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アフロ姐さんから学ぶ人生の下り坂

先日、ジャーナリスト・稲垣えみ子さんとフリーアナウンサーの堀井美香さんのトークショーに参加した。

稲垣えみ子さんは、学生時代からのファン。
朝日新聞で「冷蔵庫無し生活」のコラムを読んで、「な、なんやこのおもしろい方は……!」と衝撃を受けた。
社会人1年目で「魂の退社」を読み、自分のやってみたいことに挑戦する稲垣さんに(勝手に)背中を押され、私も退職し学生時代から目指していた職業に就いた。影響受けすぎである。そして今に至る。
堀井美香さんは、今や超有名ポッドキャスト「オーバーザサン」をジェーン・ス―さんとともにやっている。
私は2年ほど前からリスナー(互助会員)。
すごくきちんとしているという印象なのに、天然(?)で少し抜けている堀井さんに惹かれている。

このお二人に共通するのは「50歳で勤め先を辞めた」こと。
そして今回のテーマは「おばさん、人生を二度生きる!」。
なんて素敵なタイトル!三十路のおばさん予備軍も勇気をいただこう!と思い、告知後ソッコー申し込んだ(ちなみに23年3月のトークショーも参加した)。

お話は多岐にわたったのだが、一番印象的だったのが
「人生の下り坂をどのように生きるか」。
稲垣さん曰く、今は人生100年時代で、頂点は50歳になり、
その後はゆるやかに人生を下っていくんですよ、
そのために、50歳以降はいろいろ手放す必要があるというような話だった。
稲垣さんは会社員のころ、人と比べられることもあり、羨んだり妬むこともあったそうだ。あの穏やかで誰とでも仲良くなれる稲垣さんが……
堀井さんも会社員時代の悩みは人間関係がほとんどだったと振り返っていた。
ただ、50歳になったらあとは下っていくだけなので
競争することもなくなり、すごく身軽になったそう。

この話を聞き、日々会社で人と比べられ、良い・悪い噂(ほぼ悪い噂)を流れて、毎日自分のポンコツ具合に辟易としていても、50歳になれば
穏やかに過ごせる!あと20年の辛抱!とアホな私は最初そう思った。

が、違うのだ。
お二人は50歳までバリバリ仕事をして戦い続けた結果、
会社から離れても生きていける実力をつけられた。
当たり前に考えて、そうですよね。
50歳になればみんなが稲垣さんや堀井さんのようになれるわけではない。
将来、より良い人生を送るために、穏やかに50歳以降、下っていけるように今必死にがんばらないといけないんだなと、ハッとさせられた。

実は最近、田舎暮らしYoutuberが地元の名産品を調理して食べる、といった動画をよく観ていて、
「心身ともに健康でいたいし、おいしいもの食べられるなら田舎暮らしかな、若いうちの田舎暮らし良いな~」と思い描いていた。
まったくアテはないのですけども。
30歳にして、「もう朝から夜遅くまでの仕事はごめんだ!」と思っていた。仕事が大してできていないくせに、だ。

ただ、お二人の話を聞いて、自分はなにを甘えたことを考えていたんだと思った。
30歳でもう仕事はほどほどに、なんて下り坂になろうとしてるんじゃねえ、と思った。

毎回書いているが、私はどうしようもなく仕事ができない。
それでも必死にやって、もうだめだと思うなら良いにしても、
「向いていないので」というだけで逃げるのは、カッコ悪い。
30歳は上り坂の序盤。このまま50歳を迎えたら、ろくなオバさんにならない。

今回のトークショーは、素敵な生き方をされているお二人の話を聞けば、人生楽しくなるヒントがあるかも!と思って参加した。
もちろん、頑張っていらっしゃるお二人は、希望だ。こうなりたい、と思う。
でも結局、今回はまだ頑張りきれていない自分が見つかってしまって、なんかモジモジしてしまった。
50歳になったときに「よくぞよくぞ、ここまで頑張った」と自分を労ってあげられるようにやるしかないのだ、と突き付けられた。
30歳の自分、まだまだだ。がんばろうな。

トークショーに参加してからは、なぜかもっとやらねば!精神が芽生えて(遅い)、とにかく仕事をさばいています。ポンコツなりに。
このままあと20年頑張れるのかな…こんな組織の嫌なことに揉まれて…と不安に思ってしまうけど、
そんなときは稲垣さんの「それも会社員の醍醐味」という言葉を思い出して、楽しめるくらいになりたい。

トークショーの良き話を書きたかったのですが、
結局また自分のことになって、謎の決意表明になってしまった…

最近は書き残したいネタが続々とある。次回は今月上旬の推し活について書きます。



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