おやすみ世界
いつの頃からか、傷をつけるのが癖になっていた。
昔1度だけやって見た事があったが痛みに耐えきれず速攻でやめたし跡が残ったらどうしよう、と考えていて、
まあその頃の傷なんて浅すぎてどこにあるのかも分からないくらい綺麗さっぱり治ったのだけど。
傷をつけることに賛否両論あるだろうが、自分を大事にしろだの、親から貰った大事な身体、などとキレイゴトの正論を並べられても既に取り返しはつかなくて、
きっと私は、
切った時に出てくる血液が例え青くても
その血液や傷を見て
愛おしさや、生きているという現実、ストレスの発散、
そのほか様々な思いを考えながら
綺麗、
と思うのだろう。
この傷こそが、私の生きている証明であり、
勲章である。