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年越し水沢競馬遠征

近年は年越しを地方で過ごしつつ馬券勝負をすることが増えている。
2020年は高知県知事賞、2022年は東海ゴールドカップ、そして2024年は金杯と桐花賞を観戦するために水沢競馬場行く計画を立てていた。

順調に水沢遠征に迎えるかと思ったが、まさかの事態に見舞われた。
有馬記念の2日前から家族にインフルの感染者が発生。なんとか感染者は回復したものの、ほどなくして体調が悪くなっていき、近所の病院でインフルの検査を行うと陰性。薬をもらって帰るも、翌日に39度の発熱で再検査するも陰性だった。そこからもなかなか熱が下がりきらず、出発前日の朝も再び発熱。そして前日の22時の時点でも発熱した状態だった。それでも行ける事を信じ準備をした結果、当日の朝にはなんとか解熱し、12/30の朝に新幹線に乗車することが出来た。

今回の水沢遠征は2泊3日だ。
年末開催ということもあり、雪での開催休止の恐れがあり、1日の滞在では競馬観戦が出来ない可能性があるためということと、年末に2日間重賞が組まれているため、両方観れる可能性にもかけて予定を組んだ。

今回の遠征は一ノ関駅に宿を構えた。

一ノ関駅

到着後に荷物をホテルへ預け、在来線への乗り換えまで時間があった。早朝からの移動の疲れを癒すため、駅前の喫茶店へ入ることにした。

喫茶 浮蓮渡

長年営まれているだろう喫茶店で、店内はスナックのような佇まいだった。

ブレンドコーヒー

ブレンドコーヒーを注文し、ゆったりと流れる時間を過ごし在来線を待った。

前沢駅

旅の最初の目的地は前沢駅だ。ここでは高級ブランド牛の前沢牛のすき焼きを食べるために降り立った。

牛匠おがた

やってきたのは牛匠おがただ。お昼どきでも予約無しですぐに入店出来た。
もちろん前沢牛のすき焼きを食べるのだが、今回はお店で一番高いすき焼きを注文した。

前沢牛の炙り握り
醤油につけて…

メインのすき焼きの前に肉寿司も注文した。
専らはま寿司の肉寿司が専門なのだが、その肉が前沢牛に変化するとどうなるのか見物だったが、やはり最高峰の牛肉を使うと歴然と違いが分かるものだ。この違いだけですき焼きへの期待感が高まっていった。

前沢牛 ロース肉
前沢牛のすき焼き

そして、いよいよメインのすき焼きが到着した。このすき焼きはお値段1万円。これほどの金額の食事は完全に初めてだ。今年を締めくくる最高の食事にするべく、数ヶ月前から考えていたことで食べることが出来たが、普段は食べたとしてもグレードを落として食べていたことだろう。この日も赤身肉にグレードを落とそうと頭によぎったほどだ。

写真では良さは伝わらないな

完成したすき焼きは、どう考えてもこれまで生きてきた中で一番美味しかった。
さすが前沢牛のロース肉は、嘘ではなくあっという間に口の中で溶けてなくなってしまった。躊躇したが高いものは高いだけの理由があるのも納得で、年に一度でも振り切った値段のものを食べるという、生きるモチベーションを作るのも良いと感じた。

贅沢な時間を過ごした後は水沢競馬場へ向かった。

水沢競馬場

4年ぶり2度目の水沢競馬場だ。前回は徒歩で向かったが、今回は水沢駅からタクシーで向かい、片道1200円程度で到着した。

パドック

どんどん少なくなっている手書きの出走表はまだ健在だ。前日の29日は走路悪化の影響で途中で中止になったが、この日は無事にメインレースの金杯を迎えられた。

メインレース前
ラヴェイと山本政聡騎手

すっかり日が落ちたメインレースの金杯は2歳重賞だ。この日はパドックでの目が冴えており、金杯もパドックで注目した3番のユウユウコラソンの複勝に期待を込めたが、呆気なく10着に敗れて勝ったのは5番人気のラヴェイだった。少し落ち込んだが、翌日の桐花賞が大一番だったため、気持ちを切り替えて夕食を食べに出かけた。

