僕ヤバの深読み【Karte.3 僕はお膳立てした】僕の心のヤバいやつ
Karte.3のメインテーマ 市川がより強く、山田に惹かれる
この話の流れは、神崎と原さんが仲良くなるために、山田と市川が不可抗力ながらも協力していい雰囲気にする、というものだ。
(原さんだけさん付けするのおかしいかなと思ったけど、読者的にはさん付けのほうがしっくり来そうなので)
正直、Karte.3とKarte.4は単体ではそんな重要な回じゃないと思う。
ただ、超重要回のKarte.5「僕は遭遇した」とKarte.6「僕は嫌だ」までの繋ぎをキレイにする役割があるな、と感じた。
市川の山田に対する意識を少しずつ高めて、Karte.5に自然に繋げる役割。
そういった意味では割と渋い回だなと感じる。
話の最後に、山田が市川に「よかったね」と声を掛けるときの山田の表情なんかは、市川が初めて見るだろうし、市川の山田に対する意識が上がっていくポイントだなと思う。
市川の山田に対する評価
話の冒頭、男子同士の猥談で、神崎が原さんが意中の相手だとカミングアウトする。
神崎「僕は…美人過ぎるとあんまりだな~」
市川(お?ブス専か?)
市川の心の声に対し、読者の「いや流石にブス専は言い過ぎだろ!原さん可愛いだろ!」という総ツッコミが来そう。
このやり取り、山田の容姿を引き立ててると同時に、市川の山田に対する評価が非常に高い裏付けになっていると思う。
(少なくとも見た目で)山田が好きじゃないってヤベェだろ、的な。
「告白する」=「すごい」
後半。市川はいつものように図書室に行く。
そこに神崎に呼び出された原さんと、ワンテンポ遅れて神崎本人が図書室に来る。
男子が女子を人気の無い所に呼び出すってつまり「そういうこと」だ。
筆者が中学生の時分、友達が「告白する」と意を決したら「マジで!?w頑張れよーw」みたいな雰囲気になった。
驚きと、照れ隠しで煽るような、ちょっともどかしい感じ。
対して、市川は「すごいな」という真っすぐな感想を漏らす。
「告白する」という未知のチャレンジに対する純粋な驚嘆。
市川の人柄が出てるな、と思う。
最後の山田の「よかったね」は必見!
意識している女子がこの表情を向けてきたらドキッとするわなーという感じ。
次回のKarte.4は渋いながらも結構重要な山田回だと思います。
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