幸せのバトンタッチ
なんでWAGYUJIROは、あんなにも美味しいんだろう。その魅力に憑りつかれて離れられない。
この時だけは、塩分、糖質、ビタミン、ミネラル、たんぱく質、全部無視だ。
WAGYUJIROは幻の尾崎牛を惜しげもなく使った高級ラーメンだ。いや、ラーメンではなく、WAGYUJIROという食べ物だ。
尾崎牛については下記を読んでいただきたい。
こんな言葉がある、「安い物には、訳がある」「高級な物には物語がある」
WAGYUJIROは、正に後者だ。食体験って、幸せのバトンタッチだと思う。
生産者は、自分が手塩にかけた物に感動してくれる売り手に届けたいと思うし、買手は、この食材に感動し情熱を持って最高に美味しく料理してくれる料理人に届けたいと思う、そして料理人は食材に感動し美味しく食べてくれる食べ手に届けたいと思うわけだ。
全部、繋がって幸せのバトンタッチが行われないと、心が震える感動する食体験にはならないと思う。
WAGYUJIROは一杯11000円だ。値段だけを見れば高いと感じるだろう。
しかし、肝心なのは値段ではなく、自分の基準で選択し満足させてくれるものではないだろうか。
例えば100円のラーメンに魅力を感じ感動すれば間違いなく筆者は選ぶ。逆に10万円のラーメンでも魅力を感じなければ食べない。
料理とは、完成までに膨大な時間が必要だか食べる時は一瞬だ。この味が味わえる瞬間、瞬間を噛みしめる。そして潔く消えていく。
食事とは五感を研ぎ澄まし、魂を通わす官能的な行為だ。
まあ、食に興味がない人からすれば、何を言っても響かないのだが
しかし、人間には二つの与えられた特権がある。それは、音楽と言葉だ。
その与えられた特権の一つをこうして、使っている。さあ、ひとつひとつの事に感動できる人にしか味わえない、旨いの向こう側の気絶体験へ
いってらっしゃい。
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