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チェコの夏学校 1997年 5
ドレスデンへ
1997年当時、日本からチェコへの入国にはビザが必要とされていた。僕は夏学校で滞在が1ヶ月強だった関係で、90日有効のものを取得した。これがちょっと変わっていてと思ってはいるが、いかんせん他のビザをとったことがほとんど無いのでよくあることなのかもしれない、30日以上滞在する場合は一度チェコ国外へ出る必要があった。そこで、どうしたものかと考えていたところ、日本から参加していて比較的仲良くしてもらっていた人たちも当然だが同様なようで、週末にドイツ南部のドレスデンへ行く計画を立てているということだった。初海外の僕もそれに参加させてもらう形で初めてのドイツ、ドレスデンへ行くことになった。準備のことはほとんど覚えていないので、移動や宿泊の手配もしてもらったのだと思う。
ドレスデンへはプラハから国際列車での移動でそれだけでわくわくした。ただ、パスポートチェックについては記憶がない。当時はチェコはシェンゲン協定にも加わっていないし、おそらく車内でパスポートチェックがあったのだとは思うのだが。ドレスデンではユースホステルに宿泊した。同行してくれた方たちは皆、女性だったので別の部屋だったのだろうと思うが、やはり部屋などの詳細は覚えていない。同行者の方が慣れた様子(自分からみれば、皆が旅慣れていた)で朝食時にサンドイッチというか昼食も作っていたことは覚えている。ドレスデンであったことといえば、1997年当時とはいえ初めての海外で一ヶ月強の夏学校なのに写真が少なくなってしまった理由になる、カメラを紛失してしまうということがあった。ベンチで休んだあとにカメラを置き忘れてしまい、10分くらいで気がついて戻ったが、時既に遅しというやつでカメラはなくなっていた。そのせいで、この夏の後半は写真がない。当時はフィルムカメラで今よりは写真が少ないことは事実だとしても全く写真がないのである。おそらく、このカメラ紛失の衝撃が大きかったのだろう、その後のドレスデンでの出来事はほとんど覚えておらず、帰りの記憶もほとんどない。不幸中の幸いとしてはカメラ本体を置き忘れただけで、他のものは大丈夫だったということだろう。
そんなわけで初めての海外旅行はチェコだけではなく、ドイツ入国も果していたことになる。写真が数枚残っているだけだけど。
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