夕食は水沢駅で食べることにしていた。というのも、某芸人のYouTubeで水沢駅のグルメが特集されており、訪れていた焼肉店へ行こうと計画していた。年末だったが、水沢という土地柄で席にも余裕があるかと思ったが、予約者のみということで断られてしまった。そこから別店舗を探して突撃するも、予約者のみと断られ続け3連敗となった。途方に暮れていたが最後の望みをかけ入ったお店は、無事に入店することが出来た。

花月苑

断られたお店は前沢牛を置いていたが、このお店にはそのような記載は無かったことが要因かもしれないが、とにかく食べ物が食べられるという嬉しさが大きかった。
入店した時にお客さんは2組程しかいなかったが、退店する時には全てのテーブルが埋まるほどのお店だった。

牛カルビの焼肉

個人の焼肉店に入るのは初めてだったが、味はなかなか美味しかった。牛や豚、ジンギスカンなどを食べて1日目が終了した。

2日目の朝はホテルで朝食を食べ、バスに乗り厳美渓へ向かった。

厳美渓

冬季は代名詞の1つである、かっこうだんごは休業中という残念な部分はあったが、雪景色の渓谷を堪能することが出来た。でも、やっぱりだんごが飛んできた方が良かったかなとは思った。
厳美渓を後にして、いよいよこの旅の最大の目的である桐花賞を観に再び水沢競馬場へ向かった。

山水の肉そば

水沢競馬場に到着してすぐに昼食として限定出店していた山水の肉そばを注文。少し早めの年越しそばを堪能した。
この日の水沢競馬場は珍しく有名人のゲストが来場していた。

チャンス大城

メインゲストはチャンス大城だった。まさか水沢競馬場で有名人が観られるとは思わず、しかもテレビでも大活躍中でとても楽しみにしていた。

防犯ブザーのモノマネ中

予想するステージの中でもしっかりと小ネタで笑いを取っていた。
そして、いよいよ桐花賞を迎えた。
この開催の岩手競馬は非常事態中で、騎乗停止や落馬事故の影響で騎手が足らず、北海道と佐賀から騎手を4名レンタルしないと開催出来ない状態だった。この桐花賞でも乗り替わりが多数の状態だった。
そんな非常事態の桐花賞は、ファン投票で出走する馬が選ばれる。ファン投票1位はフジユージーンだったが、来シーズンのために早々と休養が発表されていて、目玉はファン投票2位で地元同士では負けなしのヒロシクンだ。

1番人気 ヒロシクン

この日も圧倒的一番人気に推されていて、パドックでも力強かった。唯一の懸念点は塚本涼人騎手への乗り替わりだった。

2人気 サクラトップキッド
3人気 ミニアチュール
4人気 ノーブルサターン
6人気 ライアン

上位人気は前走で古馬を蹴散らして重賞制覇の3歳馬サクラトップキッド、昨年の東北優駿馬ミニアチュール、桐花賞連覇中のノーブルサターン、多数の遠征馬を不良馬場で蹴散らし重賞を制したライアンなどが人気になっていた。パドックではサクラトップキッドとヒロシクンの良さが抜けていると感じ、この2頭の馬連1点を購入した。
いよいよ2024年最終レースがいよいよスタートした。

スタート
1週目

グランコージーが先手を主張し、ヒロシクンが外につけた。買っていたサクラトップキッドは後方で馬券的には不穏な空気を感じたまま最後の直線へ入った。

最後の直線
ゴール前は大接戦
僅かにライアンが抜け出した

最後の直線はヒロシクンが早々に後退してしまい、この時点で馬券のハズレが確定してしまったが、勢いよく飛んできたのはミニアチュールとライアン。ゴール前で僅かにライアンが差しきって見事に桐花賞制覇を果たした。
この日行われていたチャンス大城が出演した予想ステージでは、ライアンが推されていた。本命はヒロシクンに集中していたが、チャンス大城がアドバイスを聞いて唯一ヒロシクンを外した買い目が1-8で、まさかの大的中となっていたことを思い出し、力の差を感じながら水沢競馬場を後にした。

