(ナレーションとしての存在感が出てて逆に◎)や、高い解像度でのあるあるネタ、ふとした会話の中に差し込まれた名言が、ドラマ全体の心地いい空気感を構築している。
基本、ストーリーで視聴者を魅せるというよりか、「トークや人間関係を楽しませる」コンセプトで作っている様で、どこから話を切り取っても相応に楽しめる。それがわたしにとっての「大豆田とわ子と三人の元夫」だ。

わたし的にこのドラマを楽しめる重要な要素が、ED曲。
”STUTS&松たか子with 3exes”名義の本曲「Presence」は、毎話ごとに異なるラッパーをフィーチャリングゲストに迎えている。そのメンバーが、こう何というか、丁度いい。。放送話順にゲストを辿ると、
KID FRESINO(1)→BIM(2)→NENE(3)→Daichi Yamamoto(4)→T-Pablow(5)、そして第1章と第2章の幕間となる6話でまたKID FRESINOと戻ってくる。それぞれの歌詞を拾うと、登場人物の名前や設定をことば遊びを交えて歌っているので、この曲という一粒だけで何度も美味しくなることができた。

物語の後半戦からはオダギリジョーが敵対ファンドの本部長・兼第四のパートナー候補として出てきたりと、話も適度に山あり谷ありの見易い小洒落たドラマだ。ドラマの中でオダジョーと松たか子は町内会のラジオ体操で出会うのだが、そんな美男美女が隣同士で体操してたら明らかに浮くだろ。


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ドラマってより感動系映画の告知みたい

そんな「お洒落な大人たち」が「お洒落な大人たち」を軽妙洒脱な脚本と設定で演じてたドラマ、大豆田とわ子と三人の元夫。好きなドラマですね。
まあ、今週6月15日の放送でもう終わるのですが。

残念至極。大バズり、とまでは行かなかったのかもしれないけど、ここ最近のドラマだとだいぶ面白かったなぁ。出演者の皆さん、坂元裕二監督はじめとするスタッフの皆さん、久々に毎週楽しく見れるドラマをありがとうございました。そんでもってお疲れ様でした。という備忘録。


ゲストMCの一人だったBIMの曲も最高だよな〜。
少しだけ欲を言えば、1クールで5人のMCを2周、だけでなく10人でやってくれれば毎週最後までの盛り上がって観ることができたかも。
予算編成上、難しいとは思いつつ。

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