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初めての富士登山!振り返り🗻
はじめまして、こんにちは。
この記事では初めての富士登山の振り返りをもとに感想や注意点を記載しております。
富士登山に興味のある方やこれからしようと考えている方にも参考になればと思います。
どうぞよろしくお願いします!
※こちらは吉田ルート・日帰りを想定した記事になっております。
🔴富士登山に向く人・向かない人
個人的には登山初心者でも登れるとは感じました。私も登山初心者です。しかし注意点がいくつかあります。前提として無計画・十分な準備が出来ていない登山、いわゆる弾丸登山は絶対にしてはいけません。
それらを踏まえた上で、
向く人は、
・普段から運動をしている人
言わずもがな体力は必要です。日常的に運動をしているならば山登りもできると考えています。
・歩くことが好きな人
長距離移動を要する(14.8kmほどの移動でした)ので歩くのが嫌いだと厳しいと思います。
・しっかり計画を立てることができる人
弾丸登山は高山病などのリスクを高める要因になります。またこまめな水分補給や軽食をとる必要があるので、身体の管理はとても大事です。場合によりますが、バスで富士山への行き帰りを行う場合は時間の管理も大事になってきます。
・(いい意味で)身の程を弁えている人
日帰りを想定した場合、登頂できずに下山しないといけない可能性もあります。登頂するために登山スピードを上げたりせず、無理なら無理と判断しないとなりません。
・(同じくいい意味で)注意深く、恐怖心を持てる人
普段と全く異なる環境であるため常に何があるかわからないと考えるべきです。天気や高山病など、リスクに対して恐怖心を持って臨むことは必要な資質だと感じます。
向かない人は、
・体力に自信のない人
ただしこちらは自認の問題なので、普段から運動した上で自信がない場合は大丈夫な可能性もあります。
・歩くことが好きでない、運動も大してしてない人
・正直なんとかなると思っている人
・ノリで行けると思っている人
正直説明する必要もないかと。舐めてたら普通に死ぬと思います。
向く人に関して全てを満たす必要はないと思いますが、向かない人に関しては1つでも当てはまればやめておくべきですし、考えを改めるべきかと思います。
🔴途中下山(リタイア)の判断基準
前項目でも触れましたが、日帰り泊まりに関わらず下山する可能性があります。特に初めての富士登山の場合は「富士山を知る1年目」と考えるのが一番かと思います。全員が登頂できる訳ではない。途中まででも景色を見て歩くだけでも楽しいものだと事前に見たYouTubeでも仰っていました。それらを踏まえて実際に私が想定した下山の判断基準を記載します。
↓予習したYouTubeはこちらから見れます。
高山病になった場合
高山病のリスクは1,500m地点から付き纏います。つまりスタート地点となる五合目から既にあります。仮に発症した場合は即下山が妥当です。
想定タイムを大幅に超える場合
吉田ルートの場合登頂〜下山にかかる時間は10〜11時間と言われています。スタート地点である五合目スバルラインへの行き方は基本的にはバスです。もちろんタクシーの選択肢もありますが、やはり高額なのでバスは外せません。それを踏まえるとバスの最終時刻までには間に合わせたい、間に合わないなら下山も視野に入れるべきかなと感じます。
天気が優れない場合
こちらはかなり判断に迷いました。というのも私が登山した日は大雨に1回、大雨・雷雨に1回見舞われました。大雨の時は幸いにもすぐに止んだため(流石は山の天気です)続行しました。そして次の大雨・雷雨も九合目だったのでもはや登らざるを得ない状況でした。雨、特に雷雨に見舞われた場合は山小屋に避難し動向をしっかり確かめましょう。
🔴登山への準備物
ではいざ登山へ!でも何が必要なの?となると思いますのでこちらに記載します。
まず登山に必要な装備品はレンタルしました。
こちらにはリュック、フリース、雨具(ウインドブレーカー上下)、ストック、登山靴、靴下、ヘッドライトが付属して14,900円でした。
↓利用したレンタルショップのURLはこちらから。
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服装
まずは当日の服装から見ていきましょう。
基本的に山は日差しを遮るものがないので帽子や日焼け止めは必須です。もちろん塗ってます。