水沢競馬場を後にしたが、この日は大晦日で地元のお店はほぼ全て営業終了。やむなく一ノ関駅近くのやきとりセンターに入り、年内最後の食事をして2024年が幕を閉じた。

年が明けて2025年に突入した。
ホテルを後にして一ノ関駅から路線バスに乗車して向かったのは、世界遺産に登録されているあの場所だ。

中尊寺
雪景色の参道

2025年の初詣はせっかくなので世界遺産の中尊寺になった。大晦日に少し雪が降っていたようで、キレイな雪景色の参道が迎えてくれた。

中尊寺の本堂

午前中に参拝へ向かっていたこともあり、本堂へのお参りは10分ほどの待ち時間ですんだ。ここでは横浜FCのJ1残留を祈願し、おみくじを引くことにした。
中尊寺にあったのは、幸福おみくじという縁起物のお守りつきのおみくじだ。
箱は2つあり右の箱から引いてみると大吉だった。普通はここで止めるところだが、今度は左の箱からもう一度引くことにした。引いてみるとまた大吉を引き当てた。
2度連続大吉を引き当てて今年は良い年になるかもと思ったが、くじをよく見てみるとまさかの出来事が起きていた。

まさかの同じおみくじを2回引いた

よく見るとくじの番号が共に二十八番で、書いてある内容が全く同じだった。なかなかの奇跡を起こした気がして、2025年は何か良い事が起きるような予感がした。

金色堂

お守りも購入し本堂からさらに進んでいくと中尊寺金色堂が現れる。拝観料は1000円で普通は入らないが、年明けのテンションで拝観した。中は写真NGだったが、新年早々にご利益がありそうな感じだった。

白山神社
白山神社 本堂

金色堂の近くに白山神社という神社があった。こちらも長蛇の列が出来ており、こちらでも参拝し、我が家に良縁が舞い込むことを願った。

弁慶餅

参拝から帰る途中に名物だという弁慶餅を購入。甘辛いタレの餅は間違いなく美味しかった。

泉橋庵
わんこそば

この日のランチは岩手の名物わんこそばにした。このお店は気軽にわんこそばを楽しめるタイプで、2人前の24杯セットを注文した。個人的には過去に横浜市民としたら馴染みのわんこそばのたち花で1度だけ限界まで挑戦したことがあり、その時は100杯食べられたがかなり辛い状態になっていた。今回は24杯で楽しく食べることが出来た。

中尊寺バス停

ランチを食べてお土産を購入し時刻は14時30分。15時48分に一ノ関駅発の新幹線へ乗車するため、中尊寺14時38分発の路線バスに乗るためにバス停へ並んだ。定刻を過ぎてもバスは来なかったが楽観視していた。しかし、全く来る気配なく、時刻は14時55分になっていた。徒歩で平泉駅へ行くにも20分ほどかかりそうで、この時点で15時09分に平泉駅発の電車にも乗れない事が確定し、公共交通機関で一ノ関駅へ戻れないことが確定してしまった。そこで急遽タクシーへ切り替えるが、流しのタクシーはバス待ちの時でも1台も通らず、タクシーアプリは圏外。僅かな望みをかけて地元のタクシー会社へ電話すると、奇跡的に平泉駅に停車していたタクシーが来てくれることになった。15時08分にタクシーに乗車し、一ノ関駅へ向かった。中尊寺や近隣の毛越寺の初詣客で渋滞が起きていたが、なんとか一ノ関駅に15時30分に到着し、無事に東京へ戻れることが確定して一安心だった。

ありがとう奥州市

長かった遠征も無事終了して東京駅へ到着。

THE BEAT DINER
チーズバーガー

夕食は東京駅構内でグルメバーガーを食べることにした。久しぶりの高級ハンバーガーだったが、やっぱりグレードの高いものは良いものだとハンバーガーでも感じて自宅に到着した。

あっという間の水沢遠征は、馬券だけ残念な結果だったが、最高の前沢牛に奇跡が起きたおみくじなど良い2024年の締めくくりと、楽しみな2025年の幕開けが出来た気がして、とても良い水沢遠征となった。


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