離婚危機を逃れた話
ほんの数日前のこと
外出先から帰って来た夫の様子がおかしい
悪い予感を察知することに関しては鋭いもので、いつもなら「ただいま」の一言ある夫が無言だった
この時点で私の背中には脂汗と悪寒、嵐の前兆を感じとり、夫が寝室に入るなり発された言葉が
「離婚したいと思っている」
だった
「最近の言動を見て支えていける自信もない、傷付く心もないくらい愛情も情も分からなくなって、守りたいと言う気持ちすら沸かなくなってしまった」と
もう、みっともないくらいに咽び泣き、土下座する勢いで謝り倒し「それだけは止めて欲しい、貴方のことをまだ愛してるんだ」と懇願した
何とか考え直してくれた夫は「それなら誓約書を書こう」と言い、お互いに譲れない条件を提示しサインを書いた
そして、ぽつらぽつらと互いの思っていたことを呟き離婚危機を逃れたが、原因は主に私にある
・移住した先で寂しさのあまり朝まで飲み歩く
・その矢先の自殺未遂
・一方的にメンがヘラってる言葉を浴びせる
夫も転職したばかりで余裕もお金もない中、色々な出来事が積み重なりキャパオーバーしてしまった
余裕がない者同士一緒に居ても辛いだけであって、共倒れする未来になると思っていた夫に心の底から申し訳ないとも思いつつ、奥底に金の余裕は心の余裕なんだと邪心も持った
数々の私の奇行で夫を傷付け背負わせていた私は夫が「他人」で「何でも理解してくれる都合の良い人間」ではないのだと再認識した
そもそも理系夫・文系妻、思考回路からして違うんだって話
私も夫も強くはない
けれど、今回の危機を通して私は堪え忍び、感情と言葉での発散を分散させる事を体と脳に学び込ませ生きることにする
それはとってもとっても辛くて一生を通して続くことになると思う