東日本大震災と祖父の死

2011年3月11日午後2時46分、あなたは何をしていただろうか。

俺は叔父に呼び出され、相続放棄のための関係書類集めをしていた。
この日の5日前に祖父が亡くなった。さらにその3ヶ月前には父が亡くなっている。この頃、父方の祖母、父親、母方の祖父と相次いで亡くしたことから、「俺、葬儀屋が出来るかもな」と叔父に冗談を言いながら書類に必要事項を書いていたとき、ゆっくりと揺れだした。最初は目まいでも起きたのかと外に目をやったが、後ろから「揺れてる」と女性の声が聞こえ、それが地震だとすぐに分かった。数日経ち祖父の49日法要のとき、喪主挨拶で叔父が「先日大きな地震がありました。その時刻が午後2時46分、親父が死んだ時刻も午後2時46分。何か因果があるような気がしてなりません」と言った。

あれから12年。早いもので12年。その因果は何だったのか未だに分からないでいる…。

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