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楽しい帰省

結婚を機に30年住んだ福岡を離れ、大阪へ引っ越しました。1年に数回、地元に帰省しています。帰省の楽しみはたくさんあります。

1つめ。慣れしたんだ街の中にいられること。空気も匂いも違うように感じる。

2つめ。両親や、兄、祖母など。家族と一緒に食事ができること。昔は当たり前だったことだけど、噛み締めたいほどの幸せがある。

そして3つめ。友だちと会って話せること。子どもの時に戻るみたいに、力が抜けて。楽しいと安心でいっぱいになる。あたたかい時間。

大阪での日常の中では叶わないことばかりです。
どれほど大切なものなのか、身に染みています。

自分の日常もとても気に入っているのに、地元に帰ると思います。もっともっと。この場所にいたい。この人たちともっと会いたい。どうして離れていなくてはいけなんだろう。大好きなのに。


でも、福岡での日々が続くと、今度は夫との生活も恋しくなってくる。
「無い物ねだり」というよりも、どうして夫と自分の家族や友だち、どちらとも一緒にいることは叶わないのだろうと、悲しくなってくるのです。


思いはどんどんと膨らんできて、福岡と大阪、どちらにも強い力で引っ張られます。帰省中はいつも、胸がいっぱいになります。

強い感情に大きく振られてしまって、帰省が終わるころには、どっぷりと疲れてしまう。


でも、この気持ちにうまく慣れるのも何か違う。割り切れるようにならなくていい。毎回、ちゃんと寂しいと思いたい。大切であるということに気づいていたい。

私は結婚ということでもなければ、きっと地元から離れなかったと思います。そして、離れなければ大切な人たちとの時間に、こんなに幸せな気持ちを見いだせなかったと思います。

「気づけて本当によかった」その気持ちを大切に。また大阪に戻るのです。
大阪も福岡も、年々好きな気持ちが増えていきます。




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