価値
生まれてくるものにはプラスの価値を乗せる。
子供が産まれる。
食物を生み出す。
衣類を生産する。
家を造る。
一方、消えゆくものへの価値は見出されない。
死んでいくもの。
食べないもの。
着ない衣服。
使われなくなった建物、公共物。
本来、自然の循環の中ではこれらの対比される要素は一つのものであり、循環しているものである。人はこれらを区別して価値の優劣をつけてしまった。
さらには、モノが溢れて生活に困らないようになると、付加価値なるものまで出てきてしまって、ただでさえ見ないようにしているものに蓋を被せるようになった。
今はこの蓋を透明にしろという声が広がりつつある。
これらの根源には人の感情がある。喜びを分かち合うことを求める。悲しみはストレスとなり避けたがる。これは自然なことなのであると理解できる。
しかし、我々はそんなことも俯瞰してみることができるだろう。良いこともあればそうでないこともあるって誰もが知っている。世界はプラスとマイナスで回っているって知っている。
マイナスの価値をもっと深く理解しなければならない。捨てるもの、消えゆくものは私たちの目の前から消えるだけであって、この世からなくなるものではない。ゴミという概念を変えなければならない。
生活に必要なものが、必要でなくなるモノへと移行する瞬間がある。
その先の価値を生み出そうとしている人たちがいる。
アートとか、何か創造性のあるものというよりも、ちゃんと循環するものとして現在の経済システムの中で回そうとしている。
すごいなーって、思う。でも、それは世の中のどれだけの人が同調できるかがこれからの重要な課題。
同じく私の課題。
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