goes on
新年あけましておめでとうございます。お正月は人生で初めて風邪で3日間寝込むという最悪の始まり方をしてしまったため、こんな時期に2019年最初のコラムを書くことになってしまったことを不覚に思う。
とまあスタートダッシュにはしっかり失敗した2019年ではあったものの、年末年始の終わり方とスタートは最高の時間を過ごせた。カウントダウンジャパンフェス1819に行ってきた。いつも思うことではあるが、ライブに参加しているあの時間はどうしてあそこまで幸せなのだろう。あれだけの空間を作り出せるアーティストは本当に凄いし、一種の憧れのようなものも感じる。特に今年は“平成最後”という文言とともにどのアーティストも本気で楽しむという心意気みたいなものが伝わってきた。生意気なことを言うかもしれないけど格好良かったな、どのバンドも。音楽の世界ほど近くて遠い存在はないと思う。携帯からイヤホンをつなげればいつでも聴くことができる音楽。イヤホンだけでなくてライブやフェスに足を運べば、耳や身体全体で音楽を浴びることだってできる。あの曲を聴いてあの頃が蘇らせることができることが音楽の魅力の1つ。でもバンドやアーティストなんて無数に存在するのに、音楽で食べていける人は本当に一握りだ。やっていこうと腹をくくってもそれで食べていけるのは数人である。ライブでもあそこまでの一体感を作り上げることはできない。CDJ18-19で特に印象に残ったのは10-FEETだった。ものすごく後ろの方で見てたけど、それでも盛り上がり方が凄かった。振り返ってみたら今年はロッキンのトリでも10-FEETに行って、めちゃくちゃ楽しかった記憶がある。それまでは中学生の頃に『1sec.』だけめちゃくちゃ聴いてたくらいだったけど、今では自分の生活に付随されるようなった。とあうか『1sec.』に中学生くらいの頃の思い出が詰まりすぎてたんだよなあ。未成年だったあの頃、狂ったようにずっと聴いてた10-FEETの『1sec.』を、20歳を過ぎてちょっと強めのレモンサワーに酔いながら狂ったようにCDJで聴いていた。当時を思い出しながら、今でも色褪せずに残っている。やっぱり音楽が大好きだ。
そんな最高な年越しをしてしまったんだから落差はすごい。1年の計は元旦にありなんて言うけれど、計もなにもない。でも、むしろ自分にはちょうど良かったかもしれない。新年の目標というものを立てないことを自分の中で決めている。単純に365日それを継続できないんじゃないかとかも思ってるけど、それ以前にその時の思い付きで何かを決めたくないという気持ちがある。流行り廃りがあるこの世界。人間も同じように変わっていく。それは自分の考え方もそうだ。「絶対にこれをやり遂げるんだ」という目標を持つことで、それに固執しすぎて視野が狭くなる。1年の目標じゃないけど、別のことで自分もそうやって視野を狭めて失敗した。頭でっかちにそれを突き詰める必要はない。だから「今年1年これを目標とします!」みたいなことは言わない。でも向上心のないやつだと思われたら嫌だから強いて挙げるなら、
「年末にいい年だったって笑えるような1年にしたい」
毎年言ってる気がするけど、今年もこれにしよう。
2019年はいよいよ社会人になる。大学という人生の夏休みに4年もどっぷり浸かり切っている状態なのに、いきなり社会人って酷だよな。せめてリハビリ期間設けてほしい。週3〜4くらいから働くみたいなリハビリ。週5で研修とかじゃなくてもっと優しめのやつ。とここでどれだけ提案しても意味ないから、前に進むしかないだろう。あとの貴重な3ヶ月で、やりたいことをやりきろう。いろんなしがらみとか全て排除して、今自分が望んでいることに進んでいく。前にも書いたけど、この先は真っ暗闇だ。今の自分には夜の空を飛び続けることはできないけど、真っ暗な道を歩み続けることはできる。2019年も前に進め前に進めって感じで、規則正しい生活リズムだけど前進してきたい。