服ですが、乾きの良いドライTシャツを着た上で気温に応じてロングTシャツ、ウインドブレーカーを着用しました。フリースは使わなかった…
ちなみに気温は五合目で15℃、八合目で10℃、山頂で5℃くらい。汗をかく、汗が引く、寒くて低体温症になる、というのもよくあるパターンらしいです。
ズボンはワークマンで購入。ストレッチ素材なので長ズボンでも動きやすかったです。安心と信頼のワークマンすぎるぜ。
あと目には見えませんがふくらはぎサポーターを着用し、足つり対策をしていました。
その他備品類
・2L水
同時に500mLペットボトルを持ち歩き、そちらに汲むようにしてました。消費目安は一合分移動して500mL消費するくらいでしょうか。最終的には100mL〜200mL余ったので見立ては正しかったかな。
・塩分チャージタブレッツ
やはり汗をかくので塩分補給は大事です。熱中症対策も欠かさず行いましょう。
・行動食(プロテインバー×2、カントリーマアム、ハイチュウ)
富士登山における消費カロリーは3,000〜4,000kcalと言われています。うおお!めっちゃダイエットなるやん!カロリー摂取控えたろ。絶対にやめて下さい。倒れちゃいます。
・タオル
汗をかくのでやはりタオルは欲しい。それ以外の用途にも役に立つかと思います。(怪我の時とか)
・薬(ロキソニン、ストッパ)
ロキソニンへの信頼は個人的に厚いです。ストッパは急にお腹を下した時に。
・モバイルバッテリー
スマホは何かと使うのでモバイルバッテリーは必須です。
あったら良かった!もの
・替えのタオル、服
雨に見舞われたこともあり服がビショビショになってしまい、山頂付近は気温が低いこともあり本当に寒かったです。せめて着替えがあれば…と感じました。
・軍手
登山道には岩場も多いです。ストックを使うよりも直接岩を掴んで登った方がいい場面もあったため軍手があればと感じました。また山頂が寒いので防寒対策にも。
・アミノ酸
つり対策に。特に下山時は足腰を使ってしっかり下って行ったので脚が辛かったです。少しでも脚の負担を減らせるように。
・湿布、絆創膏
こちらも同じように身体の負担を減らすために。絆創膏は怪我した時のために。
以上になります。人によって必要なもの不必要なものは変わってきますが、重くなりすぎるとしんどいだけなので上手に厳選出来たらいいなと思いました。
🔴いざ登山!前日・当日の動き方
ついに富士登山に挑戦する前日になりました。しっかり寝て万全の状態で挑みましょう!!
前日
こちらのスケジュールとは別に入山予約をしましょう。(クレジットカード払い2,000円任意で+1,000円)ちなみに1,000円多く払うと記念品を貰えます。
当日現金払いもできますが、混む可能性があるので前日にやるのが堅いです。
8:30 夜行バスで富士山駅に到着
22:00 就寝
朝早いので早く寝て万全の準備を。高山病対策にもなると思います。
当日
4:00 起床
すごく早く起きちゃいました。朝ごはん(パン3つ)をしっかり食べて身体の準備もバッチリでした。
6:30 富士山駅発、スバルライン五合目行バスに乗る
6:00にはバス乗り場に行きました。チケットは往復だと2,800円、片道だと1,780円で買えます。帰りのバスに間に合わないリスクも踏まえて片道分だけ買いましたが、結果として余裕で帰りのバス間に合ってしまいました。まあ初めてだから仕方ないよね。
7:30 スバルライン五合目着
お土産屋さんや食事処もあるのでそちらは下山後に。ここでやることは30分程度滞在して身体を慣らすこと(高山病対策です)とトイレです。六合目以降トイレは利用料200円を払う必要があるので五合目で出せるものは出しておきましょう。ちなみに山頂は300円かかります。
8:00 出発!!!
ドキドキワクワク。ついに出発です。
8:29 六合目着
六合目〜七合目途中で大雨に見舞われウインドブレーカーを着ました。割と直ぐに止みました。
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雲多すぎてなんも見えへんヤーン
9:17 七合目着
ここからは山小屋が連続する&山道が岩場になってきます。山小屋まで頑張って移動→水分補給→また移動を繰り返して登りました。個人的には黄金サイクルでした。ちなみに七合目で昼食としてプロテインバー1本食べました。
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そして岩岩してきた山道。
少し視界も開け気分が上がってきました!
