#15 Twice新曲 "I Can't Stop Me"にみるトレンド
こんにちは、fkr8(エフクリエイト)です
このnoteでは、主にプログラミングとHIPHOPに関わることを書いています
今日は、Twiceの新曲 "I Can't Stop Me"にみる音楽業界のトレンドについて
HIPHOPが好きな自分の視点から書いていきたいと思います
ブラックカルチャー、ストリートカルチャーを根底にする
HIPHOPが1番好きだけど、音楽はDigが基本。
当然のように、KーPOPにもアンテナを張っている
K-POPは、日本にもUSにもない「ハマる」要素が、ある。
K-POPの市場は、完全に世界をターゲットにしてることは言うまでもない
歌唱力やダンスパフォーマンス、音作りに至るまで徹底して世界標準を意識しているのが日本のメジャーと異なる。
じゃあ、アメリカやUKの大正義な音楽市場との違いとは。
ここに関しては「アジア圏文化とのミクスチャー」にあると考える。
アジア圏文化とは日本のアイドルに例えると
「かわいらしさ・親しみやすさ」のようなもの
謙虚で控えめな面をもち、手の届きそうなブランディング。
ひとつのCDを何枚も買わせ体験(握手会)と組合わせるマーケティング。
K-POPは完璧なステージを魅せながらも、オフではごく普通の女の子という姿を魅せることで親しみやすさを演出し、日本の市場もがっちり獲得している。
「完璧そうにみえて、実はおちゃめ」というハイブリッドさが、
ファンの好奇心と探求力を掻き立てる。
すこし脱線してしまった。
これはTwiceの新曲からみるトレンド転換について書く記事だ。
新アルバムのリリースが2日後という、まさにカムバ目前のTwice。
ちなみに「カムバ」とはカムバックのことで、K-POP界独自の表現なのだが新作アルバムやシングル (配信を含む) をリリースすること、及びその作品のリード曲を引っ提げ音楽番組への出演やショーケースを行うなどの一連のプロモーション活動のことを指す。
新アルバム"Eyes Wide Open"の代表曲として、こないだTeaserにてアップされた新曲"I Can't Stop Me" もうみんな聞きましたか?
ちなみにteaserとは「じらし」広告のことだ。
最近日本のHIPHOP業界も、BAD HOPや¥ellow Bucksなどが本リリース前にteaserを流すことが結構ある。
この"I Can't Stop Me"のteaserを、俺は今朝から30回以上再生してるわけ。
この曲の何がいいかというと、まずサウンド。
一言でいうと、レトロだ。
80年代のジョルジオ・モロダーを思わせるシンセの音だ。
シンプルにめちゃくちゃかっこいい。
80年代ギャング映画の金字塔「スカーフェイス」の情景が頭に浮かんだのは俺だけか?
MVのファッションも、色や柄、装飾を多様していて、
音楽とファッションが強く結びついた80年代をイメージさせる。
レトロなテクノポップと現代のサウンドが融合している。
感傷的で挑発的、シンプルな力強さを感じるパフォーマンスだ。
構成にジャスティンビーバーやBTSの楽曲も手掛けてるメラニーフォンタナの名前があるけど、作曲もそうなのだろうか。クレジットも気になる。
K-POP界の巨大グループのひとつであるTwiceがこのタイミングで
80'sを思わせるイメージを打ち出してきたことに、俺はトレンド転換を意識してみる。
音楽やファッションのトレンドというのは、循環する。
トレンドの循環は、ビジネスや人間の思考すべてに共通するけど
音楽やファッションという芸術は、流れを読み解くのにわかりやすい。
一気に変わることはあまりないが、時代の潮流とともにゆっくり
現代のエッセンスを残しつつ、
昔流行したものに回帰して新しいものができる。
80年代は日本にとって、バブル時代の絶頂。
まさにゴールデンエイジだったのは言うまでもない。
ソ連崩壊、天安門事件、チェルノブイリ原発事故にみるように
世界的にも大きな「転換期」となった時代だ。
80年代のHIPHOPも、たった10年なのに、前半と中、後半で
曲の作り方からして全然異なるから面白い。
ディスコラップから打ち込み、サンプリングビートへ。
80年代HIPHOPの変遷についてはまた次回のnoteにするとして
アーティスティックなものは時代の変遷をもろに反映する。
HIPHOPはトラップからクラシック回帰へ?
ファッションはストリート・ノームコアからモード・装飾の時代へ?
K-POPのビッグネームTwiceの新曲"I Can't Stop Me"を聞いて
今後のトレンド転換を深読み考察してみた。
2020’sは大きなトレンド転換となるだろうか。
これからもHIPHOPを中心とする新曲Digは、ますます面白くなりそうだ。
ナヨン、まじでかわいい。
ではまた。