自由設計・注文住宅の間取りを自作して失敗する人の特徴と解決策を徹底解説!
こんにちは。住宅コンサルタントのならざきです!
フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。
注文住宅で家づくりを考えた時、前半の山場であり、非常に楽しい時間になるのが間取り検討の時間です。一般的には、自分たちの希望を住宅会社の担当者や設計者に伝え、断片的だった希望を一つの間取りとして形にしてもらうことになります。
建売住宅や中古住宅、マンション購入ではなかなか味わうことの出来ないワクワクする間取りづくりは、時として思わぬ方向に進んでしまう場合もあります。
自由設計・注文住宅の間取りを自作して失敗する人の特徴と解決策を徹底解説!
間取りづくり自体は、少し興味のある方であれば、プロでなくても作成可能です。最近では無料で簡単に、そして誰でも使える「まどりっち(福井コンピュータアーキテクト株式会社)」などの優秀なアプリも登場していますので、手軽に間取りづくりの醍醐味を味わうことができます。
そして何より、家づくりに向かうご家族が、意見を出し合い、譲り合い、未来の暮らしをイメージしながら間取りづくりという一つの目標に向かって時間を共有することは、人生の中でも本当に貴重な時間になります。
しかし実務で家づくりをお手伝いする中で感じることは、いくらアプリが優秀であったとしても、実際に建築可能な間取りが出来上がるかどうかとは別のお話しで、せっかくご家族で話し合い、納得のいく間取りが出来上がったとしても、実現できない場合も多いのが現実です。
そこで今回は、自由設計の注文住宅を考える時に、間取りを自作して失敗する可能性を高めてしまう人の特徴と解決策について解説をしておきたいと思います。
「出来れば広めに」は注意
家づくりは、ご家族が快適に、長く暮らせる間取りを考えていかなければなりません。叶えたいこと、実現したいことがたくさんあるのは理解できますが、全てを詰め込み過ぎてしまうと、やたらと大きな間取りが出来上がってしまうことになります。
あまりに大きな間取りを作りすぎると、土地探しから家づくりを進める場合には、希望のエリアに存在する売り土地の選択肢が、極めて少なくなってしまうこともあります。
「リビングは少し広めで20畳は欲しい」、「娘がいるので洗面所は広めに」、「和室は両親が泊まりに来た時に困るので6畳以上は必要」などと、全てのエリアを広めにしていくと、想像していたよりかなり大きな間取りが出来上がります。
解決策としては、相談している住宅会社の見学会に参加して、実際の広さと畳数を体感することです。そうすると考えていたほどの面積がなくても十分だということに気づく可能性もあります。
ネットから良いところを寄せ集めてしまった
インターネットが普及し、一般の方でも自分の家づくりをSNSなどへ投稿する人が増えています。インスタグラム、ピンタレスト、リミア、LINE、FB、ブログなど、さまざまな媒体を通じ情報を得ることができます。
投稿する側は、自宅の自慢できる部分や注目ポイントなどを中心に紹介をしていますので、その部分ばかりを切り取り、それを自分の家の間取りで全て実現しようとすると、どうしても無理が生じます。全体としての面積はもちろんのこと、土地の面積、隣家の状況、方位、接道など条件が異なれば、実現できることにも限度があります。
解決策としては、取り入れたいことに優先順位をつけたり、状況に応じて諦める、また実現方法の見直しなどを含め、代替え案も合わせて検討する気持ちの余裕を持つことです。
まだ家づくりをしていない人の意見を聞いてしまった
「家づくりは、3度やってはじめて満足できる」とは、誰の言った言葉か分かりませんが、世の中に3度も家づくりのできる人は、ほんの一握りです。多くの人は一生に一度と考えて家づくりをします。
もし検討している間取りに対する意見を聞きたい場合には、ぜひ家づくりの経験者から聞くようにしてください。そして実体験から「失敗したな」、「こうしておけば良かった」という意見を中心に聞いてください。
同じ立場の人(まだ家づくりを経験していない人)の意見では、実体験が伴わず、想像での意見になることに加え、予算感の基準が分からないため「夢」のような話しになりがちです。
プロに相談する前に間取りを自作をしてしまった
住宅会社や工務店の担当者や設計者に、初めて間取りの要望を伝える時に、自作の間取りを作って持参される方もいらっしゃいます。冒頭にも書いたように、ご家族で間取りについて話し合う時間を取り、意見を出し合い相談しておくことは、家づくりの方向性をブレさせないためにも大切なことです。
しかし、建築士や設計者などのプロに相談する前に間取りを自作すると、構造的に実現不可能な間取りが出来上がってしまう場合もありますし、さらに自作した間取りを見せてしまうことにより、その間取りへの先入観が生まれてしまいます。
「プロとして先入観に左右されるなんて」と思われるかも知れませんが、それは違います。プロとして仕事をしてきた建築士や設計者ですから、一般の方の数千倍、いぇ数万倍の間取りや経験をしてきているはずです。
建築士や設計者から、これまで自分では創造もしなかったようなアイデアを引き出すためにも、自作の間取りを見せるのは、建築士や設計者が作成した間取りを十分に検討し、それでも納得の出来ない場合がよいでしょう。
現場での納め方や施工方法など、あらゆることを想定しながら作られる間取りは、全てに理由があります。プロから提案された間取りの設計意図を聞きながら、設計ルールや構造など基本的なことを教わることで、自作の間取りの修正に役立て、どうしても希望の間取りが提案されない場合に、「自作の間取りを見て欲しい」とプロの意見を求める方が得策です。
プロの意見に耳を傾けなかった
間取りを自作される方の中で、図面上はスペースがあるように見えても、実際にその通りに作ると通れない場所や、お手持ちの家具を置きたいスペースに十分な空間が確保できていない、扉が干渉して開けられないなど不都合が生じる部分が出来てしまうことも少なくありません。
また、1階と2階のバランスが悪く構造上に無理が生じている、壁や柱が少なすぎて耐震性が担保できない、照明などのスイッチ類を設置する壁がないなど、間取りづくりは、さまざまな視点で検討していく必要があります。
自作された間取りを拝見した時、建築士や設計者は俯瞰的な視点で問題になりそうな箇所についてアドバイスをするのですが、聞き入れていただけない方もいらっしゃいます。
自由設計、注文住宅の醍醐味ですから、いろんなパターンの間取りを検討していただくことは大変よいことですが、建築士や設計者は、施工上や構造上、また実生活の面において不都合になりそうな部分に、専門家としてのアドバイスがあった時には、受け入れる気持ちの幅を持ち合わせておくのも必要かも知れません。
最後に
注文住宅の間取り検討は非常に楽しい時間ではありますが、産みの苦しみを感じる時もあります。ぜひご家族で十分にその時間を楽しみつつ、プロからのアドバイスも聞き入れながら、納得のいく家づくりを進めていただきたいと思います。何か気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。
★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。
人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。
それでは、また~^^/
2021年4月 守山市金森地区 完成見学会のお知らせ
【リアル or WEB完成見学会】家事楽アイデア満載の省エネ健康エコ住宅を公開!
■開催場所 : 滋賀県守山市金森地区
■開催日時 : 2021年4月15日(木)~20日(火)6日間
■開催時間 : 10:00~16:00まで
(各日受付時間が異なります。ご注意ください!)
※完全予約制の見学会です。
※WEBご予約の締め切りは、2021年4月19日(月)17:00まで。
リンク>>>新型コロナウイルス感染症拡大防止と予防に関する対策とお願い
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?