ロングTを着ていることからも少しずつ気温が下がっているのがうかがえます。
10:36 八合目着
色々なネット記事を見ても八合目〜九合目が一番精神的に辛い区間と書かれていました。個人的な憶測ですが、八合目にはこの他に本八合目や八合五勺といった中間地点も多いので実際に長っ…って感じてしまうのかも?
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太陽も見えてきて、視界もかなり良好で登山キターー!!ってめっちゃなった。
11:40 本八合目着
ここらへんから須走ルートの登山客と合流するので人が増えます。
12:08 八合五勺着
八合目最終地点。少しずつ脚が辛いのと、酸素が薄くなるので心拍数が落ちなくなってきた。
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12:36 九合目着
ここまで来ればあと少し!!手前には鳥居があり、お賽銭として小銭を挿している人がチラホラ。山小屋はなく、ボロボロの山小屋が1つ。そこで少し休憩できます。ちなみにここで大雨に。あと少しなのになんで…
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片手で31まで表現出来るのが2進数の良さです。
このあとすぐに大雨に見舞われ、ウインドブレーカーを着ました。
13:08 山頂着!!!
お疲れ様でした。本当に嬉しかった。周りの登山客の方々と興奮気味に喜びを分かち合いました。暫くして感極まって涙が溢れそうに。零れなかったけどね。山頂手前で稲妻が見えた時は本当に怖かったです。1時間ほど山小屋で休憩し出発しました。寒かったのでコーンスープで身体を温め、プロテインバー2本目を頂き腹ごしらえをしました。山頂でやるべきことの1つとしてお鉢めぐり(火口をグルっと一周するもの、実は山頂に辿り着くだけでは最高標高の3,776mには到達できません。)が出来なかったのでかなり悔しい。次回持ち越しです。
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神社があり、お守りを購入しました。
富士山の頂きで買うお守りとか絶対最強やん!!!
14:00 下山開始
「遠足は家に帰るまで」と同じように、登山も拠点に戻るまでは油断せずに。重心を下げて足腰を使って着実に下山しました。下山時は晴れ間もあり、景色を楽しめました。嬉しくて沢山写真を撮ったのでお裾分けします。
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前日訪れた山中湖からは富士山を見られなかったのですが、こらち側からは山中湖が見れて少し満足。
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吉田ルートの方は黄色です。間違えたら本当に最悪なので絶対に間違えないようにしてね!!!
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ゆえに最後の写真。
17:08 下山!五合目着
次こそ本当にお疲れ様でした。所要時間が9時間と少しなので想定よりも1.5〜2時間ほど短縮できました。特に急いだ訳ではないので、私のペースがそれくらいなんだろうなあと。ゆっくりお土産を見てバスに乗って帰りました。
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消費カロリーや平均心拍数、有酸素トレーニング効果の欄を見ると如何にハードなのかがうかがえます。疲れたよね。
🔴感想・まとめ
感想
学生の間にやりたかった富士登山をなんとかやり遂げることができました。私自身今年で卒業だったので、本当に滑り込み…。登頂した時の達成感は何物にも代えがたいと断言できます。それを他の登山客と共有できるのも本当に嬉しかった。しかしながらあいにくの天気で景色を十分に楽しめなかったこと、お鉢めぐりができなかったことなど心残りも多いです。富士山には必ず再挑戦したい!!!そう強く思っています。
まとめ
登山にかかった費用をまとめておきます。
レンタル代 14,900円
入山料 2,000円
バス代 3,560円
(片道×2料金、往復なら2,800円)
飲食物 1,500円程度
合計 21,960円
もちろん山梨県に車での夜行バス代や宿代もありますが、富士山に登ることだけにフォーカスを当てるとこれくらいです。
その他お伝えしたいこととして、
高山病自体は十分な準備をした前提で、かかる・かからないは運次第なのかなと感じました。かかった場合は無理せずに下山を。
山頂に近づくにつれ空気が薄くなるので酸欠の症状が見られました。頭がボーッとするからこそ、しっかり足を踏みしめることを確認しましょう。
他にも熱中症や低体温症のリスクも付きまといます。十分な対策をとった上での登山を!
以上になります。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
日本で最も高い山への挑戦、皆様もいかがでしょうか?登った者として強くお勧めします。(もちろん弾丸登山はやめてね!!!!)