私が家を買いたい理由と夫が家を買いたくない理由
2010年に結婚し、最初は夫の勤務地が茨城で、私の勤務地が東京だったため、中間地点の千葉北部に住み、2人とも1時間半かけて会社まで通っていました。
その2年後に夫が東京に転勤となったため、今の賃貸に引っ越しました。引っ越した時は夫婦だけでしたが、今は小学生を含む4人家族になり、物は増え、部屋の手狭感はイライラの頻度を高めています。
私は結婚した当初から、家は購入した方がいいという考えでした。夢のマイホームを持ちたい!というより投資の一つとして家の購入をしたい考えていたので、買うなら高く売れる家、高く貸せる家がいいと思っていました。土地の価格が同じと考えると、新築より安い中古の方が絶対お得と思っていました。
しかし、夫に「気になる物件があるから、見に行ってみない?」と話しても、「え?こんなに高いの?なぜ家賃補助が出てるのに買う必要があるの?今の家でも十分じゃない?」と言い、全く乗り気になりませんでした。買いたくないというよりどうでもいいに近い感じでした。
私の「買いたい!」という一方的な気持ちだけで説得できないとわかったので、夫も買いたくなるようにするにはどうしたらいいか考えました。まずは金銭面で安心させること。そこに焦点を当てました。
夫が一番気にしているのは金額でした。どの物件を見せても高いというのです。安いか高いかはたしかに判断できません。そもそも我々はいくらの物件まで買えるのか?生活スタイルやその他資産、親からの援助など、収入だけでは何とも言えない家の適正な予算額を具体的に示すことで夫を説得できると考え、FPとの面談をすることにしました。
夫の会社の家賃補助には年齢制限もあるのですが、ある条件を満たすと定年まで出し続けてもらえる場合があり、夫は自分もその条件を満たすことができると思っていたようです。しかし、FPとの面談の時に会社の家賃補助の制度を詳しく調べてみると、その条件を満たせないとわかり、5年後には家賃補助が出なくなくなることが判明しました。そして家を購入した場合、福利厚生の一つとして、約5年間、夫の会社から毎月3万円の補助がでることもわかりました。
もっと早く調べておいてくれよ。。。と思いましたが、そもそも乗り気ではなかったのでしょうがありません。
私の目的は夫の行動を非難して喧嘩をすることではありません。夫に家を買おう!と思ってもらうことです。
そこで、住んでるエリアでの相場価格の家を購入した場合と、このまま賃貸に住み続け、5年後に家賃補助が出なくなることなども加味したプランをFPから出してもらいました。
このFPとの面談で、私も、初めて会社の退職金の算定方法を知るなど実りの多いものでした。もちろん保険の売り込みもありましたが、特に契約はしませんでした。
このプランを見て、夫は家を買えないことはないんだなとは思ったようでした。
もう一つ私が重要視したのは、夫に家を買った後のことを想像させることでした。かなり現実的な夫は想像力が著しくかけています。買うこと=ローンの発生というイメージが強く、その後に起こるメリットもデメリットも全く想像できていないようでした。
「一軒家を買ったら、壁に大きな本棚を作ろうよ。大好きな猫も飼おうよ」とことあるごとに伝えました。夫は無類の本好き、猫好きなので、いまの賃貸ではできないことを伝えてみました。夫が好きそうな書斎の写真などを見せながら話をしました。ペットショップにも入ってみました。
しばらくして、夫に「猫を飼ったら、旅行に行く時はペットホテルに預けるの?」と質問してみると、「猫は場所が変わるとストレスだからシッターさんに来てもらうのがいい、一回4000円くらいみたいだよ」と猫を飼ってもいないのに、長期旅行で猫を預けた場合の費用まで調べている様子でした。これは確実に一軒家を買って住んだあとのことをイメージできています。私の作戦は成功と言ってもいいのではないでしょうか。
夫に「この物件見に行かない?」というと「いいよ」というようになり、マンションも一戸建てもエリア内、予算内であれば内見しました。
ここまでくればあとは2人が合致する物件を見つけるだけです。私たちは予算内で築年数は経っていてもいいので、駅近で広い物件で探しました。
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