リフォーム業者への要望の伝え方
リフォーム業者が決まり、具体的な打ち合わせを始めます。まずは耐震診断のため家に来てもらいました。
リフォームを進めるにあたり、まずは
1.目的
2.コンセプトやイメージ
3.具体的な要望
を伝えて、提案をもらうものだと思っていました。
私のリフォームの目的は、
安心安全快適に幸せに暮らすこと
です。しかし、目的やコンセプトを聞かれることはなく、「食洗機をつけたい」などの具体的な要望を伝えるだけでした。
リフォーム業者によって異なるのかもしれませんが、ここにストレスを感じました。例えば、お風呂だけ変えたい場合は、確かにそれでいいと思うのですが、スケルトンリフォームではないものの、フルリフォームです。耐震と断熱がメインですが、家族が「幸せに暮らすこと」も重要視していました。
「幸せに暮らすこと」を具体的にすると「生活をしている上でイライラしていること」を解決する間取りや工夫、デザインにすることです。「生活をする上でイライラしていること」に対するソリューションをプロの視点からもらいたいと思っていましたし、わたしのリフォームの目的を知ってもらえれば、自分では気づかない提案がもらえるのではないかと思っていました。
期待しすぎでしょうか。
耐震と断熱に関しては目的と工事が明確に結びついているので、こんな工事になります、こんな資材を使います、ですのでこの金額ですと説明を受けるので、こちら側の意見もほとんどありません。事前に調べていた金額との乖離もそんなにないので、「それでお願いします」で終わります。
しかし、目的やコンセプトは聞かれません。伝えたい気持ちはあるのですが、聞かれてもいないのにその話をこちらからするのは少し恥ずかしくて、伝えるのに苦労しました。
なぜなら、
わたし、幸せに暮らしたいんです。
わたし、オシャレにしたいんです。
わたし、家事は極力、楽したいんです。
ということを共感してもらえなさそうな目の前のおじさんに伝えることに抵抗があったのです。
この部屋は「家族の趣味と学びの部屋」にしたい。「ブルックリンスタイルもオシャレだと思う」などという会話は、あのおじさんにスルーされそうです。そもそも人生で「ブルックリン」という言葉を使ったことなどありません。4つの業者に電話してここまで進められた唯一の業者さんです。業者を変えることで解決できる気もしませんでした。
変えるのはわたしの伝え方にしようと決めました。
業者の立場になれば、「カッコよくしておいてください」と伝えられても、何が正解かわかりません。そもそも「カッコいい」の定義は依頼者しかわかりません。
できるだけ具体的に伝えるために、私はパワーポイントに自分の好きなテイストの写真を添付しながら、具体的な要望をまとめました。
例えば、下記のような感じです。
・1階はルンバで全室を掃除できるように段差をなくしてください。またルンバの設置場所(要電源)を作ってください。
・1階洋室にハンモックを吊す金具を取り付けてください。取付位置は相談させてください。下記のハンモックを吊す予定です。
・ロードバイクを玄関に壁掛けにしてください。イメージも添付します。
など、部屋毎に自分が少しでもやりたいと思っていることはイメージする写真を添付しまとめました。もちろんブルックリンスタイル風のリビングの写真も何枚も添付しました。トイレのペーパーホルダーも照明もイメージに合うものの写真を添付しメールしました。
私はこの進め方は、普通のフローだと思ったのですが、直接話してもらった方が早いと思われたのか、次はプランナー同席での打ち合わせにしますと言われました。
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