Day5: 英語のエッセイ/Narrative paragraph
私がトロントで通ったのは、ダウンタウンからTCC(地下鉄)で20分ほど北上したEglington駅近くにある中規模校。ここを選んだのは、先生がフレンドリーで生徒との距離が近く、校内のEnglish onlyルールが徹底されているという情報があったから。カナダの語学学校では、マンツーマンの授業というのはほとんどなく、たいてい1クラス10〜15人程度のグループレッスンで、国籍はアジア圏(韓国、日本、ベトナム、台湾)や中南米(ブラジル、コロンビア)、中近東(サウジアラビア)が中心。でも、1クラスの人数などあまり関係ないし、国籍にもこだわる必要はないと思う。要はいかにクラスメイトと会話がはずむかで、英語のレッスンの密度は変わってくるし、なにより先生が生徒を飽きさせない工夫をしてくれる。時流をふまえた話題を選んでくれるので、本当にどのクラスも楽しいし学びがあった。
私は、GrummerとWriting、Speakingがバランスよく学習できるESL(English as a Second Language)コースを選択したけれど、座学による授業は25年ぶりで、全神経を先生とクラスメイトに集中させる必要があるし、なにより英語を英語で学ぶというのは初体験なので、ずっと頭がフル回転で、授業終わりには甘いものが欠かせなかった(その話はいずれまた)。私は4月の途中入学みたいなので、初日は、テキストの進め方も全然わからず、すでにUNIT6まで進んでいましたが、特に先生からも説明はなかったですが、低いレベルからのスタートなので特に問題もなく。
で、タイトルの、Narrative paragraph。物語的に、つまり起承転結みたいなことでしょうか。Writingの授業で「Narrativeで書きなさい」と頻繁に言われますが、これは英語エッセイの基本なのでしょう。Grummerは簡単だし、Writingもまだ問題はないけれど、やっぱりSpeakingになると、中南米の人たちがだまっておらず、言葉当てゲームみたいなことをすると、まるで生死をかけているように騒ぎだす。
初日は、彼らの情熱が理解できず、「たかがゲーム。ズルを精査する英語力があるなら先に進めようよ」と思ったり、私が応える番になると、中南米と中近東の生徒達が口々にヒントをさけぶので全く聞き取れなかったので「待って。ヒントはone by oneでお願い!」と言ったら、そのほうが「え?マジか?」といった空気になったりと、かなりクレイジーな雰囲気にびっくりした。スピーキングのクラスには日本人がいなくて、激情型だと思っていた韓国人すら非常におとなしく感じるくらいだ。でも、すぐに慣れていくし、お互いを尊重しあういい子ばかりだと気づくのにさほど時間はかからなかった。