既存のポートレート像を超えて
ポートレートを撮影し始めて5年。最近は結婚したことを機にポートレート撮影の機会も少なくなっている今日この頃ですが、まだまだ「撮りたい」という情熱は確かに秘めています。
①SNS写真の既視感
今まで色々なものに影響されて自分のポートレートは確立してきましたが、そのほとんどはinstagramやTwitterで流れてくる写真でした。
春は桜でポートレート、夏になれば水に入った入水ポートレート、紅葉の季節は紅葉ポートレートなど、SNS写真の普及は「こういうポートレートを撮りましょう」という看板となりました。
私も、そういう写真を見て素敵だなあと思っていましたし、そういうものを参考にしてきましたが、最近はどれも流れてくる写真が「なんか見たことあるなあ」「またこのパターンか」という感じに思えてしまっているのです。いつしかSNSはあまり参考にならないな、と感じて見る回数も減ってきました。
②「自分の撮りたい写真」の再確認
自分の撮りたいものは何なのか、もう一度確かめるべく、自分の保存している写真を見返すと、普通のポートレートでなく、どこか光を生かしたアートっぽい感じやファッションを撮影したいのだなあと自己を振り返ることができました。
そんな時に、たまたま見つけたweb記事がありました。
自分の撮りたい系統の写真だし、ブレを使った表現方法も使ってみたいと思いました。
撮影を始めた頃は何が何でもとりあえず被写体になってくれる人と数多く撮影を重ねることしか考えていませんでした。屋外を歩いてスナップポートレートで、その場その場でなんとなくとっていました。
今は撮影機会が減ったこともあるし、色々撮影してきたからこそ感じますが、やはり撮影するからには被写体にも、場所にも、道具にも、こだわりをもち、イメージを膨らませてから挑みたいという風に思っています。
③今までの自分からのレベルアップを目指して
上のweb記事を参考に、自分も同じようなポートレートを撮影しました。以下撮影写真です。
あ、撮影写真の前に...
奮発してXF16-55mm f2.8 LM WRを買ってしまいました。これを買ったから写真上手くなるわけではないですが、新しい機材はモチベーション上がりますね。いちいちレンズ変えると撮影テンポが落ちてしまうのが気になっていたので。
スポットライトをミラーボールに当てるだけでなく、スモークマシンを使い軽く煙を発生させると、光の軌跡が煙に反射してとても面白いです。
花の写真の後半2枚はxf35mm f1.4 rを使用しました。やはり頼りになるレンズ。
さてここからがメイン。ブレを使った表現にチャレンジしました。全てxf16-55mm f2.8 LM WRです。
スポットライトを当てて、シャッタースピードは2秒にして、モデルさんに動いてもらいました。
カメラを三脚にセットしたまま、2秒間の露光時間で雲台の角度を,横や縦に変えて(回転させて)、ブレを作っています。フィルムのような露光は、Amazonで買った「光るスティック」を使いました。
SNSでウケる写真かと問われればウケないと思いますが、こうやって少しずつ新しい発想を取り入れてレベルアップしていこうと思います。
あとはSNSじゃなくて写真集とか、それから写真以外のものからもアイデアは参考にできると思うので、次の撮影までまた計画を練ります。
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