第28節 徳島ヴォルティス
前節はザスパクサツ群馬に辛勝。
長崎が敗れたことで少しの余裕が出来たものの、まだまだ混沌としていることには違いない。
今節は徳島ヴォルティス戦。
難敵であると共に、増田功作監督の凱旋で気合いの入る一戦だ。
三ツ沢へ向かう前に腹ごしらえとして寄ったのはこちらだ。
県内在住歴30年以上であるが、全く一度も行ったことがないという変わり者であり、たまたま目に入ったことと気持ちが絶妙にマッチして入店することにした。
初めてなのでとりあえずタンタンメンの中辛を注文。辛さがどんなもんなのかドキドキしていたが、とっても美味しく食べられる辛さだった。辛さのランクアップへも対応出来そうだが、おそらく中辛がベストだろう。流行っているだけあって、近いうちに再訪することだろう。
30有余年で新たな発見をしつつ三ツ沢へ向かった。
三ツ沢へ到着するとハプニングが発生。
いつものバッグと違う出で立ちで出発していた影響で、ワンタッチパスを忘れてしまったのだ。
取りに帰ると確実に前半は観られないことは確定で、新たにチケットを購入する事も覚悟しつつ総合案内所へ立ち寄ることに。
そこで教えてもらったのは、マイページからQRコードを出すことでワンタッチパスを忘れても観戦可能だと言うことだった。
こうして無事に入場が叶いホッと胸を撫で下ろした。
あとはスマホさえ忘れなければ、なんとかなると知ることが出来て良かった。
そしていつもの席に座りメンバーを確認すると、前節とのメンバーは変更なしだった。
ピッチ入場では右膝前十字靭帯損傷によって離脱した岩武克弥へ向けたメッセージ入りTシャツを着用して入場した。
必ずJ1の地で復帰をさせたいという力強いメッセージと共に試合が始まった。
強い風が吹いていた三ツ沢。横浜は風上に立って前半をスタートさせた。
開始早々から激しいプレスを繰り広げる横浜は、思わぬ形で試合を動かした。
前半5分、徳島の森がGKへバックパスを送ろうとするところにユーリが猛然とスライディング。ユーリの足に見事に当たりそのままゴールへ吸い込まれた。
幸先良く先制するも、前節同様に失点直後からピンチが襲いかかる。
7分にブラウンノアのスルーパスから村上が抜け出し市川と1vs1になりシュートを放つも、市川が右足一本でセーブしピンチを免れた。
その後は徳島にボールを握らせる展開になるが、横浜はコンパクトな陣形をキープしながらプレスをかけていた事で、徳島はなかなか最終ラインからボールを進めない時間が続き、何も起きないまま前半が終了した。
後半最初のチャンスは徳島だった。10分に柿谷のロングスローからこぼれたところにいた杉本がボレーを放つも、市川がまたもビッグセーブで再びピンチを免れた。
そして均衡を打開したのが25分だった。山根のピンポイントクロスにジョアンパウロが頭で合わせるも田中が見事な反応で弾いたが、ボールは田中とカイケの間に落ち、、カイケが判断に迷っている間にジョアンパウロが足を伸ばしゴールへ押し込み追加点を奪った。
これで勝負を完全につけ、追撃を許すこともなく2-0で徳島を下した。
2つのビッグセーブで勝利へ導いた。失点していたら勝利が厳しくなっていただろう。どっしりと構えて立ちはだかった。
余裕たっぷりのパフォーマンスで、不安感一切ない90分だった。
先制ゴールでは喜び大爆発。これだけ喜んでくれたらゴールを決めたくなる選手もいそうな気がする。
プレーでも力強く安定しており、危なげなく抑えきった。
夏場に入り少しずつパスミスが起こってはきているが、唸るパスが減ることは全くない。
ラストのFKは本当に惜しかった。開幕前はFKで直接狙えるチャンスがたくさんあるのかと思っていたが、現実は激レアなケースとなっている。この瞬間が訪れた時の高揚感を味わえたので良かった。
しっかりと右サイドを制圧。クロスやシュートで鋭い牙も剥いた。
この男の真骨頂がゴールに繋がった。
あんなゴールは観た事ないが、あそこまで追いかけることをサボらない選手も非常に少ない。確率的にリーグで年に1度あるかないかのゴールだと思うが、諦めないで追い続けるご褒美がやってきたのだろう。子供たちに1番見せたいゴールだ。
細かなテクニックに緩急使ったディフェンスなど、こちらも子供たちに見てもらいたい。ハイボールを柔らかなトラップで収めたシーンは流石だった。
見事なバランス感覚でエウシーニョに何もさせなかった。後半は攻めにも舵を切り、慶治朗と見事なコンビネーションでチャンスを作った。
猛烈なチェイスにパンチ力あるシュートで盛り立てると、後半に来日初ゴールをゲット。
最後まで諦めずに押し込んだ泥臭いゴールだったが、パフォーマンスはダイナミック。予想しなかったパフォーマンスに写真が撮れなかったので、次のゴールでリベンジしたい。
観客を湧かせるプレスでチームを引っ張った。走って走って三ツ沢を盛り上げた。
カイケとの対峙では、猛烈に詰め寄ってボールを身体に当ててブロックし、裏へ抜けては体力を奪い判断力をも低下させた。
今節ほど分かりやすい事はない。あの働きぶりは、私のような人でも貢献しているのがひと目でわかった。本当にすごかったな。
試合にすぐに溶け込み、危なげなく締めくくった。クローザーとしての地位が高まってきている。
短時間でも存在価値を示すプレーを見せた。
見事なボレーに突破からFK獲得。この男ですらスタメンが確約されなくなったという層の厚さは恐ろしいチームだ。
ディフェンスが主軸となっていた。しっかりと追ってくれて頭が下がる。
勝負が決まっており攻撃での見どころはなかった。全試合出場は継続中だ。
試合が決まった僅かな時間での出場で、見せ場は訪れなかった。
判定に対して水かけ行為を行ってしまう。奇跡的に警告を受けなかった。紛らわしい行動は気をつけないといけないのだが、キャラクターで得した感もあるだろうし、主審が熱くなっていなかったのもあっただろう。
久々の完勝だった。夏場にこれほど相手へ圧をかけられるというのは、キャンプや日頃からのトレーニングの成果だろう。
慌てずどっしりと横綱相撲の試合運びで、徳島に相当のダメージを与えたことだろう。
ここからアウェイが2試合続くが、今シーズンアウェイでは8勝3敗3分でアウェイでの成績はリーグ1位だ。成績通りの結果を観れることを楽しみにしたい。
連勝した横浜は勝ち点60で2位をキープ。清水も鹿児島に勝利したため勝ち点61で1位をキープした。一方3位の長崎はホームで山口に逆転負けを喫し、勝ち点は52のままとなり横浜との勝ち点差が8に開いた。
増田功作監督が久々に三ツ沢へ帰還した。選手と立場が違うため、挨拶があるとは思えなかったので、試合終了後からずっとカメラを向けていた。写真にある笑顔はどういう意味か分からないが、懐かしい笑顔を観れてとても嬉しかった。
次節はモンテディオ山形とアウェイでの一戦だ。3度訪れた山形の地で未だに勝利を掴んだ事がなく相性の悪い地である。個人的な山形初勝利を目指して乗り込みたい。
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