見出し画像

くまの子ウーフは我が家にも居る

ワクワクドキドキしながら、近所の書店ではどうしても手に入らず、珍しくAmazonで注文して、昨日、届いたばかりの『くまの子ウーフ』のページを開く。まだ、家族の誰も読んだことの無い、初めての本。

膝の上には5歳の次男が座っている。肩越しに覗き込んで表紙を見てるのは、3歳の三男。その手には、大好きなクマのぬいぐるみ。表紙のウーフの色とそっくりな夢の国から来たダッフィーちゃん。片言で自分のクマと一緒だから自分に本を渡してと訴えている。肩越しにと言ったけど、肩をポカスカ叩かれている気もする。ちょっと痛い。

早速、もくじを読み進める。もう、その瞬間から質問が出てくる。

「さかなにはしたが無いの?おしっこで出来てないよ、血と骨で出来てるんだよね?」などなど、もくじから心を鷲掴み、恐るべしウーフ。

お母さん、これから読んでいくけど、どれも自分がどう答えたら良いのか心の準備が出来ない。まさか、この可愛い見た目の表紙のイラストと題名からこの内容は予想出来なかった。

そうこうしていると、風呂上がりの9歳の長男も混ざってきて、耳を傾け始める。もう、この瞬間に、我が家の家宝の一冊に決定。三兄弟が一冊の本に集まってくるなんて、こんな日がくるなんて奇跡をみた。

グレッグのダメ日記、銭天堂などに興味がうつり、一気読み40分間ゾロリ読み聞かせを卒業した長男。ゾロリが最近面白いと気づきはしたが、恐竜図鑑大好き次男。働く車の絵本が大好きだけど、機嫌が悪いと本を投げる踏みつける本の天敵三男。我が家の本で破れてしまった本の8割は彼の仕業だ。兄ちゃんたちが大切にしてた分、怒り狂ってたけど最初だけだった。あまりに破るから。だから君には本は渡せない。そして、ポカスカをそろそろやめて欲しい。さすがに痛い。

ウーフの第一話。1.2.3.4.が漢数字で書いてあることで、数字なら読めるけど漢字というものもあるのかと気づく5歳。途中で挿絵のメダカを数えて喜んだり。そして、最初の物語の最後はお母さんに抱っこされるウーフの姿。ウーフのお母さんは、とても博識で魚にまぶたが最初から無いと知っている。凄い。落ち着いていて、例え方も絶妙に上手い。もうウーフママに弟子入りしたくなった。私も心を鷲掴みにされた。

第二話にはツネタという友達なのか、ちょっとウーフとタイプの違うキツネの子も登場。膝の上の次男も、もくじで1番気になってた話だから、凄く考えながら楽しんで聞いていた。ウーフはウーフでできてるんだよ。って最後はにっこり。不思議そうな弟2人と、ニヤリと何故か最後に笑った長男が印象的だった。もう寝る時間だったので三兄弟そろっての読み聞かせは、今日はここまで。

そして、私は、キナリ読書フェスの感想文のために、今朝から1人で続きを黙読。

物語に度々出てくるたびに、キツネのツネタはウーフに「どうして?」のきっかけをよく投げかけてくる。気にしないでそのまま、なんとなくで流しても良いところでも。そして、ツネタは投げかけるだけで、その後いっぱい考えてお母さんやお父さんに伝えるのはウーフだ。

そして、お母さんとお父さんが絶妙にこたえてくれる。ウーフにそっと寄り添ってくれる。安心して過ごせるお家。

最後に家族3びきで、にじをみあげるシーン。

【にじも、にじ一本ぶん、いっしょうけんめいかかっているように見えました。】

ジーンと胸に温かくキラキラした何かが広がっていく。

子供たちに、私はこの本のような空気感で接することが出来たら、きっと素晴らしい毎日になるだろうなぁと思った。我が家には3人のウーフが居るのだから、きっと「どうして?」はこれからも我が家で何度も耳にする言葉だろう。その度に、ウーフのお母さんみたいに、落ち着いて、ゆったりと耳を傾けて、そっと寄り添いたい。今は出来てない時も多いけれど、そうするんだと、決めたらイメージをはっきりさせたら、近づくことは出来ると思う。

三兄弟とウーフを読み進めるのが楽しみだ。きっと、「おやつにはちみつちょうだい!」って言い出すだろうから、今から準備をしておこう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?